父の想いとマシンとロマン!メインストーリー 第二章「ホロウの中心で…を叫んだ?」を読み返そうって記事!
本編は2024/07/04に公開された。
①白祇重工
FairyがH.D.Dシステムに入ってから、Random Playの電気代は以前の5倍になった。アキラとリンが頭を悩ませていると、そこに白祇重工(はくぎじゅうこう)から「パエトーン」宛ての依頼が舞い込んでくる。どうやらニコが紹介したようだ……。
企業からの依頼、リスクはあるかもしれないが……前金の額を見れば、2人はそれを断るわけにはいかなかった。
ヴィジョンに代わり地下鉄工事の請負を勝ち取った白祇重工は、工事の権利を狙う大手競合企業から様々な妨害工作を受けていた。その矢先に、彼らの主力であるホロウ用知能重工業機械3台が行方不明になってしまったという。
ホロウ用知能重機……それらはエーテル侵蝕に耐えうる装甲と、高度な人工知能によって自律的に動く機械だ。言語モジュールも搭載しており、音声対話も可能という優れもの。
しかし論理コアを更新した直後、3台は指令を無視してホロウの深部へと潜ってしまったのだという。彼らは知能重機を探し出すため、プロキシの力を求めたのだ。
★陣営紹介:白祇重工
白祇重工の幼き社長。小さな体でハンマーを振り回す。
先代社長の後を継ぎ、信頼できる仲間たちと共に傾いた会社を立て直した。
まだまだ歳相応の部分も多いが、周囲に舐められないよう強気に振る舞っている。
アンドー・イワノフ
現場責任者を務めるベテラン社員。まっすぐで堂々とした性格。
自分のドリルを「兄弟」と呼び、たびたびコミュニケーションしている。
グレース・ハワード
技術開発主任。機械に偏愛を向ける「メカオタク」で、自ら開発に携わった重機たちを「子供たち」と親しみを込めて呼ぶ。
両親がホロウで亡くなった後、先代社長に引き取られ、クレタと共に姉妹として育った。
ベン・ビガー
財務責任者を務めるクマのシリオン。パワフルだが心優しく、数字に強い。
クレタに見出され、彼女に忠誠を誓っている。
②原初の知能重機
そしてパエトーンは、白祇重工のメンバー……クレタ、アンドー、グレース、ベンと共に知能重機を次々見つけ出す。しかしなぜか、彼らには奇妙な性格の変化が起きていた。
デモリッシャー「グレーテル」は恋する乙女に。デュアルショベル「ハンス」は関西弁の熱血漢に。パイルドライバー「フライデー」は中二病の青年に……。
この原因を探ったグレースは、彼らがホロウの深部から「プロトタイプ」のシグナルを受信していたことを知る。
プロトタイプ……先代社長にしてクレタの父ホルス・ベロボーグが開発した、原初の知能重機だ。
旧都陥落で消えたと思われていたそれは、ホロウの深部で生き延びていたのだ。
プロトタイプとの交流をきっかけに、3台は高い知性を獲得したらしい。プロトタイプは何やら、3台に助けを求めていたようだ。
グレースはホルスの遺産であるプロトタイプの回収を提言。クレタも納得するが、その心中には複雑な想いが渦巻いていた……。
③ホルス・ベロボーグ
旧都陥落の前日。ホルスは社の資金を持ち出し、行方を晦ませた。
社の経営悪化、ならびに当時請け負っていたパイオニア記念広場の完成が間に合わないことを恐れ、失踪を選んだものと考えられた……この出来事は白祇重工に大きな打撃を与えたが、従業員たちは苦境をなんとか乗り切り、社を建て直したのだ。
かつて憧れた父の裏切り。それは、クレタの心に未だ癒えぬ傷を残していた。
そしてプロトタイプは、どうやらパイオニア記念広場にいるようなのだ。クレタは過去と向き合うことを余儀なくされる_。
④英雄の戦い
記念広場に辿り着くと、そこには巨大なモニュメントを支えるプロトタイプの姿があった。
操縦席の内部には無数の弾痕が……どうやらここでは激しい戦闘が繰り広げられたらしい。もしホルスがプロトタイプを動かしていたのだとすれば、彼はもうこの世にいないかもしれない……。
そしてプロトタイプの引渡指示書が発見されたことで、ホルスはプロトタイプの開発費用を支払うため資金を持ち出していたことが明らかとなる。
論理コアの外部記憶素子は無事。当時の映像記録を解析すれば、彼が何に巻き込まれたのかを突き止められるかもしれない。一行がプロトタイプを運び出そうとしたその時……モニュメントの中から異形の生命体が現れる!
高エーテル反応が確認されるが、人工物じみた要素もあり、明らかにエーテリアスとは異なる外見をしていた。怪物は重機を取り込み巨大化、一行に襲い掛かってくる。
そこでクレタは自らプロトタイプを駆り、怪物へと立ち向かうことに。機体の侵蝕により劣勢に陥るも、幼い頃に自身が付けたプロトタイプの「本名」……「ゲローイ(英雄)」の名を叫ぶと共に、怪物を撃破してみせるのだった。
⑤あの日の真実
どうやらホルスはモニュメントに隠れていた怪物の存在に気付き、プロトタイプで倒そうとしたようだ。
しかし完全な撃破は叶わず、今に至るまでプロトタイプが怪物を抑え続けていた……ということらしい。ひとまず、怪物の死体については治安局に回収・調査してもらうこととなった。
そしてクレタは、暗号化の施されたプロトタイプの外部記憶素子をパエトーンに託す。
兄妹に複雑なセキュリティを突破する力はないが、インターノットには「レイン」という名の優れたハッカーがいる。
ニコのビジネス相手でもあるという彼女を頼ることができれば、事の真相を明らかにできるやもしれない……!
※続き↓