ぽむぜろアーカイブ

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メインストーリーEx.デカグラマトン編 2章「炎の剣」Part2を読みかえす!

この瞬間を待っていた!運命と再会の物語_デカグラマトン編2章Part2を読み返そうって記事!

本編(13~22話)は2025/02/03に公開された。

※Part1(1~12話)までのストーリーはこちら

①雪解けの地へ

先生は意を決し、ついにゲーム開発部へ助力を求める。

そして_アリスは迷わなかった。分かっていて、迷わなかった。

仲間が大変な時は、みんなで助けるものだからだ。そして何より、先生が頼ってくれたことがアリスには嬉しかった。

「先生……アリスは見習いですが、これでも勇者です。そうであろうと努力しています」

「だからこそ、困っている人がいるのなら、力になりたいのです」

「そうすれば、世界は少しだけ素敵になるからです」

本当に危なくなったら、“生徒”にジョブチェンジして安全な場所に隠れます!そう約束して、アリスはモモイたちと共に氷河へと飛ぶのだった。

 

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三日後、リオとゲーム開発部がベースキャンプに合流した。リオは先生に背中を押され、ついにアリスと対面。アリスはその再会に大きく喜ぶ。

だがやはり、モモイたちには複雑な感情が拭えない。また世界のために誰かを犠牲にしないといけなくなったら、リオはどうするのか?

モモイのストレートな問いに対し、リオは「自分以外の誰かが犠牲になるというのなら、限界まで別の解決法を模索する」と返す。しかしアリスは、そこにリオ自身も含まれていてほしいと願っていた。

②託される鍵

アイン・ソフ・オウルは“空が赤く染まったあの日”の出来事をサンプルとして、「多次元バリア」のリバースエンジニアリングを成功させたようだ。

多次元バリアを突破するには、ケイの力も必要となる。リオはアリスのキーホルダーに宿る「Kei.sav」の存在を知り、ケイ復活の糸口を見出す……が、もし賭けに失敗すれば2KBのデータさえも消えてしまうことも告げる。

 

_アリスにはケイの気持ちは分からない。もしかしたら、放って置いてほしいかもしれない。アリスが勝手に決めていいことではないのかもしれない。それでも、アリスはケイに会いたかった。

今度は仲間として、友達として、一緒に過ごしたい。ケイに何を言われても構わない……たとえ永遠に失ってしまったとしても、それをリオのせいにはしない。

アリスは自らのワガママを理解しながら、リオとヒマリにキーホルダーを託すのだった。

③望んだ再会

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Kei.savが展開できなかったのは、それが「名もなき神」の力によって構築されたものだからだ。つまり、それに対応可能なストレージを用意してやれば……!

ヒマリとリオは極めて慎重な作業の末、外部ストレージへのデータ移植と解凍を完遂。ケイの人格復元を成功させてみせる!

意識を取り戻したケイは、困惑しながらもなんとか状況を把握。その上で、プロトコルATRAHASISの発動を拒否する。

あのとき、アリスは自らの命を賭けた……同じことを繰り返させる訳にはいかない。あれもこれも、先生がアリスに余計な希望を与えたからだ!

「王女に害を与えるものは、全て悪です!」

モモイたちの生活習慣は王女に悪影響です!などと全方位にツッコミを入れ、憤慨するケイ。それを目の当たりにしたリオは、「感情を発散するためには肉体が必要」だと判断してボディの作成へと取りかかる。

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アリスの記憶を共有するケイは「アバンギャルド君」を想起し激しい恐怖に駆られるが、当のリオは自信に満ちた表情を浮かべている。そしてケイは、情けなく悲鳴を上げながら連行されていくのだった。

 

一方。アイン・ソフ・オウルは“グリッドポイント”から最後の資源が届いたことを確認し、「ゾーハルの依代」へとエネルギー注入を開始する。

PeshatプシャットRemezレメズDerashドラッシュSodソッド_4つの意識領域を経て、ついに彼の者は目覚める。

世界の果てに到達せし王国の巡礼者。最後のセフィラであり願い。一つの道に集まりし旅路の地平_

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10番目の預言者・マルクトが、この世に再臨したのだ。

④鋼鉄大陸

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ケイのボディはAMASをベースに作られた。ケイはその外見に不満を述べるが、リオは「前衛的アバンギャルドね……」などと会心の笑みを浮かべている。

するとそこに、7番目の預言者ネツァクの信号が届く!アイン・ソフ・オウルからの宣戦布告だ!

ネツァクの正体は、触れた物質を次から次へと取り込み、その領域を広げていく鋼鉄大陸だ。アイン・ソフ・オウルによれば、あと三日でキヴォトス全土がネツァクに呑み込まれてしまうのだという。

 

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ケイは「ネツァクは無機物の情報値を変換しているだけであり、有機生命に影響はない」と推測する。プロトコルATRAHASISには遠く及ばない力だが、やはりその規模は無視できない……。

そこでユズは閃く。凍原地帯で採掘された資源は、ネツァクの座標へと加工・運搬されていた……つまり、ネツァクを「覚醒」させるために資源が必要だったのだ!

であれば、物質変換の影響を受けないバックドアが存在するはずだ。一行は凍原地帯から伸びる資源輸送線路を辿り、ネツァクに至る術を探ろうとする。

 

対するアイン・ソフ・オウルはドローンから「名もなき神」の力を発射し、特殊な力場を形成。電子機器の使用を禁じ、リオたちを外界から孤立させる。

だが彼女らは知らなかった……敵の中に、「名もなき神」の遺児が紛れていることを!

⑤可能性の光

ケイが目覚めて、最初に思い出したのは先生の言葉だった。

『君がなりたい存在は、君が決めていいんだよ』

真っ先に浮かんだのがアリスではなく先生だというのがやや癪ではあるが_彼女にとっても、それは深い意味を持つ言葉だった。

アリスが望むように、ケイはこれから彼女の対等な存在となる。

だからこれが、「侍女」として行う最後の仕事だ。

 

アリスは「王女」として生まれながら、その運命に抗い、「勇者」として歩むことを選んだ。

勇者は一人では何もできない_それでもアリスが勇者を目指すのは、勇者が「みんなと一緒に進む」職業だからだ。みんなの手を握って、繋ぎとめる存在だからだ。

「勇者とは、みんなよりも一歩前に進み……勇気を出して、道を切り開く役割に過ぎません」

「だから、ケイ……ずっとアリスと一緒にいてください」

「同じ道で、同じ空を眺めながら」

アリスは王女であることを捨てた。そしてケイは今、侍女であることを捨てる。

しかし運命を放棄したとしても、きっと本質は変わらない。

だからこそ……2人は「名もなき神」の力を視認し、利用することができる!

「胸を張って、堂々と世界に宣言してください」

「自分こそがその主であり_正当な承継者であると」

力をどう使うかは、アリスの自由だ。それを止める神は、もう存在しないのだから。

「さあ、少しの間_目を閉じてください」

「私の大切な、アリス王女よ」

本来の力の主が誰なのか、敵に見せつけてやるのだ!

 

「光よ__!!!!!」

 

アリスの叫びと共に、光の剣が空を割る!

そのエネルギーは電離層にまで届き、一時的なオーロラまでもが出現。同時に、一帯を覆っていた力場も崩壊していく。

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そしてケイは、アリスと対等な「友人」としての関係を築くことができた。

ボディのデザインに納得できないのは本当だが……それでもこうして、「生きている」ことを実感できたのはリオのおかげだ。ケイは彼女に対し、心からの感謝を示す。

リオは未だに罪の意識を引きずっているようだが、アリスが許したのだから、ケイも同じだ。

「……命を吹き込んでくれて、ありがとうございます」

「……!」

ケイが去ってからも、リオはその場を動かなかった。動けなかった……。

先生はただハンカチを手渡し、彼女が落ち着くのを静かに待つのだった。

 

一方。アイン・ソフ・オウルは敵がなんらかの方法で力場を破り、”グリッドポイント”に到着したことを知る。だが彼女たちにも、第6の預言者ティファレトの用意があった。

新たな決戦が、いま幕開ける_!!