ぽむぜろアーカイブ

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限界オタクが推しコンテンツの思い出を記録していきます

「ブルーアーカイブ The Animation」感想

ブルアカアニメの感想を綴っていく記事!随時更新!

1話「アビドス高等学校 廃校対策委員会」

『ブルーアーカイブ The Animation』
©NEXON Games/アビドス商店街

・劇的な導入!電車に揺られる連邦生徒会長と先生。「私のミスでした」聴くだけで泣きそうになるのどうにかして。

モノクロの世界、あちこちで上がる硝煙、シッテムの箱を撃つクロコ、瓦礫の中で項垂れる先生……映像になるとインパクトやっぱりすごくて、一瞬映るクロコの悲しげな瞳がすっごい丁寧だなって思った。最終編まで見てる先生が「おおっ!」とか「うわーっ!」って楽しめる要素をしっかり仕込んできてるのすごいサービス精神!

先生がスーツ姿なのだけ気になった(最終編の描写だと、病室からそのまま歩いてきたっぽいので)けど、これはしかたない。誰か分かんなくなるし。この時点だと先生の顔も声もでてないから、初見の視聴者にとって「先生」ってわかる記号スーツしかないもんね。

「私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を…...そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです」

ここでファーンて汽笛が鳴って、レールの分岐が映るのすっごい素敵。シンエヴァっぽい。

「だから先生、どうか..……」

ここでしれっとライディングシロコ!映ってタイトルロゴがどーん!「ブルーアーカイブ The Animation」……すごい……すごい!!!最高のはじまり方!かっこいい!

・らら~ら!ら~ら…(Constant Moderato)バックにみんな登校。おじさんのにゃにゃにゃーんがかわいい。対策委員会では定例会議。アヤネちゃんが連邦生徒会長失踪について説明してくれる。エデン条約についてもわざとらしいぐらい触れる。やってね……やってください!エデン条約編のアニメ化まってます。石油王になりたい。石油王になって最終編までアニメ化したい。

・パジャマシロコ。せくしー。対策委員会モモトーク古今東西ゲームしてる。かわい。「ペロロ」「かまぼこ」「クラゲ」。白くて可愛いものとのこと。

『ブルーアーカイブ The Animation』
©NEXON Games/アビドス商店街

ほんとに一瞬しか映んないし、物語の進行上いらないシーンなんだけど、こういう日常の些細な尊さみたいのをしっかり描写してくれるのがとってもうれしい!アニメとしてはいらないシーンなんだけど、そこに生きるシロコたちにとって決して「いらない」時間なんかじゃなくて、そういう一瞬一瞬にこそ青春が宿ってるんだって思うから……製作陣もブルアカが「青春の物語」だって分かって、それを大切にしてくれてるんだって思えて、とっても嬉しいのです。

・翌朝。ヤンキーロボとスケバンモブちゃんのごたごた。をバックにしれっとシロコが登校。この子たちは撃たれても平気なんですよー、あとこういう銃撃戦ぜんぜん日常なんですよーっていうのをしれっと描写してる。……まってモブちゃん喋ってる!!?そっかアニメだから!アニメだからしゃべるんだ!!すごい。かわいい。

・先生アビドスへ!5人の自己紹介。にゃーにゃー。なんかおじさん異常にかわいい。でも実際このとき警戒心ばりばりなんだよね……。

・そしてカタカタヘルメット団襲来!おちおち昼寝もできんな、この街は!そしてはじまる校庭バトル!リーダーの子声かわいい。

『ブルーアーカイブ The Animation』
©NEXON Games/アビドス商店街

「君たちは、どうしてこの学校を守りたいんだ?」「それは……ここが、私たちの居場所だから」最終編経たいまだと「居場所」って言葉に重みをかんじる。これぜったい対策委員会編3章にもめっちゃ響いてくるやつじゃん……。

そして先生の戦術指揮もあり、対策委員会はヘルメット団に勝利。先生わるいひとじゃないのかも。ってシロコたちが信頼を寄せはじめたところで1話は締め…………OP!!!!?まって超美麗イラストすごいスピードで消化されてく。おかしい。贅沢すぎる。まってはやい。

新しい景色が見たくて自転車を漕いだ ただ同じ場所で止まっている日々から抜け出して

屋上サボって寝転んで青空を見下ろした クジラみたいな雲が形を変えていく

返せないほどの過去を抱えたまま 砂だらけの世界で分け合うジュースの味

一人きりじゃきっと みんながいないときっと 笑うことも泣くこともできない 運命共同体

世界中の記憶がいつか 砂のように消えてしまっても

空と海と 風と君が そこにあれば 青春は終わんない

守るべき理由はいつも 単純明快

この場所が私たちの たったひとつの居場所だから

とっても良い歌詞……。「砂だらけの世界で分け合うジュースの味」とかすっごいアビドスの青春!ってかんじで素敵!「この場所が私たちのたったひとつの居場所だから」OPでまた強調してるあたりアビドスの大事なテーマなんだな~って思う。いっぱい描かれてるアビドス高校の日常風景がほんとに奇跡みたいに尊くて……「何気ない日常で、ほんの少しの奇跡を見つける物語」ってキャッチコピーがそのまま映像化されたみたいで、なんかなきそうだった。シーンごとにブレザー脱いでたり、ボタンだけ開けてたりとかすごい仕草が細かい。うれしい。

あとしれっと別時間軸の……最終編の映像いれてくるのほんとずるい。一時停止してやっと気づいたんだけど。ほんとずるい!!!こういうのおたくめっちゃ興奮するってわかってやってるじゃん。アニメの範囲内だとぜったい色彩とか出てこないのに……視聴者たのしませるためだけにやってるじゃん!!うれしい。すっごい丁寧な仕事!!ありがとう…………。あとユメせんぱいの影きづいたときくるいました。

『ブルーアーカイブ The Animation』
©NEXON Games/アビドス商店街

・そしてCパート。先生は空き教室でシッテムの箱起動。対策委員会編のあいだずっとここで寝泊まりするのかな?そしてアロナついに登場!「お待ちしてました、先生!」ハート型にぴょこんって変わるヘイローかわいい。連邦生徒会長のセリフにはじまってアロナのセリフで終わる構成もなんかきれい……!!

だいすきな作品がこうやって大切に……深い愛と理解のもとアニメ化されるっていうのは、ほんとにほんとに素敵なことだと思う。細やかな描写ひとつひとつに、作品へのラブとリスペクトが感じられて、そのあったかさだけでもううるうるきてた。作画のクオリティも高くって……OPなんてもう異次元レベルだし……大満足!このまま最終回まで駆け抜けてほしい。そして……パヴァーヌとエデン条約編もアニメ化してほしいい!!!

とにかく想像以上のクオリティでもう気分ほっくほくだし、毎週のたのしみができてしまったわけです!これからしばらく月曜日テンションMAXで迎えれるのかな、とか考えたらそれだけで踊りたくなるし、対策委員会編3章も並行して動きだすんだからとってもやばい!ブルアカに感情みだされまくります。来週もたのしみーー!!!

 

2話「私は認めない!」

 ©NEXON Games/アビドス商店街

・開幕ワカモ!プロローグのお話がしれっと流されます。
ゲーム内だと先生がシャーレに入ったところでオーパーツに「……?」してるワカモと出会って、ひとめぼれワカモが逃げていく……って流れだったはず。
でもアニメでは普通に路上で退散してる。これはユウカたちを映すことで「プロローグですよ~」っていうのを……初見の視聴者に対しては「アビドス編とは別のときのお話ですよ~」っていうことを示す演出なんだと思う。

・そして先生アロナ空間へ!アロナちゃんねるのとき先生どういう状態なの?って思ってたけどアニメで描かれるとなるほど……どういう状態なの!?

・カステラにはいちごミルクよりバナナミルクのほうがいいらしいです。かわいい。

・やっぱり最高のOP!!!!はさんで借金ばなし。9億!?のときの先生うろたえ方がオタクっぽい。先生びっくりしつつも協力するよ!するんだけど、今さら部外者に頼るなんて!とセリカちゃんは飛び出していく。先生はストーカーになる。そのあとみんなでストーカーになる。

©NEXON Games/アビドス商店街

セリカちゃんのバイトばれ。柴大将!声わか!声わかい!おじさん声想像してた。おじさんの声じゃなくて。

セリカちゃん誘拐!先生はアロナパワーでセントラルネットワークにアクセスするんだけど、このときアロナ「海は心の故郷ですね~」とか言ってる。どういうセリフ?ほえほえしすぎてる。かわい。

「今度は人質を取って脅迫しようってことかな……」

ここのおじさんの声がシリアスでかっこ良すぎてひゃだ…………。小鳥遊ホシノのおたく、小鳥遊ホシノのたまに覗くクールな顔に脳やられがち。

・ないすだよーシロコちゃん!予告にでてたサムズアップおじさん。かわいい。

「そんなに寂しかったんだねぇ~」「うるさい!」セリカちゃんかわい。セリカちゃんの演技すっごい好き…………。

・シロコのドローン起動装置!たぶん外見でたの初めてだよね……?

・ヘルメット団の「鬼ごっこは終わりか?」になんか反応しちゃって、ムスカだって気づく。鬼ごっこは終わりだ!うごメモ3D世代の業。

「いやはや、私らの先生は偉大だねぇ」
このときおじさんどういう気持ち?セリカちゃん助けるの手伝って多少悪いひとじゃない……とは思ったはず。でもまだ完全には信用しきってないよね。

©NEXON Games/アビドス商店街

・ありがとう先生!ツンデレかわいい!!

「𝒐𝒉……セリカちゃんがデレた」「ちが……違うってば!」「本当にぃ?」「そーいうんじゃない!」「もー素直じゃないなあ。でもそんなところも、愛してるよ?」
𝒐𝒉……とか愛してるよ?の言い方すき。花守ゆみりさんの演技めっちゃすき!すごい!!過去おじの演技ききたい……アニメでたぶん聞けるよね……!(ビリビリーッ!のとこ)

・とことこアロナ。すごい実写的なうごきのED。コインランドリーノノミちゃんのちょっとけだるげ仕草めずらしくてすき。

・シッテム集合写真!みんなでぴーす!かわいい。ノノミちゃん指ハートするんだ~!かわいい!全然してもおかしくないんだけど、なんかしてるイラスト見たことなかったから新鮮!

・先生もふくめて集合写真ラッシュ!いいじゃん……青春じゃん……まっていま先生めっちゃ なに?????????ひゃだ………………まつげ長いんだけど……すごい 情念をかんじる 先生をえっちに描こうとしてるひとたちがいる スラっとした線の細さと大人の骨格を同時にかんじて死刑でした でもピカチュウさんは「先生はあなた自身」って言ってます つまり私が死刑ってこと??コハル……あとは頼みます

・Cパート!便利屋68登場!!アルちゃんかわいいかっこいい!!

・前回が対策委員会編1章の1~2話。今回で3~7話までやったから、次はたぶん……柴関ラーメンでアルちゃんたちと仲良くなるけど、戦うことになって……(8~10話)をやるはず。尺次第でブラックマーケットにも行けそう……?

ここでちょっと各話内容予想!

アニメ1話:カタカタヘルメット団撃退

アニメ2話セリカ誘拐・救出

アニメ3話:便利屋登場、(ヒフミ顔見せアリ?)

アニメ4話:銀行襲撃

アニメ5話:黒服登場、柴関爆破、風紀委員会顔見せ

アニメ6話:風紀委員会バトル、ヒナ登場

アニメ7話:アビドス砂漠へ、カイザーPMC登場

アニメ8話:ホシノに関する掘り下げ、囚われホシノ

アニメ9話:カイザー侵攻!便利屋帰還・共闘!

アニメ10話:大人の戦い、最終バトルの仲間集め!

アニメ11話:ホシノ救出とエピローグ

3・4・5話あたりはぜんぜんゆっくりやれると思うから、それで膨らませて全12話ぐらいになるかな?とか思う。もしくは最終決戦の描写モリモリにして、エピローグだけで1話使うとかもありえるよね。対策委員会編ってちょうど1クールに収まりそうなサイズ感なんだ!

メインストーリーFinal. あまねく奇跡の始発点編4章「プレナパテス決戦」を読みかえす!【Scenario Archive】

終わるはずの物語を、終わらせないために。終着点から始発点へとレールを繋ぐ、足掻きと祈り……最終編4章「プレナパテス決戦」を読み返そうって記事!
2023/03/08に前編、03/11に後編が公開。03/29に後日談1、04/22に後日談2が追加された。

ウトナピシュティムをハッキングした「箱舟」は、その自爆シーケンスを実行。さらに本船のエネルギーを次元エンジンの修復に利用し、サンクトゥムの多次元解釈演算を加速し始める。ヒマリやヴェリタスは急ぎシステムの連結解除を試みるも、アルゴリズムを常時変更する相手に対し苦戦を強いられてしまう。

箱舟の管制システムを担っているのは、プレナパテスの傍らに立つ少女__A.R.O.N.Aだ。アロナが動揺する中で、A.R.O.N.Aは自らが別時間軸における「シッテムの箱」のメインOSであること、実在の有無が未確定なまま混ざり合う「ナラム・シンの玉座」の特性を用いて限定的に実体化を果たしていることを明かす。

そして判明するプレナパテスの正体__それは、「別時間軸の先生」であった。

シロコに殺された先生は、色彩の影響を受けて嚮導者へと変化したのだ。世界を終焉に導くという、シロコの運命を実現させるために……。

「私が……先生を……ころ、した……?」

シロコは別時間軸の己が取った行動を受け入れられず、激情に任せて銃を乱射する。

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しかしシロコ*テラーはそれを軽くあしらい、「世界を滅亡に導くことこそが、砂狼シロコという存在の運命」と冷たく言い放つ。

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本来、世界を終焉に導く「崇高」は1つの世界に2つも存在できない。だからこそプレナパテスはこの世界のシロコを拉致し、実在と非実在の混ざり合った箱舟に閉じ込めたのであった。

リオは多次元解釈の抑制機能を利用し、強制的にウトナピシュティムを停止。自爆シーケンスの進行を食い止めることに成功する。あくまで一時しのぎに過ぎないが、この隙に箱舟内の中継端末を破壊し、管制権を奪還することができれば……!

箱舟最東端と最西端の解除装置を同時に破壊すれば、中継端末の位置する最下層セクション「シャル・カリ・シャッリ回廊」のセキュリティシステムを瞬間停止させることができるはずだ。

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そしてシャル・カリ・シャッリ回廊までの約1,200mを一気に駆け抜けることができるのは……給食部の車のみ!美食研究会によって運転席に押し込まれたフウカは、絶叫しながら最下層セクションに落下していくのだった。

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しかしその最中に、A.R.O.N.Aが新たなサンクトゥムの顕現プロセスをスタートする!

多次元解釈の抑制限界時間が急速に減少していくなか、トキはミレニアム自治区より離れた場所でサンクトゥムを発見する。ヒマリやリオは撤退を求めるが、応援が間に合う距離ではないとして、トキはアビ・エシュフを装着。サンクトゥムより溢れ出すDivi:Sionやミメシスの群れに単身飛び込んでいくのだった。

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トキがその身を削りながら稼いだ時間で、フウカたちはシャル・カリ・シャッリ回廊に到達。対策委員会とゲーム開発部が東西の解除装置を破壊すると同時に……アカリの榴弾が中継端末を吹き飛ばす!

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ディスプレイに浮かび上がる「連結解除承認」の文字!抑制限界時間は残り1秒……コンマの差で勝利をその手に掴んだのだ!

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そして……満身創痍のトキのもとには、C&Cのエージェントたちが駆け付ける!セイアの「勘」をノアが信じ、予めヘリを手配していたのである!

驚きを隠せないリオに対し、セイアは柔らかく語りかける。

「たまには、このように安易な解があっても良いのではないだろうか?」

「……未来を識ってしまったが故に、苦痛を強いられた者にとっては、尚更」

ウトナピシュティムのシステム復旧に伴い、虚妄のサンクトゥムは消滅。生徒たちは先生を助けるために、ナラム・シンの玉座へと集っていく。

「そう__私が勝てなくても構わない。“みんな”で勝てばいいから」

そこでシロコ*テラーは、先生とシロコの目的が時間稼ぎであったことを悟る。どんなに困難な状況でも、絶体絶命の窮地においても常に前を向き、立ち上がる……そんな先生が存在する限り、生徒たちもまた折れない。それは彼女自身がよく理解していたことであった。

シロコ*テラーが先生の抹殺を決意すると共に、A.R.O.N.Aは戦闘支援モードに突入。そしてプレナパテスは、「大人のカード」を取り出す……。

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「大人のカード」対「大人のカード」の戦いを制したのは先生たちであった。先生は倒れ伏したシロコ*テラーに対し、その身に何が起きたのかを問う。

そこでナラム・シンの玉座に現れたホシノたちの姿を目の当たりにし、シロコ*テラーは遂に決壊。表情を歪め、赤子のように大声で泣き叫ぶ。

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「わ、たし……わたし、の、せい、なの……!」

「わたし、が、いるから、せかいが……滅亡、した……」

「こんな結末、望んで、なかった……」

「先生を、殺したく、なかった……!」

「最後、まで、やり通せもしない、意気地なしで、ごめんなさい。でも、私は、もう……だめ……むり、だよ、もう……」

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あの日。ホシノからマフラーを貰わずに、そのまま倒れていたら……先生は、みんなは、今も生きていたのかもしれない。わたしさえいなければ、わたしが生まれてさえ来なければ……シロコ*テラーは嗚咽とともに、ひたすら謝罪の言葉を繰り返す。

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ホシノはその時、彼女の眼差しに感じていた奇妙な「懐かしさ」の正体を理解する。そこには、ユメの遺体を見つけた時の己と同じ……深い苦痛と絶望が刻み込まれていたのだ。

「……マフラー。あなたはまだ持ってるんだね。私は……どこにやったんだっけ」

「思い出せない……いつ、それを失くしたのかも……もう、分からない」

「すごく大切だったのに、どうしてだろ……」

「いつ、だったかな……私__」

 

__シャーレが破壊され、先生が意識不明の重体になってから数ヶ月が経過していた。

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ホシノは死に、セリカは行方不明になって戻らない。

アヤネは自ら生命維持装置を外し、ノノミはアビドスを離れ、“そうなった”……。

アビドスに残されたのは、莫大な借金とシロコただ一人のみ。

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シャーレ襲撃より100日が経過。医療関係者は先生の回復は見込めないと判断し、「これ以上の延命治療は無意味である」と発表した。

(……うん。もう、いいや。)

シロコを保つものは、もはや何も無くなった。マフラーは風に巻き取られ、しかしシロコには、もはや立ち上がる気力もない。傷の手当もせず、何日も食事を取っていなかったからだろうか。シロコは自分の命が燃え尽きていくのを感じていた。

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(……もう、苦しまなくていいんだ)

(でも、それなら……どうして。私は……どうしてここに生まれたんだろう)

 

(……そっか。私も……みんなも、苦しむために生まれてきたんだ)

瞬間、この世ならざる不気味な光がシロコを照らす。

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それは無名の司祭たちが引き寄せた「色彩」の光であった。

無名の司祭らは、神を崇めるが故に「崇高」を所有できる。つまり、彼らは色彩によって反転したシロコを「色彩の嚮導者」として思うままに操ることができるのだ。

全ては生徒たち__「忘れられた神々」をあらゆる時空から消滅させるために。

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死の神アヌビスとしての「恐怖」を顕現させられたシロコは、無名の司祭の思惑通りに世界を終焉へと導いていく。

 

爆発音と悲鳴が響き渡る中で、先生は目を覚ます。四肢どころか、目や耳、口さえもまともに動かない状態で、先生はA.R.O.N.Aのサポートを受けながらシロコのもとに向かう。

そこで無名の司祭らは、奇跡の力を秘めた「シッテムの箱」の破壊を指示。シロコの前には、A.R.O.N.Aの支えを失い無防備となった先生の身体が曝け出される。

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「だめ……私には、できない……」

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瞳を伏せ、力なく銃口を下ろすシロコ。しかし彼女が手を下すまでもなく、先生は遂に肉体の限界を迎えてしまう。

「先生、ごめんなさい……私のせいで……」

「わたし、が、いきて、いるから……」

死にゆく先生を前にボロボロと涙を零すシロコ。すると直後、「色彩」は先生の亡骸へと接触する!シロコは必死に拒絶するが、そのまま色彩の光は先生を呑み込み……「プレナパテス」へと作り変えてしまうのだった。

 

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再び立ち上がったプレナパテスは、頭上に箱舟の全エネルギーを集中させていく。ここで最大の一撃を放つつもりなのだ……このままでは作戦の全てが水泡と帰す!

幸いなことに、シロコ*テラーの空間跳躍を模してリオが急遽完成させた「脱出シーケンス」も存在する。リンは自爆シーケンスの実行を決意し、艦内オペレーターたちを地上へと脱出させていく。

崩落する箱舟の中で、先生と残る生徒たちは最後の戦いに挑む!

アトラ・ハシースのスーパーノヴァを受けてプレナパテスは倒れた!箱舟の完全崩壊を前に、先生は全ての生徒たちを避難させていく。あとは、先生が自分用のシーケンスで脱出するだけだ。

 

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(ああ……)

雨の下で涙を零すシロコ。その声を、もはや先生は聞き取ることさえできなかった。

(伝えるべきことを伝えられなかった……)

 

(でも……やらなくては)

大人の責任を、先生の義務を果たすために。

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色彩と先生の接触は、無名の司祭たちにとって想定外の事態であった。

崇高、神秘、恐怖……そのいずれも持たぬ先生に、色彩が接触する理由など無いのだ。

「あの者が、死の神の代わりに色彩の嚮導者になるというのか?」

「理解できぬ__だが、あの箱を我々が所有できるのなら、理解する必要も無い」

箱の力を手中に収めた司祭らは、先生に“偽りの先生(プレナパテス)”の名を与える。

 

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「色彩の嚮導者」は無名の司祭の意思を代弁するものであり、自由意志を持つことなどできない__はずだった。しかし最期の瞬間に戒めから解放されたプレナパテスは、その口を開く。あの日伝えられなかったことを、伝えるために。

 

あなたのせいじゃないよ、シロコ

自分の生を、悔やんだり__責めないで。

幸せになりたいと願う気持ちを__否定しないで。

生きることを諦めて、苦しみから解き放たれた__だなんて、悲しいことを言わないで。

苦しむために生まれてきた__なんて、思わないで。

そんな事は絶対にないのだから。

どんな子供も、そう思う必要なんて無いのだから。

子どもの「世界」が、苦しみで溢れているのなら……

子どもが、絶望と悲しみの淵でその生を終わらせたいと願うのなら__

そんな願いが、この世界のどこかにまだ存在するというのなら__

それは__その「世界」の責任者のせいであって、子どもが抱えるものじゃない。

世界の「責任を負う者」が抱えるものだよ。

たとえ罪を犯したとしても、赦されないことをしたとしても__

子どもが責任を負う世界なんて、あってはならないんだよ。

いつ、いかなる時であっても__子どもと共に生きていく大人が背負うべき事だからね。

 

「……責任は、私が負うからね」

 

神が顕現したもの?光であり絶対者?畏怖すべき観念?そんなことはどうだっていい。

先生にとって、シロコはただの「生徒」で、ただの「子ども」なのだ。

子供を、生徒を守るためなら、いかなる代償を払おうとも構わない。それが大人としての、先生としての責任を果たすということだ。

 

「生徒たちを……よろしく、お願いします」

 

それは、どんな世界でも変わらない。先生は迷わず、最後の脱出シーケンスをシロコに用いるのだった。

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激しい閃光とともに、箱舟は崩壊した。

A.R.O.N.Aはその時、プレナパテスの真意に思い至る。

「……先生は、信じていたのですか?この結末に至った自身がやり遂げられなかったことを、この結末を避けた自身なら、やり遂げられると?」

「自分なら……同じ状況で、同じ選択を取る……と?」

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箱舟から身一つで投げ出された先生を救うため、アロナは限界まで力を振り絞る。しかしウトナピシュティムで受けたダメージと箱舟の演算負荷によって、もはやその力はほとんど残されていなかった。
先生はアロナにこれまでの感謝を伝え、自分よりもA.R.O.N.Aに手を差し伸べてあげて欲しいと告げる。彼女もまた、助けるべき「生徒」の一人なのだ。

 

アロナは無力に涙しながら、先生の願いに応じてA.R.O.N.AのOSデータを自身の「教室」にサルベージする。すると先生の想いを悟ったA.R.O.N.Aは、シッテムの箱への強制干渉を開始するではないか。

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「今からあなたと私の力を合わせ、奇跡を起こします」

煌めく湖面の上で、A.R.O.N.Aはアロナに手を伸ばす。

「アロナ、手を。……私を、信じてくれますか?」

「……はい。先生があなたを信じましたから。私も、信じます」

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「……ありがとうございます。はじめましょう。あなたと私……私たちの、奇跡を」

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二人の手と手が結ばれ、シッテムの箱からは眩い光が弾ける。

その輝きは、夜空を駆ける流星にも似ていた。

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だから先生、どうか……

この絆を……

私たちとの思い出、過ごしてきたその全ての日々を……

どうか……覚えていてください。大切なものは、決して消えることはありません。

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ですから__帰りましょう、先生。

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私たちの、すべての「奇跡」が在る場所へ。

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よろめくシロコ*テラーの身体を支えたのは、この世界の“シロコ”であった。

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シロコは彼女に対し、対策委員会との思い出が詰まった「覆面」を手渡す。これがあればどんな銀行だって襲える__と。

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シロコは本来、一つの世界に一人だけしか存在できない。しかし、ここは「先生が守ってくれている」場所だ。だから、きっと大丈夫。

「いつか一緒に銀行を襲__いや、ツーリングにでも行こう」

「銀行はダメ。……ホシノ先輩に怒られちゃう」

シロコ*テラーは表情を綻ばせ、シロコのもとを去っていくのだった。

「それじゃ……元気でね」

 

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A.R.O.N.Aはアロナの負担となることを避けるべく、静かにその姿を消そうとしていた。あてもなく砂浜を歩き続けるA.R.O.N.A……をしかしアロナが引き留める!

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「おうちはこっちですよ、一緒にいきましょう!」

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私がここに居てもいいのでしょうか……躊躇するA.R.O.N.Aに対し、アロナは「“プラナちゃん”をお世話するのが私の役目です!」と明るく言い放つ。

「プラナ……?」

「私が今名付けました。なんだか夜空に光る星みたいというか……ちょっと寂しいような、儚いような……そんな雰囲気がありますので!」

「なので、これからはプラネタリウムみたいに、周りを温かい光で照らしてくれたらと思って、“プラナ”にしてみました!」

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アロナとプラナは手を繋ぎ、帰っていく。

すべての物語が始まる場所__Blue Archiveに。

 

あまねく奇跡の始発点に。

 

 

エピローグ

此度の事件でカイザーに裏切られたカヤは、しかし協定の継続を判断する。大義のためには時に私情さえ捨て去ってしまえる人物こそが、「超人」であると信じているからだ。かくして破壊されたサンクトゥムタワーは、カイザーインダストリーの手によって再建設が進められていくこととなる。

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ゲーム開発部の部室では、アリスが手のひらサイズのロボット人形を組み立てていた。ケイが消えた時、アリスはこのような形のロボットを見た気がするのだという。

するとモモイのゲーム機に、「Kei」という名のセーブデータが生じていることが判明。一行は急いでヒマリのもとに向かう。ヒマリによれば、ファイルのデータ量はたった2KBしかなく、現時点でそれが「ケイ」であると断言するのは難しいとのことだった。

しかしヒマリは気を利かせ、アリスの作ったロボットにUSBの機能を追加。ケイのデータを封入し、さらにストラップとして持ち運べるよう仕立て上げてみせる。アリスは歓喜し、ヒマリに感謝を伝えるのだった。

 

アツコたちアリウススクワッドは、サオリを「自分探し」に送り出していた。

私たちはもう、あの時みたいな子供じゃないから」そんなアツコの言葉にサオリは頷き、ヘルメットを被って波乱だらけの裏社会に再び身を投じていく。

 

地上へ無事帰還を果たした先生は、忍術研究部が大雪原より回収してきたという手紙を開く。そこには、百鬼夜行の大預言者・クズノハからのメッセージが記されていた。

「色彩によって反転した者を元に戻す方法など存在せぬ」

「だがそれでも、助けたい者が居ると申すのなら__妾を訪ねてくりゃれ」

 

そして一方、D.U.シラトリ区の復旧作業に励むリンの元にも一通の手紙が届いていた。

差出人は書かれていない……しかしその筆跡は、リンにとってあまりに見覚えのあるものであった。

「連邦生徒会長……?」

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後日談

「これは、新しい局面を迎えるための幕間__幕を引かれた物語は、新たな舞台へと続いていく」

物語は続けられるべきである。フランシスはそのために、ゲマトリアから追放された“旧友”を訪ねることとする。

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アロナは以前にも増してよく眠るようになった。プラナの存在が、少なからずシッテムの箱に影響を及ぼしているのだ。そんなアロナの横顔を見つめながら、プラナは呟く。

Q.E.D__証明完了」

プラナはこの時間軸においても連邦生徒会長が失踪していることを悟り、そして__演算の果てに、自身とアロナがなぜ似て非なる存在であるのかを理解したのだ。

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「ここに居たのですね……だからこそ、誰にも見つけられなかった。そうでしょう?」

 

「____連邦生徒会長」

メインストーリーFinal. あまねく奇跡の始発点編3章「アトラ・ハシースの箱舟占領戦」を読みかえす!【Scenario Archive】

舞台は宙へ!太古の兵器が蘇り、責務と勇気が試される……最終編3章「アトラ・ハシースの箱舟占領戦」を読み返そうって記事!

本編は2023/02/22に公開された。

シャーレに現れたシロコは、全てのものを常世に送ることが自身に与えられた役割であり、本質なのだと告げる。彼女は色彩に操られているのではなく、むしろその本質を遂行するために色彩を利用している立場にあるのだという。

リンの威嚇射撃を受け、再び異空間へ撤退しようとするシロコ。彼女を追わんとした先生は、ワームホールの彼方に色彩の嚮導者・プレナパテスの姿を垣間見る。

一方その頃。黒服は砕けたマエストロの身体を修復し、ゲマトリアの一時解散を告げていた。
獲得した秘儀が全てプレナパテスに奪取・複製されてしまうのならば、いまゲマトリアが活動する意味はない……。マエストロはゴルコンダの別人格たる「フランシス」が現れたことを危惧しながら、黒服自身の今後を問う。


百鬼夜行の大雪原に向かった忍術研究部は、そこで百花繚乱の副委員長・御稜ナグサと出会う。ナグサは「黄昏の寺院」が破壊されて久しいことを語り、アヤメから預かったという古めかしい巻物を手渡す。
そこにはクズノハからの__「色彩によって反転した者が元に戻ることは決してない」というメッセージが記されていた。

レッドウィンターの氷海、スランピア地下、ゲヘナのヒノム火山、トリニティのカタコンベで超高濃度のエネルギーが観測された。再び虚妄のサンクトゥムが出現しようとしているのだ!このままでは同じことの繰り返し、ゆっくりとキヴォトスが破滅に追いやられていくだけだ。

故に叩かなければならないのは、虚妄のサンクトゥムを生成するエネルギーの中心点__キヴォトスの上空75,000メートルに位置する巨大構造体だ!そこにシロコと……色彩の嚮導者はいる!

ヒマリたちはエリドゥに残されていた巡航ミサイルで攻撃を試みるも、ミサイルは構造体をすり抜けていく。まるで幻影を相手にしているかのように……。
そこでハナコは、シスターフッドと古書館、そしてティーパーティーの情報から構造体周囲に展開された球状の膜が「多次元解釈」のバリアとなっていることを突き止める。

そこには多次元の実在と非実在が……全ての可能性が分岐しないまま混じり合って存在しているのだ。この世界のあらゆる法則から切り離されたそれに対しては、物理的な攻撃手段が通用しない。
多次元を分析し、バリアと同じ振動パターンを再現できるようになれば、活路は見出せるかもしれないが……多次元の計算などあまりに荒唐無稽で、現代の技術では到底不可能である。

そこで先生は、単身でゲマトリアの本拠に乗り込み、黒服と接触する。黒服はそんな先生の死をも厭わぬ覚悟を認めて、空中要塞「アトラ・ハシースの箱舟」に対抗しうる超古代兵器__太古の恐怖がアビドス砂漠に在ることを明かす。

超古代兵器の発掘に成功したプレジデントは、それを起動させるべくサンクトゥムタワーの制圧に乗り出した。しかし虚妄のサンクトゥムの到来によってサンクトゥムタワーが破壊されてしまったために、やむなくカイザーPMCは手を引いたのだ。

故に、超古代兵器「ウトナピシュティムの本船(もとぶね)」を起動できるのは、今この世界にただ一人……サンクトゥムタワーに匹敵するオーパーツシッテムの箱の所有者たる先生だけなのである。

虚妄のサンクトゥム再出現まで時間がない。先生がもたらした情報をもとに、一行はカイザーPMCを蹴散らして「ウトナピシュティムの本船」を確保する。

ヴェリタスがオペレーティングシステムを、エンジニア部がハードウェアを解析するなかで、ケイはアリスの身を案じていた。ウトナピシュティムの本船は、かつて彼女たちの敵がアトラ・ハシースの箱舟に対抗するべく生み出した決戦兵器なのだ。起動した瞬間、それは「名もなき神々の王女」たるアリスに牙を剥くことだろう……。

解析の結果、ウトナピシュティムの本船には一切の武器が搭載されていないばかりか、艦内システムの75%以上が論理演算装置となっていることが判明する。いわば、これは「飛行可能な量子コンピュータ」なのだ。つまり本船を用いれば多次元解釈を計算し、アトラ・ハシースの箱舟へと攻撃を仕掛けることが可能になるのである。

早速計算に取り掛かるヒマリのもとに、リオの命を受けてきたという小型AMASが現れる。当然、そのような嘘に騙されるヒマリではない。リオ本人が、ドローンを介して話しているのだ。
ヒマリはそんなリオを激しく糾弾する。アリスのこともそうだが、何より許しがたいのは、トキの処遇についてだ。彼女はトキに対して他者との交流を禁じたばかりか、殺人の片棒を担がせようとした。挙句の果てに、「自由に生きろ」などと放り出して……トキは後ろめたさを抱えたまま、少しでも皆の役に立ちたいと、今も一人で戦っているというのに。

しかしハナコは「破滅の預言を知ってしまったがために、自ら国を破滅に追いやってしまった王」の寓話を持ち出してヒマリを諭し、二者を協力させる。そも、多次元解釈の計算が間違っていれば、乗員たちの死は免れないのだから……。

こちらの勝利条件は箱舟内の各エリアを占領=ハッキングし、箱舟の制御権を奪うことだ。さすれば、箱舟を自爆もしくは墜落させることができる。成功確率はたったの3%だが、失敗すればキヴォトスそのものが滅びるのだから、やらない理由にはならない。

ウトナピシュティムの本船には先生リンモカアユムヒマリユウカハナコアコカヨコアヤネの10名がオペレーターとして搭乗することとなった。

更にはシロコ奪還を目的とする対策委員会と、船の唯一の武装といえる「光の剣」を扱うことのできるアリス、そして彼女の仲間たるゲーム開発部も占領戦のサポートを志願。そして宇宙食を求めてやって来た美食研究会と、例のごとく攫われてきたフウカが船員の食事を担当するかたちとなり、総勢22名を乗せてウトナピシュティムの本船は起動準備に入る。

本船を起動すれば、シッテムの箱の所有者たる先生には想像を絶する負荷が降り掛かるだろう。先生を気遣うアロナだったが、先生は大人の責務を果たすためならいかなる代償を払っても構わないと考えていた。

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「ウトナピシュティムの本船、発進!!」

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先生がシッテムの箱を接続した次の瞬間、あらゆるモニタが点灯し、本船は高高度へ向けて急速に浮上していく。凄まじいフィードバックに襲われ、遠のく意識の中で……先生は、どこか懐かしい少女の言葉を思い出す。

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「先生」

「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから」

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「ですから……大事なのは経験ではなく、選択」

「私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……」

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「そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです」

「だから先生、どうか……」

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この、絆を……

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私たちの思い出……過ごしてきたすべての日々を……どうか……

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多次元解釈システムを起動したヒマリたちであったが、その努力を嘲笑うかのようにして、アトラ・ハシースの箱舟はバリアの値を変化させてしまう。このまま衝突すれば、ウトナピシュティムの本船は別の次元に取り込まれるか、バラバラに崩れ去ってしまう!

この状況を打開できる方策はたった一つ__コピーされた箱舟に、オリジナルの「箱舟」をもって介入するのだ。リオの言わんとする所を理解し、ヒマリは憤慨するが……アリスはそれを自らの意思で受け入れる。

アリスの中にある箱舟で今の危機を解決できるのなら、アトラ・ハシースの箱舟は、世界を滅亡させる兵器ではなく__世界を救う、勇者の武器になれる。そしてヒマリがこれ以上リオを恨むことも、リオが自分自身を恨む必要もなくなる。それがアリスの……"勇者"の使命なのだ。

ケイはそんなアリスを制止しようとする。ウトナピシュティム起動時に発生するはずだったダメージは全て先生が引き受けることとなったが……プロトコルATRAHASISを実行すれば、今度こそアリスはただでは済まないだろう。

しかし精神世界で、アリスは真正面からケイに語りかける。ケイを理解できなかったから、拒絶して、逃げようとしてしまったこと。それを悔い、ケイの立場になって考えてみたことを。

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「世界を滅亡に導く鍵であることが、ケイの存在理由なら……きっと、苦しかったと思います」

アリスから謝罪の言葉を述べられ、動揺するケイ。

「自分のなりたい存在は、自分で決めていい、と先生が教えてくれました。ケイも、ケイが望む存在になることができます。誰かに許可をもらう必要もありません」

「だからアリスはケイという名前、とても良い名だと思います」

「ケイは、間違えて読んでしまった名前です……アリスの名前みたいに。そこには特別な理由も、目的も、意味もありません」

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そこでケイは、アリスの目的に気付く。アリスはケイが生まれ持った存在理由のために苦しまなくて済むようにしようと……ケイを助けようとしているのだ。

「……アリスは、アリスが誰かを助けられるような存在なのかは分かりません。アリスは見習い勇者ですから……でも、」

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「誰かを助けたいと思う気持ちこそ__"勇者"の資格であると、信じています」

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ケイと和解を果たしたアリスは、次にリオとの対話を図る。

「アリス、私は……。私、は……自らの選択で、あなたを__」

許されざることをしてしまったと身を震わせるリオであったが、しかし許す許さないなどといったことに、アリスはもとより興味が無かった。リオは今こうして、キヴォトスを救うためアリスたちに手を貸してくれている。だから、もう2人は仲間なのだ!

序盤のボスが後半で仲間になるのは、ちょっとした“お約束”展開でもある。そして仲間というものは__言葉にしなくとも気持ちを伝え合うことができる関係なのである。

「リオ先輩は、この世界を守るために、誰よりも頑張った人です」

「そんなすごい人に……アリスの仲間になってくれてありがとう、と伝えたかったんです」

リオが息を呑むなかで、アリスとケイは箱舟の発動準備に入る。

「AL-1Sに接続された利用可能なリソースを確保するため、全体検索を実行」

「リソース名、"ウトナピシュティム"の全体リソース__9999万エクサバイトのデータを確認」

「現時刻をもって、プロトコルATRAHASIS稼働。コード名"アトラ・ハシース"の箱舟起動プロセスを開始します」

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「王女は鍵を手に入れ、箱舟は用意された」

ケイが静かに唱え……そしてアリスが高らかに叫ぶ!

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「名もなき神々の王女、AL-1Sが承認します__ここに、新たな聖域が舞い降りん___!」

アトラ・ハシースの箱舟の基本概念は周囲のデータを「収集」し、「変形」させるというものであった。かつて要塞都市エリドゥのデータから生み出されようとしていた箱舟は、リオの心に巣食った恐怖を基盤に巨大なシェルターを形作ろうとしていた。

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そして今、ウトナピシュティムのデータは__アリスの勇気を基盤として__超巨大なレールガンへと再構築されていく!光の剣:アトラ・ハシースのスーパーノヴァだ!!

「行け、勇者よ……!私たちの世界を救いなさい!!!」

リオの鼓舞に応え、アリスは最大火力で撃ち放つ!

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光_______よ!!!!!!

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空に一筋の閃光が走り……黒球の殻を貫き砕く!!多次元バリアが破壊されたのだ!!!

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この好機を逃してはならない!リンは船を急加速させ、そのまま箱舟の外壁へと激突させる!

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ついに敵の本拠へと辿り着いたのだ!!これも、土壇場でのリオの発想があったからこそ……。ヒマリはそれを認め、「もしも私たちが世界を救うことに成功したのであれば、それはきっと、あなたのおかげでしょう」と微笑みかける。

ヒマリと先生に努力を認められ、感謝され……リオはたまらず泣き崩れるのだった。

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「王女よ。あなたは……その力を使えば、自らが危険に晒されると分かっていて……」

光の剣を振るったアリスは昏倒し、精神世界で消滅の危機を迎えようとしていた。

「私を__皆を救うためであれば、死をも恐れないのでしょうか。それが、あなたの勇気……それが、"勇者"なのでしょうか」

傷ついたアリスを抱え、痛切な表情を浮かべるケイ。

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「いいえ。あなたは消えてはなりません。私はそれを拒否します」

「あなたは消えません……私がそれをさせません」

ケイは優しく瞳を細め、アリスにそっと寄り添う。

「消えるべき存在は、勇者ではなく__世界を滅ぼす"道具"であるべきなのですから」

アリスの傷を引き受けるようにして、ケイの身体は光に包まれていく。

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「それが正しいのです。ですから__これで、大丈夫です」

 

「それと、私に、謝らないでください__アリス」

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箱舟内部に侵入を果たしたウトナピシュティムの本船。そこに、シロコがワームホールを開いて爆弾を投げ込んでくる!アトラ・ハシースの箱舟は巨大な多次元解釈演算装置だ……彼女はその演算能力を利用し、空間を跳躍しているのだろう。

アリスの力で多次元解釈を抑制するのにも限界がある。その制限時間内に多次元解釈演算装置のコアたる「次元エンジン」を全て破壊し、箱舟の管制権を奪うことがこちらの勝利条件だ。

空間跳躍を駆使するシロコは何度も先生や対策委員会の前に立ちはだかり、妨害と逃走を繰り返していく。そこでヒマリは占領した箱舟の演算能力を用いてシロコの位置情報を突き止めようと試みるが……なぜかモニタには彼女の生体反応が2つ映し出されるではないか!対策委員会が戦っている黒衣のシロコとは別に……「彼女らの知るシロコ」が第4エリアに閉じ込められていたのだ!

ゲーム開発部と美食研究会に本船防衛を任せ、対策委員会は特別エリアの制御室を占領。同時に先生はシロコの救出を果たす。全ての次元エンジンが破壊され、あとは脱出を急ぐのみ!となった段階で……なぜか「本船」側の自爆シークエンスが作動する!本船はバックドアからのハッキングを受けていたのだ!シロコ*テラーの目的は……一行の目をハッキングから逸らすことにあったのである!

本船のシステムが多次元解釈演算に利用され、空は再び緋色に染め上げられていく。このままでは新たなサンクトゥムが顕現してしまう!

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ハッキングの主が第4エリア中央部の多次元解釈エンジン管制室__「ナラム・シンの玉座」に存在することを知った先生とシロコは、玉座へと急行。そこで色彩の嚮導者・プレナパテスと相見える

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動けば撃つ!シロコは咄嗟に銃を構えるが、次の瞬間……プレナパテスは懐から"何か"を取り出す。

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『我々は望む、ジェリコの嘆きを』

『我々は覚えている、七つの古則を』

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それは__弾痕の刻まれた、"シッテムの箱"であった。超常の輝きにより、シロコの放った銃弾は全て弾かれていく。


「先生の生体認証完了」


そして爆煙の中から現れたのは、先生のよく知る声の少女で……。

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「シッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS__」

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「A.R.O.N.A、命令待機中」

プレナパテスを庇うように実体化したA.R.O.N.Aは、シッテムの箱の権限によって箱舟を多次元の同一存在と交代・修復せんとする。

愕然とする先生とシロコを前に、シロコ*テラーは淡々と言い放つ。

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「だから言ったでしょう。定められた運命を変えることはできない、と」

「キヴォトスは予定通り、終焉を迎える」

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映画「すずめの戸締り」【感想】

2022/11/11公開の映画「すずめの戸締り」。これすっごいすきな作品で、観た当時ボロボロないたし舞台挨拶にもいきました。

今回また金曜ロードショーでみてたら「そういえば感想メモしてたな~」って思いだしたので、当時の長文そのまま貼っておきます!

その日のうちに書いたやつだからやっぱりテンションおかしいんだけど…よしなに!

新海誠の演出力!

序盤で好きなシーンは、イスに変えられてしまった草太さんとダイジンのドタバタチェイス

ここでジャズがかかって、場面を盛り上げていく。ジャズというのがまたニクい!椅子と猫が追いかけっこを繰り広げるその様にも、アニメーションの妙がある…これぞ!って感じ。

それからもう一つ、言及しなきゃいけないのが東京のミミズ!東京上空を覆い尽くすようにして広がる、不気味でおぞましい、巨大なうねり__。それを感知できぬ市民たちは、いつもと変わらぬ「生活」を送っている。

ここでなんてことのない、雑多な人々の暮らしが次々に切り取られ、映し出されていくのがまたキレてる。事態は禍々しい雲の上に立つ主人公の手にすべて委ねられていて……眼下に溢れる命が、どうしようもなく判断を強いる。非日常、非現実が、狂おしいほどに襲い来るのだ。

圧倒的な非現実が、「現実」に降って出て、それを侵してゆく。狂おしいほどに、狂った有り様が、現実に顕れてしまったのだ。常世と現世。隔絶されて、交わることのない2つの世界。顕れてはならなかったもの。存在するはずがない、存在してはいけないもの。それがミミズなのだ。

「何かがおかしい」の塊。埒外。理の外。生理的な嫌悪感を、否応なしに引き出す、この世ならざるもの。それを演出する力が、ピカイチなのである。

 

すずめが扉を閉めるわけ

この映画ってどんな映画?って質問に、簡潔に答えやすいのは良いことだとおもう。

すずめの戸締りは「主人公のすずめちゃんが、別世界と繋がる扉を閉じて災いを封じるお話」である。簡単!タイトルのまま、すずめが戸締りするストーリーなのだ!(タイトル登場がかっこよすぎる)

まず、主人公が能動的に関わる動機がはっきりしてる。草太さんへのあわい恋心。要石を抜いてしまった罪悪感…更にはその筋の第一人者である草太さんが椅子に変えられてしまったことで、協力しないと!っていう使命感もうまれる!

主人公が日常から非日常の世界に飛び込む、その導入としてすっきりしてる。好き!!

草太さんは常にすずめの動機である。だから椅子に変えられて、彼女を主人公として明確化させるのだ。この映画はすずめのストーリーだから、草太さんは彼女と比べるとまあ脇役…にあたるんだけど、作品としてのテーマを明示する、強烈にして重大な役割もになっている。

 

ロードムービーの一体感

さて、この作品に映画としての壮大さを与えているのが「ロードムービー」の形式である!

スマホの地図を介し、観客はたびたびその遠大な道筋を把握することとなるんだけど、これがおもしろい!距離というのは、漠然としていながらも、確かに数字としての側面をも含んでいて、わたしたちに実感をもたらす。

実際に長崎から神戸、神戸から東京を移動したことがなくとも、なんとなく分かってしまうのだ。距離という概念は、プリミティブな、本能的な知覚に訴えかける…。そしてロードムービーは、我々にキャラクターとの一体感をもたらすのだ!!

猫(ダイジン)を追ったその先で、すずめたちはミミズという異世界の災厄に遭遇し、扉に鍵を刺してそれを再び彼方に封じ込める。戸締りという儀式は、やっぱりシンプルで、わかりやすい。

行為の終着点は、鍵をかけること、ただそれだけなのだ。鍵をかける……ただそれだけなのに、非日常の演出がキレキレすぎて、エンターテインメント性が生じている。おもしろい。緊迫感がある。手に汗握る。頑張れと応援したくなる。ハラハラ、ドキドキ……これぞエンタメの醍醐味!!

周りの人には見えない。だから、自分がやるしかない。アニメや漫画でよくある動機付けのひとつだけど…その王道は、やっぱり面白いから王道なんだとおもう。

 

すずめという主人公

ちなみに観客は、まずすずめちゃんの瞳を介して非日常に入る。彼女の瞳に赤い影が映ったとき、わたしたちは一気に「この世ならざる世界」へと引き込まれるのだ!

すずめというキャラクターは、造形としてまったく普遍的、現実的である。舞台となる世界も、現実そのものだ。それが、「赤い影」の反射と同時に、フィクションと交錯し、融合していく。この切り替えがエンタメだ!

戸締りがストーリーの軸であるというのは、タイトルや初回の「戸締り」のインパクトではっきりと伝わる。戸締りは目的であり、結果であり、作品を象徴する行為なのだから、受け手の中にはなんとなく安心感が生じる。作品がわかるというのは、嬉しいことだ。

これから主人公が何をしていくのか。主人公はなんのために主人公を引き受けるのか。それらがはっきりしている作品には、足が生えている。どっしりと土を踏んで、安定する。地盤を作るということが、受け手の心を掴むだいいちの……「first」にして「prime」の要素なのだ!!

 

あふれるいのち

今作のテーマは、「」だ。生きるということ。何気なくでも、惰性であっても。一時間でも、一日でも長く。生きる。生きている。その尊さ、美しさ。そして、生きていたいという、心からの願い。祈り。あるいはそうした…やや高尚なものでもなくて、太古よりDNAに刻まれた、本能的な欲求のようなものかもしれない。

そうした、ないまぜの叫びを、音と形にする作品がこれなのだ。

そして今作は、テーマの現れ方というか、立ち上り方がとにかく美しい。初めてテーマに直で接触したのは、要石に変えられた草太さんの夢(モノローグ)である。

それは結果として伏線…って呼べるものになったんだけど、その時点ではさほどふかい意味はもってない。草太さんという人間のパーソナルな部分に切りこみ、同情や共感を煽る程度だ。しかしその時点では、たしかに不自然にではなく、意味を持った場面として機能しているのだ。このシーンが後々に強く強く響いて、テーマと作品を直結させることになるのだから、とってもすごい!!

このテーマは、3.11の文字と共に明確に現れてくる。すずめが母と死別していることは言及されていたけど、そこにこれほどまで大きなテーマが隠されていたとは…おもいもしなかった。

すべての関心は、戸締りと草太さんの解呪に向けられていたのだから。この種明かしには文字通り鳥肌がたった。東京のミミズで「百万人」という数字を示したのも、この地上に溢れる無数の命を、その存在を、すずめに、私たちに理解させるためだったのだ…。

 

「いってきます」と「おかえり」

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生活。いってきますとおかえりが繰り返される、生の営み。それのいかに尊いことか!いってきますとおかえりを言える、その幸せ。世界には営みがあるのだ。そして、あったのだ……。

草太さんの言葉に作品のすべてが凝縮されていて、わたしは震えた。世界は、この身一つじゃ足りない叫びで満ちているのだ。

それは命の叫び。性別も年齢も、性格だってバラバラで。思えば、ロードムービーの中ですずめが出会ってきた人たちも、みんなバラバラで、バラバラの生活を送っている。それでもみんな、生きているのだ。顔も、名も知らぬ誰かだってそうだ。いってきますとおかえり。誰かと誰かの些細なやりとり。その声、人生の中で重なって、束なっていく。そうして、命の叫びが、この世界を回し、創っていくのだ。

エンディング前の戸締りで「いってきます」。そしてラストの再会で「ただいま」!
これが最高……最高の映画でした。みれてよかった。出会えてよかった!!すっごく……生きたいって……生きていたいって思わせてくれる作品でした。

この作品に携わったすべてのひとに…いまいちど!ありがとうございます!!

初心者のための!麻雀ルールざっくりまとめ【ブルアカ雀魂コラボ記念】

君は麻雀を知っているか。

はじめに

このまえ麻雀に初めてさわった。せっかくだから遊べるようになってみたいし、なんとなく分かりつつあることを自分なりにまとめてみる!

あくまで私の備忘録みたいなもので、しっかりした解説記事ではないことに注意されたし!これ書いてるのも触れてから3日目です。

なので、自分にわかりやすいように専門用語とかもあえて省いてるとこあるし、詰めの甘いとこも多いんだけど……麻雀うまうま民は容赦してもらえるとたすかります!

ちなみに使ってるのはアプリゲーム「雀魂」!

 

牌(パイ)の種類

麻雀牌は「数牌(かずはい)」と「字牌(じはい)」からなる。

数牌は3種類。それぞれ1~9まである。

萬子(マンズ):一萬とか漢字で書いてるやつ。
筒子(ピンズ):丸が並んでるやつ。
索子(ソーズ):竹(紐?)みたいなのが並んでるやつ。

字牌は2種類。

三元牌(さんげんぱい):ハク(無地のやつ)、ハツ(發)、チュン(中)がある。
風牌(かぜはい):東西南北ある。読み方は東(トン)南(ナン)西(シャー)北(ペー)。

で、これらすべての牌は4枚ずつ存在する。麻雀牌は全体で136枚あることになる!

 

あがり方

手牌=手札は計14枚。これを山札からドロー(=ツモ)したり、捨てたりしながら「3個・3個・3個・3個・2個」の集合体にする。この形を「4面子1雀頭」という。

「3個」のまとまりを「面子(めんつ)」、「2個」のまとまりを「雀頭(じゃんとう、もしくはアタマ)」というわけだね。この4面子1雀頭という完成形の中に、特定の組み合わせ=「」を含んでいるとアガることができる!!
(※ドローして捨てて、14枚の完成形をめざす…ので、正確にいえばゲーム中の手牌は13枚)

面子の作り方は2種類。

順子(シュンツ):「同じ種類の数牌が」「3つ連番になっている」まとまりのこと。
「1・2・3」とか、「2・3・4」とか、「7・8・9」とかそういうやつ。

刻子(コーツ):「同じ種類の数牌or字牌」「3枚揃っている」まとまりのこと。
「3・3・3」とか「中・中・中」とか「東・東・東」とかそういうやつ。ちなみに4枚揃っててもコーツになるんだけど、これは後述。

雀頭は「同じ種類の数牌or字牌」「2枚揃える」ことで作ることができる。このまとまりを対子(トイツ)と言ったりする。

 

鳴きシステム

おおまかには、自分のターンが回ってくるたびに山札から1枚ドローして、手札を一枚墓地に送る(捨てる=打牌)……この繰り返しによって手札を4面子1雀頭のかたちに整えていく。けどドローだけでお目当ての牌をGETできるだろうか?

そこで、他人の捨てた牌を手札にちょうだいできる「鳴き」というシステムがある!ざっくりとした「鳴き」の発動条件は、自分の「シュンツ」or「コーツ」完成にリーチがかかっていることだ。
以下に、他人の捨て牌をもらえる「鳴き」の例を挙げる。

チー
シュンツ完成リーチの状態」で、「最後の1ピースを左の人が捨てた」とき、それをGET。自分の手札から一枚すてる。
たとえば手札に「3・5」があるとき。これは「3・4・5」のシュンツリーチだ!そこで左の人が「4」を捨てたなら、チーを行い1面子を完成させることができる。

ポン
コーツ完成リーチの状態」で、「最後の1ピースを他の誰かが捨てた」とき、それをGET。自分の手札から一枚すてる。
たとえば手札に「東・東」があるとき、これは「東・東・東」のコーツリーチだ!そこで誰かが「東」を捨てたなら、ポンを行い1面子を完成させることができる。

ミンカン
「カン」は「同じ牌×4(つまりコーツ+1)」の状態を指し、この組み合わせを槓子(カンツ)と呼ぶ。カンツはゲーム上、コーツと同じ扱いをする。
カンツ完成リーチの状態」で、「最後の1ピースを他の誰かが捨てた」とき、それをGET。自分の手札から一枚すてるのがミンカンだ。
たとえば手札に「東・東・東」のコーツがあるとき。他の誰かが「東」を捨てれば、ミンカンによって「東・東・東・東」のカンツを作ることができる。

※ちなみに鳴かずに(自分のドローだけで)カンツを作ることをアンカンという。

カカン
既にポンしてコーツを作った状態」で、「ドローによって同じ牌の4枚目を引いたとき」に3+1でカンツを作る行為。
たとえば手札に「發・發・發」のコーツがあるとき。自ドローで「發」を引くことができれば、カカンによって「發・發・發・發」のカンツを作ることができる。

 

役のつくり方

アガるためには4面子1雀頭のなかに「役」を含んでいる必要がある。「役」はいくつか存在し、それぞれの条件も異なる。☆は難易度=成立時にもらえるボーナス数(ハン)である。

 

役例(鳴き〇)

役牌(☆1)

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条件は「三元牌のコーツ」もしくは「場風(ばかぜ)牌のコーツ」もしくは「自風(じかぜ)牌のコーツ」を完成させること。
麻雀にはそのゲームにおける「風」というものがあって、これを「場風」と呼ぶ。
最初の場風が「東(トン)」だった場合、「風牌のコーツ」は「東・東・東」になる。(全プレイヤーが親の番を1周終えると、場風は南に変化する。その後は西、北)

で、プレイヤー個人にも「風」が割り当てられている。これを「自風」と呼ぶ。
自風が「西」だった場合、「風牌のコーツ」は「西・西・西」になる。これも場風同様に変化していくらしい。

断幺九タンヤオ(☆1)

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条件は4面子1雀頭に「1」「9」「字牌」を含まないこと。
AAでよくみるやつ。ダディクール

三色同刻:サンショクドーコー(☆2)
条件は「3種の数牌で同じコーツをつくる」こと。
たとえば、4面子1雀頭のうち3面子が「マンズの3・3・3」「ピンズの3・3・3」「ソーズの3・3・3」であればこれはサンショクドーコー成立といえる。

対々和:トイトイ(☆2)
条件は「コーツ×4をつくる」こと。
4面子がすべてコーツというパターン。1カンツは1コーツカウント。

三暗刻:サンアンコー(☆2)

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条件は「自分のドローのみでコーツ×3をつくる」こと。
4面子のうち3面子は自力で作らなければならない。逆に言えば、のこり1面子はポンやミンカンで作ってもよい。

小三元:ショーサンゲン(☆2)
条件は「三元牌のうち2種でコーツをつくり」「のこり1種で雀頭をつくる」こと。
たとえば4面子のうち2面子が「ハク×3のコーツ」「ハツ×3のコーツ」で、雀頭が「チュン×2」になっていればショーサンゲン成立だ。

三槓子:サンカンツ(☆2)
条件は「カンツ×3をつくる」こと。
数としては「1シュンツorコーツ(1×3枚)」「3カンツ(3×4枚)」「1雀頭(1×2枚)」なので、17枚となる。

混老頭:ホンロートー(☆2)

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条件は4面子1雀頭に「1」「9」「字牌」しか含まれていないこと。
タンヤオの逆バージョン。1とか9のコーツとか、字牌のコーツとかを作ったりする。

 

役例(鳴き△)

以上に紹介したのは、「鳴き」システムを利用しても発動できるコンボだ。
じつは「鳴き」を利用することで条件不成立になってしまったり、通常よりも点数ボーナスが下がってしまう役がある。

なので、可能であれば「鳴き」をせず=自力のドローのみで役を完成させたいところ。ちなみに鳴かないことを門前清(メンゼンチン)という!読めない!

以下は、「鳴き」を使ってもよいがボーナス減少が起きる(=メンゼンチンが推奨される)役。

全帯幺チャンタ(☆2→鳴きアリで☆1)
条件は4面子1雀頭のすべてに「1」「9」「字牌」が関与していること。
たとえば「1・2・3」のシュンツ、「7・8・9」のシュンツ、「1・1・1」のコーツ、「東・東・東」のコーツ、「發・發」の雀頭のような感じ。

一気通貫:イッツー(☆2→鳴きアリで☆1)

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条件は1種類の数牌で「1~3」「4~6」「7~9」のシュンツをつくること。
のこりの1面子と1雀頭はなんでもよい。

三色同順:サンショクドウジュン(☆2→鳴きアリで☆1)

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条件は「3種の数牌で同じ並びのシュンツをつくる」こと。
たとえば、4面子1雀頭のうち3面子が「マンズの5・6・7」「ピンズの5・6・7」「ソーズの5・6・7」であればこれはサンショクドウジュン成立といえる。

純全帯么九:ジュンチャン(☆3→鳴きアリで☆2)
条件は4面子1雀頭のすべてに「1」「9」が関与していること。
チャンタ字牌なしバージョン。

混一色ホンイツ(☆3→鳴きアリで☆2)

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条件は「1種類の数牌」と「字牌」のみで4面子1雀頭をつくること。
字牌以外はマンズ、ピンズ、ソーズのいずれかしか使ってはならない。

清一色チンイツ(☆6→鳴きアリで☆5)

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条件は「1種類の数牌」のみで4面子1雀頭をつくること。
ホンイツ字牌なしバージョン。

 

役例(鳴き✖)

以下は、「鳴き」を使わない=メンゼンチンの状態でのみ成立する役だ。

リーチ(☆1)
4面子1雀頭にあと1ピースの状態(テンパイ)で発生。特定の組み合わせとかはない。このままお目当ての1枚を自力でドローすることができれば、「メンゼンツモ(☆1)」成立扱いとなってアガれる。他プレイヤーがお目当て牌を捨てた場合、「ロン」でアガれる。(※メンゼンツモ・ロン自体にリーチ宣言は必須ではない)
ちなみにリーチを唱えたあと、1ターン以内&誰も鳴かない状態でアガれた場合、「イッパツ(☆1)」というボーナスが発生する。

平和:ピンフー(☆1)

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簡単な条件×3からなる。
4面子がシュンツ×4であること」「雀頭が役牌ではないこと」「最後のシュンツを完成させるピースが2パターンあること(リャンメン待ち)」。
たとえば、手札に「4・5」があり、これをシュンツとして完成させれば4面子1雀頭ができあがるとする。この状況で欲しい最後のピースは「3」か「6」だ。これを両面(リャンメン)待ちという。

一盃口:イーペーコー(☆1)

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条件は「同種数牌のシュンツが2つある」こと。
たとえば「マンズの7・8・9」「マンズの7・8・9」で2面子できていたらイーペーコー成立だ。

七対子:チートイ(☆2)

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条件は「トイツを7組そろえる」こと。
4面子1雀頭の方式からは外れる。2×7。トイツに被りがあってはならない。

二盃口:リャンペーコー(☆3)
条件は「イーペーコーが2つある」こと。
たとえば「マンズの1・2・3」「マンズの1・2・3」で2面子、「ソーズの2・3・4」「ソーズの2・3・4」で2面子できていたらイーペーコー成立だ。


「役」はその難易度によってもらえる点数が上がり、複数の「役」の条件を同時クリアできた場合はその分のボーナスがさらに上乗せされる。

点数には上限が定められており、自分が「親」の番であるときはだいたいMAX12,000点とか18,000点。そうでないとき(「子」の番)はだいたいMAX8,000点とか12,000点。
コンボきめまくればいろいろ上限も変動したりするらしいけど、まあ今のところはこれぐらいのふんわりした認識に留めておく。むずかしいので。

なんで親の方が大きくなるかというと、親プレイヤーの点数は子プレイヤー時の1.5倍になるから!!親の番がまわってきたらぜひともアガりたいところ!

 

ドラ(だいじ!!)

4面子1雀頭のなかにできるだけ多く役をつくってアガり、ボーナスポイント(ハン)を稼いでいくのが麻雀のきほん……とざっくり考えていいはずだ。
だけどチンイツ(6ハン)のような高得点の役をつくりまくるのは難しい。そこで大活躍するのがドラの存在だ!

麻雀では、ゲーム(局)ごとに「ドラ」というものに指定される牌がある。
このドラ牌…とんでもないことに、なんと1枚につき1ハンの価値がある!!
役の中にドラの牌を組み込んでアガることができればスーパーボーナスだ!!

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『雀魂』ではドラになった牌がぴかぴか光っているので分かりやすい。あと絵柄が赤く塗られている牌もドラだ。

いちおう「ドラ表示牌」なるものがあって、そこからも何がドラになってるかは分かるらしい。
「ドラ表示牌」の次がドラだ。表示牌が1であれば、ドラは2。9であれば、1。
風牌に関しては東→南→西→北→…の順なので、表示牌が北であればドラは東。
三元牌に関してはハク→ハツ→チュン→…の順なので、表示牌がチュンであればドラはハク。

アガるときに持ってるだけで点数を飛躍的に高めてくれるドラはすごいもの。ちなみに私は気付かずふつーに捨てまくってた。ドラはだいじ!!おぼえよう。

 

おわりに:おさらい

・麻雀牌には3種類の数牌と2種類の字牌がある。

・手牌は13枚。山から1枚ドロー(ツモ)→1枚捨てるを繰り返し、「4面子1雀頭」の完成形をめざす。

・あがるには「」の存在が不可欠。役にはそれぞれハンが設定されており、これが高いほどアガり時にもらえる点数も高くなる。

・役は複数コンボの同時発生がねらえる。掛け合わせによってハンを高めることも可!

・他プレイヤーの捨て牌をもらうことを「鳴き」という。便利だが、一部の役しか作れなくなるというデメリットも。

・「鳴き」さえしなければ、役が作れなくともリーチからの4面子1雀頭完成でアガることができる。アガったやつが勝ち。アガればよかろうなのだー!!

・局ごとに「」や「」が変化し、役牌や点数倍率に影響する。

ドラを入れてアガるといっぱいお得!!手牌にきたらなるべく残しておきたい。

他にも点数計算のあれこれとかあるみたいなんだけど、今はまずこのあたりを中心に覚えていきたい!

メインストーリーFinal. あまねく奇跡の始発点編2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦」を読みかえす!【Scenario Archive】

青き世界を取り戻すため……学園の垣根を超えた一大作戦がはじまる!最終編第2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦」を読み返そうって記事!
本編は2023/01/24に、最終話は02/05に公開された。

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突如としてキヴォトスに降り注いだ6つの巨塔。その一つがサンクトゥムタワーに激突し、D.U.全域にはたちまちDivi:Sionや聖徒会のミメシスが溢れ出していく。

先生の前に満身創痍の状態で現れた黒服は、色彩が明確な意志を持ってシロコと接触し、命あるもの全てを常世へと導く死の神「アヌビス」を誕生させ、キヴォトスのありとあらゆる神秘・恐怖・崇高の概念を吸収し、自らのものにしようとしていることを告げる。

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6つの塔は「反転」したサンクトゥムタワーの一種であり、名もなき神が築き上げた技術の一つだ。それは色彩の光を世界中に伝播させ、キヴォトスに存在する全ての神秘を恐怖に反転する作用を持っているのだという。
さらに色彩はアヌビスをもってゲマトリアが所持する秘儀と検証結果を奪い、Divi:Sionやミメシスを操る力を手に入れてしまった。

D.U.を守るため大人のカードを取り出す先生に対し、黒服は「そのカードを乱用すれば、あなたは私たちと同じ結末を迎えることになりますよ」と意味深な忠告を行うのだった。

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ホシノとノノミが初めてシロコと出会ったとき、彼女は名前以外の全ての記憶を失っていた。もしそれが、今回の事件と関係しているのだとしたら……?あてもない不安と焦燥に駆られるホシノだったが、ノノミに諭され先生の招集に応じることに。

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シャーレの要請を受けて、リンのもとにはカヨコユウカアコハナコアヤネの5名が集った。キヴォトスに出現した6つの塔__"虚妄のサンクトゥム"に対抗するためだ。

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セイアの証言やシスターフッドに伝わる古書を参照すると、色彩は虚妄のサンクトゥムを通じて人々を狂気に陥れる光を放つらしい。

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エンジニア部やヴェリタスの分析からも、その効果は裏付けられている。そのエネルギーはおよそ300時間後に臨界に達する……つまり2週間後に、色彩の光がキヴォトス全域に広がってしまうのだ。

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だが攻略は容易ではない。特異現象捜査部トキの調査によれば、色彩の生み出した「守護者」と呼ばれる存在が各サンクトゥムを防衛しているようなのだ。現在だけでもビナー、シロ&クロ、ヒエロニムス、ケセド、ホドの5体が確認されているという。

色彩の侵略に立ち向かうためには、これら守護者の各個撃破と敵兵からの自治区防衛が必要不可欠なのだ。

いっぽう先生は、色彩に触れてしまった人を元に戻す手掛かりをセイアが夢の中で出会ったという大預言者クズノハに求める。しかしニヤが語るには、「クズノハ」は都市伝説としてのみ存在する架空の生徒なのだという。

奇談集には百鬼夜行が「連合」ではなく 各々が自治区を持ち互いに争い合っていた時代に__大預言者クズノハが百花繚乱を設立し、紛争を調停したという記載がある。

そしてクズノハと会ったと主張する者はいずれも「百花繚乱紛争調停委員会」の歴代委員長であったようだが……現在「百花繚乱」は委員長・副委員長が共に行方知れずとなっており、長らく活動休止状態にあるのだ。そこでニヤは、忍術研究部に百花繚乱委員長・アヤメの捜索を依頼するのだった。

自治区で避難誘導と防衛戦が繰り広げられる中で、攻略作戦の実行部隊は次々配置についていく。防衛の完了が確認できれば、カウントダウンとともに5つのサンクトゥムを一斉攻撃するという手筈だ。

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第1サンクトゥムの守護者はビナー
攻略の作戦担当はアヤネだ。広大なるアビドス砂漠を、アビドス対策委員会と陽動隊の便利屋68が突き進む。

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第2サンクトゥムの守護者はケセド
作戦担当はエイミだ。敵の進行を食い止めるツルギ、イチカの"防衛隊"と、C&Cによる"パラシュート隊"の二編成で軍需工場を攻略する。

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第3サンクトゥムの守護者はシロ&クロ
作戦担当のユズは、アバンギャルド君Mk.3を操作して戦闘にも参加する。廃遊園地スランピアにはゲーム開発部とRABBIT小隊、そしてゲヘナ最強の風紀委員長・ヒナが集う。

第4サンクトゥムの守護者はヒエロニムス
攻略部隊はシスターフッドと救護騎士団だ。するとそこに、サオリたちアリウススクワッドが協力を申し出てくる。トリニティとアリウス……エデン条約を巡る攻防で一悶着あった仲だが、作戦担当のハナコは「共通の大切な友人」を理由にそれを受け入れ、彼女らに後方防衛を任せることに。

第5サンクトゥムの守護者・ホドは要塞都市エリドゥの地下に潜伏してしまった!
エリドゥの強固なセキュリティを相手にすれば、いくらヴェリタスの手を借りようとも作戦開始時刻には到底間に合わない。そこでユウカとノアは急遽コユキを釈放し、強制的にセミナーへと復帰させる!

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そしてホドの展開する妨害装置・インベイドピラーの撤去には何故かゲヘナの温泉開発部が名乗りを上げる。どうやら彼女たちは、撤去にかこつけてミレニアムの地下を採掘したいだけのようだ……。

第6サンクトゥムの守護者は未だ発見されていないものの、その膨大なエネルギー量からは単体で他の5体全てを凌駕する力を持つらしいことが推測された。
避難誘導にあたっていたヴァルキューレと、給食部とともに炊き出しを行っていた美食研究会、そして戦車による巡回偵察を担っていたヒフミとアズサは、指名手配犯のカイテンジャーとともにD.U.シラトリ区を防衛する。

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その頃、ミチルたち忍術研究部は百鬼夜行の最北端に位置する大雪原を目指していた。ニヤはアヤメが雪原の「黄昏の寺院」に現れると踏んでいたのだ。イブキの頼みを受けたマコトは、イロハの虎丸を駆り出して忍術研究部を支援する。

 

そしてシャーレを包囲していた敵兵も、ラブたちヘルメット団やスケバン、ワカモらによって無事掃討される。これで準備は整った!
サンクトゥム攻略戦の__幕開けである!!

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ビナーの超高熱ビーム砲を凌ぎ切り、対策委員会と便利屋はこれを撃破。ネル・ツルギたちのもとにはチェリノ率いるレッドウィンターの軍隊が加勢に現れ、ケセドも無事破壊される。

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アリスとヒナたちもまたシロ&クロを倒し、ヒエロニムスもトリニティとアリウスの共闘によって撃滅される。そして泣き喚くコユキを連れ出しエリドゥに侵入したユウカとノアは、温泉開発部やヴェリタスとともにホドを突破する。

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すると5体の守護者が倒されると同時に、D.U.には第6サンクトゥムの守護者たる巨大怪獣ペロロジラが出現する!

それに対抗するべく、ヒマリたちは虚妄のサンクトゥムのエネルギーを利用した「物質の巨大化」を提案。そこで先生が声を掛けたのは、無限回転寿司戦隊カイテンジャーだった!

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巨大化したカイテンFX Mk.0あらためカイテンFX Mk.∞(インフィニティ)は、夜のビル街を舞台にペロロジラと凄まじい戦闘を繰り広げ、巨大化限界である3分の中で勝利をもぎ取ってみせるのだった。

6本全てのサンクトゥムが破壊され、キヴォトスの空は正常化。先生たちは喜びを分かち合うが……それも束の間、シャーレに突如開いたワームホールから黒衣のシロコが現れる。

エジプト神話で紐解く「セトの憤怒」【ブルアカ考察】

本日2024/3/28より始まった制約解除決戦・セトの憤怒。そこで語られた色んな要素にすっごくワクワクと妄想をかき立てられたので、思いついたことをドバっと書きなぐっていきます!

新たなキーワード「神々の星座」

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コンステレーション・オブ・パンテオン、「神々の星座」。
それは現キヴォトスの概念__「崇高」「神秘」「恐怖」といった枠組みでは捉えきれない、超越的な神格の顕現である。かつては地下生活者も「神々の星座」が存在した世界に属していたらしいが……。

暴風神・砂漠神セト

ここでちらっとエジプト神話の原初をふりかえってみよう!
はじめに無(ヌン)があり、創造神アトゥムよりシュウ(大気)・テフヌト(湿気)がうまれ、そこからゲブ(大地)・ヌト(天空)がうまれ、オシリス・イシス・セト・ネフティスがうまれた。

よくご存知とは思いますが……これは……砂漠と嵐と雷そのものでもあり、その力が意味する憤怒でもあります……。

セト神はヘリオポリス九柱神に数えられる砂漠と暴風、戦争の神!
王位を狙って兄オシリスを殺害したり(のちにオシリスはイシスとアヌビスの尽力により冥界の神として蘇る)、その息子ホルスと長きに渡って争いを繰り広げたりします。

セトと小鳥遊ホシノ

ブルアカでホルスといえば「暁のホルス」こと小鳥遊ホシノ!なんだけど、そのヘイローはセトとの戦いで失われたホルスの目=ウアジェトの目を模してる。っぽい。
ウアジェトの目はエジプト全土を旅し、知恵を宿したのちホルスの身に戻ったとされ、叡智や再生の象徴になったみたい。目が旅するってすごい。

すなわちセトはホルス、オシリスと非常に因縁深い……宿敵とも呼べる存在なのだ!そのうえ砂嵐を引き起こす神だっていう!これアビドスに関わってなきゃウソってレベルじゃない!?ちなみに「アビドス」はオシリス復活の聖地を指す言葉です。

あと地下生活者が前説してるのもあやしい!
総力戦でゲマトリアが前説しがちなのもあるけど……このタイミングで!対策委員会編3章……本格始動しますよ~ってタイミングで!地下生活者でてくるからこれ何らか絡んでくるんじゃないの……?とか思ったりする!

”地下生活者が属していた”世界

新しい世界……ええ、感じます。この世界の異物感を……。
書が変更されルールが変わったのなら、これは……また新しいキャンペーンが始まったということで……。今度の書は……小生に、どんな気付きを与えてくれるのでしょう。
新しい「RULE BOOK(コデックス)」は__学園都市……それに、先生?

地下生活者は世界をTRPGとして捉え、その構造が変わることを「コデックスの変更」と表現している!なんだか「学園都市」になる前のキヴォトスを知ってるみたいで、

貴様らごときが、「ゲマトリア」という崇高な求道を名乗るぅ……?そ、そんなの、ゲマトリアの名が……名が、廃るだろうが___!?!!!

対策委員会編3章プロローグにおけるこのセリフも、旧ゲマトリア(※いまのゲマトリアはかつてキヴォトスに存在した組織の名前を黒服たちが勝手に拝借している)を知ってるからこそ出たものなんじゃない?とかおもったり。

ので、名もなき神々が存在してた時代から今まで生きてきたのかな……って考えてたんだけど、

神々の星座……?それは小生が属していた世界……あの書に記録されている……超越的な存在たちです……。

これは一体……!!?

解釈の方法はいろいろある。ひとつずつ検証していきたい。

説①「神々の星座」と「名もなき神々」は同じ時代に存在した。また、双方はニアリーイコールな存在である。

ちょっとこれは考えにくい気がしてる。名もなき神々って自然崇拝の産物みたいだから、「セト」っていう神話のビッグネームはなんか全然なじんでない。
むしろ……どっちかっていうと生徒に近い?生徒が忘れられた神々なら、セトは「忘れられてない」状態の神ってことになる……。つまり名前のある神!

もしセトの憤怒が同じ時代に存在してたとしたら、無名の司祭さんたちは「こんなの違う!」って言ってただろうし……あれ?名前のある神を信仰してたひとたちがウトナピシュティム作ったりしたのかな?

ともかく、無名の司祭さんたちも「崇高」「神秘」「恐怖」っていう概念をつかってキヴォトスを説明しようとしてるから、「神々の星座」はもっとまるきり別の世界から現れるものなんじゃない?って思う。

説②「神々の星座」は「名もなき神々」よりも古い時代に存在した。

ありえなくない!この場合だと地下生活者さんがほんとにほんとに長生きってことになるんだけど……。もしくは地下生活者さんが時間転移能力をもってて、いろんな時代を飛び飛びに楽しんでるとか!そういう可能性もあるよね。

説③「小生が属していた世界」とは、この現実世界を指す。

ゲマトリアはみんなキヴォトスの外からやってきたひとたちで、「キヴォトスの外」って概念についてはいろいろぼかされてる。おんなじ世界のような、別世界のような……行き来はそんなに難しいことじゃないっぽい。

で、ゲマトリアはキヴォトスって都市をすごくメタ的に捉えてて、その性質を研究するためにわざわざ出向いてる。そこで、たとえば先生やゲマトリアの出身世界がわたしたちの生きるこの世界だとして……。「あの書に記録されている、超越的な存在たちです」の「あの書」ってこの世界の神話文献だったりしない?

地下生活者のことだから全然コデックスのこと指してる可能性も高いんだけど。「よくご存知とは思いますが……」とか言いながらセト神の性質を説明したりしてるし、なくもないライン。

けっきょくどれが正解かなんて分かんないんだけど、
ざっくりまとめると「神々の星座は遥か太古、あるいは別次元の存在で、生徒とは異なりそのものの名と性質の一部を有している」ってかんじ!
名前のある神の力の断片っていうか……キヴォトスフィルター通す前の神性とかって解釈しちゃってもいいのかも。そう考えると激ヤバじゃない??

個人的には……なんらかの理由によってアビドスに現れた(or呼び出された)セトの憤怒が、自治区の砂漠化現象を引き起こしたんじゃないか……とか考えてる。ただの妄想だけど!

制約解除「ペレツ・ウザ」

ここからは余談。今回の「制約解除決戦」ってかっこいいネーミングは、「シッテムの箱の制約解除」を指すものだった!
制約解除により実行されるプロセス「ペレツ・ウザ」は、ゲーム的に「編成可能な生徒数が増える」という形で再現されているものとおもわれる……。

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ここで登場した「ペレツ・ウザ」という単語は例にもれず聖書に記されてるもの!

まずシッテムの箱の元ネタっぽい「契約の箱」っていう神聖なアイテムがあります。

★契約の箱

モーセが神より授かった10の戒律(殺したり盗んだりしてはいけないよ、みたいな教え)=十戒が記された石板を収めた箱。

それを、イスラエル王となったダビデは新都エルサレムに運ぼうとする。牛車で。
するとその途中に牛がよろめいたので、ウザという人物はとっさに箱を支えようとました。しかし箱は超・超神聖なアイテム!不用意に触れたウザは神の怒りを買い、絶命してしまいます。そして以降、その場所はPerez-uzzah(ウザへの怒り)と呼ばれるようになったのです……。

というのがペレツ・ウザにまつわるエピソード。ウザさんかわいそうなんだけど、たぶんこのお話は神の神聖性を表してる……んだと思う。

なんでこのワードが今回使われたかは分かんないんだけど、シッテムの箱が「契約の箱」に由来するものなら、その機能名も聖書のエピソードにいろいろなぞらえてるのかもしれない。

おわりに

おたくはこういう神話とか聖書モチーフの小ネタすきがち。だからブルアカほんとだいすき……。ブルアカふだんずっと「かわいい」を浴びせまくってくるんだけど、ふとした隙にエヴァっぽいワクワク謎ワードしこんでくるからずるい。やめられない。

今回タイトルに「考察」っていれたけど、実際そんな大したものじゃなくて……でもこういう妄想ぶわーって暴走させる時間ってすっごく楽しくて!
結果ぜんぜん間違ってたりはあるんだけど、無我夢中に考えてる時間にこそ価値があるっておもうのです。

いろんな方面から楽しませてくれるブルアカがだいすきです!今日も今日とて……かんしゃあ~~!!!!!

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