ぽむぜろアーカイブ

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限界オタクが推しコンテンツの思い出を記録していきます

「五塵来降」イベスト感想!

ブルアカの最新ストーリー「五塵来降(ごじんらいこう)」の感想をつづる記事!

ちょっと書くだけのつもりだったのにめっちゃノリノリになっちゃった。面白かったーーー!!

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生きるという責任

これはみんな感じてることだと思うんだけど、イベントストーリーで一つのメインストーリーを描くスタイルがおもしろい!

山海経はこれまでのイベントストーリーで、ずっと「責任」のお話を描いてきました。

ネバーランドでつかまえて」は教官としての重責に苛まれるシュン姉さんが、幼女化したことで束の間それから解き放たれるも……あらためてその責任と向き合うおはなし。

龍武同舟」では、ただの料理人として生きてたいものの商会長という責任になやむルミ姉や、門主って責任ある立場のせいで自由に振る舞えないキサキさまの姿が描かれた。

月華夢騒」は、そんなキサキさまの「責任」が大きく深掘りされる!山海経の長であるがゆえに、キサキさまは山海経の法と伝統の化身でなければならず、その守護者でなければならない……。

五塵来降」はそれがもたらす一つの決定的な結果と_私たちひとりひとりの責任を示しだした。

キサキさまがその身に余る責任を負うことになっているのは、皆がキサキさまに責任を押しつけ、自ら判断し、決定する責任を放棄していたから……。

 

なにか一つ行動を起こしたとき、そこにはかならず責任が生まれる。

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カルバノグの兎編2章で、カヤは先生を管理下に置こうととある提案をもちかけた。それは「先生のあらゆる行動の責任を、連邦生徒会に帰属させる」というもの。

そして先生は、それを正面から拒否した。それは…先生が大人だから!自分の人生には自分が責任を持つものなんだって、示さなきゃいけないひとだから!

先生は生徒の勇気や苦しみについて責任を負う覚悟があるけれど、もっと根源的な、存在そのものへの責任までは担うことができない。先生はひとりの人間にすぎないから。

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それはエデン条約編4章でも描かれてる。贖罪を求めるサオリにむけて、先生は「サオリは自分の人生に責任を負うべきだ」っていうふうに説いた。そこでサオリは自分には趣味も夢もない……そんなこと考えようともしてこなかった……って気づいて、自分探しの旅に出てみることにした。

 

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そして今回、先生はカイに「君が、君自身を諦めないでほしい」って言ってる。先生のスタンスはずっと変わってなくて、どんな悪事を働いた生徒でも諦めたくない…やり直せないなんてことはないし、いつだって味方になりたいって思ってる。

 

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シロコ*テラーだって絶望的な出来事を経験して、先生とも敵対したけど、「いま」に責任を負って生きていくことに決めた。

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ホシノもいっしょで、全ての出来事がいまの自分を形作ってるんだって悟ったから、ユメせんぱいの死をようやく抱えて受けいれることができた。

だからカイのこれまでは、キサキに委ねられるものじゃ決してない。

カイの行動が、選択の一つ一つが積み重なって、今のカイを作ってる。それは彼女自身のためにも、他人に委ねちゃいけないものなんだ……。それを手放せば、彼女は彼女の過去そのものを否定することになる。

カイは「申谷カイ」であるために、これまでもこれからも申谷カイとして生きていくために、自らの責任から逃げちゃいけない。

 

そしてカイは幸いなことに…まだ「生徒」!まだ子供。彼女が意図して犯した罪は消えないけれど、その未来はまだ長く、開かれていて、やり直せる……!

死が決して覆らないように、時は決して巻き戻らないから。私たちは過去を糧に、歩み出していくしかない。

否が応にも進んでいく時の中で、せめて過去を糧にするためには……恥じない過去にするためには、自分の行動に責任を取っていくしかない。きっとその延長線上にいる今の自分と未来の自分が、胸を張って生きていけるように。

 

山海経のストーリーが最終的に描き出したのは、私たち一人一人の_「生きていくこと」への責任だったんだと思う。

責任を単なる「重荷」としてだけじゃなくて……自分を肯定する、前に押し進めるための言葉としても扱ったのがすごい印象的。自らに確信を持つ_“自信”を持って生きるための根拠こそが責任なんだ!

責任はときに私たちを縛るけれど、それは同時に前向きな「生への覚悟」でもある。そういうブルアカのメッセージに、ブルアカの姿勢に、あったかさになんか泣いちゃった。

そういう意味で、五塵来降はやっぱりメインストーリーの要素を色濃く反映してて、「責任」をめぐるブルアカ3年の総決算的なおはなしだったと思う。

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ブルアカが好きなのは、謎めいて独自性のつよい…ファンタジー(※ここでは空想的・非現実的という意味!)な世界観を展開してるにも関わらず、リアルな厳しさ・苦しさみたいなのを扱って、それを抱える私たち現実人に踏み出す力を与えてくれるところ。

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問題に対して根本的な解決方法を示すとかじゃなくて、考え方を変えて一歩踏み出せるようにする。それがブルアカのお話に特徴的なとこで……だいすきなとこ!!

そっと背中を支えて押してくれるような優しいシナリオが、それを作って届けようっていうブルアカ開発陣の気持ちがうれしくて、このゲームに出会えてよかったって思うのです!

𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______!!!

 

天才なる変態への敬愛

あと今回のストーリーで語らなきゃいけないのがこれ。

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𝑪𝒓𝒂𝒛𝒚!!!!!!

ブルアカはド変態です。こんなのがまかり通る世の中でいいんですか!!!!いい!!!さいこう!!!!!!

キサキさまにスモックを着せよって考えたひと、究極のド変態です。国民栄誉賞とかノーベル平和賞もらってください。

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ルミ姉の新衣装ょぅじょ…にするって発想も天才すぎ。そんなのギャップ萌えの塊じゃん!!

意味わかんないもんね……月華夢騒のめちゃ不穏な引きから幼女ワラワラスチルでてくるの……。

それで本編みたら普通にシリアス進行してるし!……って油断してたらキキちゃん出てくるし!!ブルアカのこういうバランスだいすき!

ブルアカは優しくあったかいド変態なのです。

 

まとめ

山海経のお話もこれにてひとくぎり!

2年目までばんざい体操の情報しかなかったキサキさまが、こうやってメインで活躍して……ひとつのおっきなストーリーを締めくくったことに感慨みたいなのも覚えたり!!

なんなら実装されて声もついてる!すごい。歴史!!ってかんじ。

クールでカリスマあふれるロリ門主!って思われてたキサキさまだけど、意外と人間味ゆたかで弱いとこもあるのがだんだん見えてきて。キャラ好きにさせるの上手すぎ!って思うし、それがストーリーの進行ともリンクしててすごい楽しかった!!

キキちゃんモードとかカイ騙し抜いたとことか、キサキさまの大女優っぷりもいっぱい見れてホクホクです。

もはやキサキさまの虜!!逃れられぬ……。

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あとブルアカのヤバ性癖っぷりにも感動して、そんなブルアカに心奪われてる私の𝑮𝒖𝒊𝒍𝒕𝒚も再認識しました。

ここでキサキさまのお言葉をひとつ。

「今の其方を作り上げたのは_他の誰でもない其方自身じゃ」

おたく諸君……すべての業と責任とともに、最高のおたくライフを生きてください!!

ではまた!

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イベントストーリー「五塵来降」を読みかえす!

五塵の獼猴・カイが襲来!そして幼女があふれだす!!イベントストーリー「五塵来降」を読み返そうって記事!

本編は2024/09/25に公開された。

①幼女ハザード!

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豊穣を願う山海経のお祭り「月影祭(げつえいさい)」の時期が近づいてきた。このお祭りには、月へと渡った神仙が下界に舞い戻り、周遊ののち再び旅立っていくという伝説が残されている。

近年は玄武商会目当ての観光客も増えており、やむなくして商会通りのみが他校生に解放されていた。……が、先日の交流会をきっかけに外部の人間に対する反発が強まっているのも事実で、玄龍門内部では「このまま月影祭を開いてよいものか」という声も上がっていた。

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そんななか、玄武商会の本店で謎の煙が発生。ルミを含む商会員たちが次々に幼児化し、山海経全域にその「若返り」現象が拡散していく!

山海経のキキ

キサキは玄武商会の営業を停止し、すぐさま調査にあたらせるが……一向に原因は掴めぬままで、一般生徒の不安は少しずつ強まっていた。

山海経の中では様々な噂が飛び交い、事件の犯人を他校生へと求める者たちも現れ始めた。この状況で月影祭が開催されれば、玄龍門の権威までもが揺らいでしまう。部下たちの提言を受け、キサキは外部生徒の立ち入りを禁じることに。

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事態は混迷を極める一方だが、このままでは先生もキサキも表立って動くことができない。するとそこに、シュエリン……もとい幼児化したシュンが現れる!

シュンから梅花園の制服を渡されたキサキは、はっと閃き園児「キキ」になりきることで六和閣を飛び出していく。

③五塵・来降

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キキとしてシュエリン、先生と共に自治区各所を回るキサキ。しかしルミには一目で変装を見抜かれてしまい、彼女と話す中でキサキは錬丹術研究会が危ういことに気付く。

その頃。内通者の手引きで山海経に帰還を果たしたカイは、錬丹術研究会を襲撃。その秘法と秘薬が収められた研究室を掌握していた。

カイの目的は仙丹を生み出し、「神仙」に至ること_。それは錬丹術研究会の設立目標でもあった。

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駆け付けたキサキの前にカイは姿を現し、「錬丹術研究会を返還し仙丹の製造を認めるのなら、キサキの身体の問題も解決してやろう」と語りかける。

「だって……君がそうなったのは__私のせいだからなあ?」

キサキはその提案を断固拒否するが、仙丹を服用したカイの強さは尋常なものではなかった。

カイは自らが経験した苦しみをキサキにも味わわせてやろうと、言葉巧みに玄龍門構成員たちの心を揺さぶる。彼女は部下たちの手によって、キサキを山海経から追放させようとしていた。

不穏な空気を感じ取った先生は、咄嗟にキサキを連れてその場を離れるのだった……。

④「いま」の責任

キサキを疑問視する玄龍門の強硬派は、門主の代わりを立てるべく京劇部部長・カグヤを牢から釈放する。

しかし山海経の伝統を守るために伝統を破壊しろという矛盾に耐えかね、カグヤは門主の座を辞退。あくまで京劇部として事態収束に協力することに。

そして強硬派の生徒たちもまた、その判断をあっさりと受け入れる……彼らはただ、最終的な責任を押しつけられる者がいればそれでよかったのだ。

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玄武商会の隠し部屋に逃れたキサキは、先生に求められ1年前の真実を語る。

カイはかつて仙丹を作ろうとし、多くの生徒に対して怪しげな薬を飲ませた。その薬は一時的に卓越した効果を見せ、生徒たちの願いを僅かに叶えたが、最終的には多くの不調をもたらした……。

身体能力を向上させようとした生徒は、代謝異常でまともな生活を送れなくなり……未知の味を求めた生徒は、味覚そのものが大きく変化してしまった。

そしてあろうことか、カイは解毒剤を求める生徒に対して絶対服従の契約を結ばせたのだ。それは同時に、玄龍門に従わない独自勢力の誕生をも意味していた。

このままカイを放っておけば、学園全体が危機に陥る_そう判断したキサキは彼女を即刻追放処分とし、模倣犯が現れぬよう事件に関する全ての記録を抹消した。

 

だがその選択の結果、キサキに恨みを抱くカイが山海経に新たな混沌をもたらしている。その責任もまた自身にあるのだ……と表情を曇らせるキサキであったが、先生はそれを正面から否定する。

キサキは門主としての決断をしたまでであり、カイの責任はカイ自身が負わねばならないものだからだ。

「私たちは皆、私たちの現在を」

「自分の選択の責任を、背負う必要がある」

いつか訪れる未来に、恥ずかしくない答えを返すため……我々は最善を尽くし生きていくほかないのだ。

 

するとそこに、玄龍門の穏健派たちが現れる。若返り現象はカイが起こしたものであるため、彼女に従わねば解毒剤を提供してもらえない。ゆえに強硬派率いる玄龍門は、今やカイの傀儡に成り下がっているのだという。

これまでの山海経は過去の規則を遵守し、判断よりも服従を優先していた_しかし我らは須らく、己の「現在」に責任を持たねばならない!キサキは立ち上がり、六和閣奪還へと動き出すのだった。

「うむ_では、これから」

「我らの山海経を、取り戻しに行こうかの」

⑤同じ空の下で

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連綿と受け継がれてきた山海経の歴史は重く、そう易々と揺らぐものではない。キサキの言葉を受けたカグヤは、あえて自らを倒し進むよう告げる。

「君主の道とは、時に火薬と弾痕を覚悟せねばなりませぬ」

キサキが力を見せぬ限り、門主としての彼女の信用は取り戻せないのだ。キサキはカグヤを破り、カイの指示によって牢に囚われていたサヤを解放。錬丹術研究会へと決着を付けに向かう。

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サヤもまたカイ同様に多くの実験を行ってきたが、それは全て他人の幸福のためであったし、解毒剤の提供なども惜しむことがなかった。そも、カイの被害を受けた者たちを治療するべく彼女は多くの時間を費やしてきたのだ……。

サヤとカイは同一ではない。今のカイを作り上げたのは、他ならぬカイ自身なのだ。強く言い放つキサキに対し、カイは彼女の肉体的限界を指摘する。サヤが投獄されてから長い……彼女の調合薬を得られず、キサキは苦しんでいるはずだ。

しかし当のキサキは動じることなく、カイに向けて冷静に銃弾を叩き込む。カイは激しく動揺し……彼女が「若返って」いたことに気付く!

キサキはもとより小柄であったため、誰もそれに気付くことができなかった……彼女の肉体は、一時的ながら衰弱以前の状態に戻っていたのだ!

 

カイはやむなく降伏し、「全ての生徒の味方になる」という先生の在り方を問う。救いようのない生徒が_決して反省などしない、化け物同然の生徒がいたとして。それでも先生は、生徒を諦めないのか?

そんなカイの問いかけに対し、先生はそれこそが自らの責任であると告げる。

「一つだけお願いがある、カイ」

「君が、君自身を諦めないでほしい」

その言葉にカイは大笑いし、矯正局への移送と解毒剤の調合・散布に同意するのだった。

 

かくして事態は一件落着。月影祭も無事に執り行われることとなった。しかも今回は、玄武商会通りのみならず自治区全域が外部生に解放されたのだ。

伝説において、神仙は得体の知れない存在として扱われてきた。故に悪仙、妖仙などと見なされ、下界の者たちに排斥されてしまったのかもしれない……。

しかし、大切なのは無闇に恐れないことだ。未来までを案じれば、現在を見つめることすらままならない。ゆえに我々は自ら考え、行動し、今この瞬間を精一杯に生きていくのである。

月影祭はまだ始まったばかり。夜空の花火が、皆の笑顔を賑やかに照らしていた。

勢力解説:『山海経高級中学校』

キヴォトス各勢力の組織・設定等をざっくりまとめていくシリーズ!第一弾は山海経

山海経高級中学校

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中華テイストの学園。古くからの伝統を重んじているが、そのためにどこか閉鎖的になりすぎているフシも。

玄龍門

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竜華キサキが長を務める生徒会組織。チャイニーズマフィアのような雰囲気から恐れられているものの、実際はほぼほぼキサキ様ファンクラブ。

生徒会長=門主(もんしゅ)には、他校の生徒会長と比べても大きな責任と権力が与えられている。

 

玄武商会

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朱城ルミが長を務める料亭にして商会。山海経外の食材や料理も取り扱っており、グルメの聖地として広く知られている。

玄龍門構成員からは「山海経の伝統を乱すもの」として敵視されているが、キサキのはからいによって見逃されている。

 

練丹術研究会

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薬子サヤが会長を務める部活動。不老不死の霊薬を求めて日夜研究中!

先代会長である申谷カイは1年前に事件を起こし、キサキにより退学・追放処分を受けた。

 

梅花園

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春原シュン&ココナ姉妹が教官を務める幼稚園。

幼児たちを健やかに育てるための場であり、玄龍門も手出しできない聖域となっている。

 

京劇部

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漆原カグヤが長を務める部活動。山海経伝統芸能である京劇を受け継ぎ、披露している。

 

武術研究部

体術を極めんとする部活。ネームド生徒は不在。

 

これまでのストーリー

ネバーランドでつかまえて

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サヤの開発した若返りの秘薬でシュンが幼女に!

教官の重責から解き放たれて自由を楽しむシュンだったが、やがて自分が園児たちの笑顔を愛していたことを思い出す。そして自ら解毒剤を服用し、元の姿に戻るのだった。

主な登場人物

シュン:梅花園のお姉さん教官。教官としての仕事に忙殺されており、おそらく留年している。幼女化した際には「シュエリン」と名乗った。

ココナ:シュンの妹。11歳だが、能力を認められて飛び級。梅花園の教官になった。ニンジンは苦手。

サヤ:練丹術研究会の会長。マッドサイエンティスト……に見せかけて意外にまともな倫理観。しかもおしゃれさん。ラーメン大好き。

 

龍武同舟

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山海経の特産品が外部に密輸された!玄龍門から疑いをかけられた玄武商会は、無実を証明するため調査に乗り出す。

そこで明らかになる七囚人・申谷カイの関与!ルミたちの容疑は晴れたが、山海経には不穏な影が近づいていた……。

主な登場人物

ルミ:玄武商会の会長。カラッとした性格……なようで、実は商会長としての立場に悩んでいたり、その関係で先生に湿度を発生させたりする。キサキとは幼馴染。

レイジョ:カンフー好きなルミの護衛。料理に集中したいルミの代わりに商会のマネージャー業務を引き受けている。

ミナ:玄龍門No.2。キサキ様の忠臣。ノワール映画に憧れ頻繁にカッコつけようとするも、その度にあほあほさが露呈している。

 

月華夢騒

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伝統に固執するあまり閉鎖的になっていく山海経……それを案じたキサキはレッドウィンター事務局との交流会を設ける。

しかし門主は伝統の守護者たらねばならない。危機感を覚えたカグヤは、カイに唆されクーデターを起こす!

結果として京劇部は拘束されたが、玄龍門構成員たちの中にはキサキへの疑念が生まれつつあった……。

主な登場人物

キサキ:玄龍門の門主。小柄だが威厳に溢れている。実は1年前にカイの毒(?)を受けており、体が衰弱している。閉鎖的な山海経を変えたいと願っているが……。

カグヤ:京劇部部長。キサキを門主として正しい道に導こうとし、捕らえられた。キサキを慕う気持ちは本物なようだが、そのために暴走してしまった。

カイ:「五塵の獼猴」と呼ばれる犯罪者。練丹術研究会の元会長で、山海経内部にもシンパを抱えている。

 

五塵来降

カイが山海経に帰還した!彼女の引き起こした幼女化パンデミック山海経は大混乱。キサキも居場所を失って、玄龍門はカイの傀儡になってしまう。

しかし先生の言葉を受けたキサキは奮起し、カイを撃破。カイは降伏し、また先生との対話で思うところがあったのか再収監を潔く受け入れる。

そしてキサキは門主の座を取り戻し、山海経全域を外部に向けて解放するのだった……。

 

現在のまとめ

山海経は中華モチーフの学園/学園自治区で、玄武商会のおかげで観光客とかもわりと多い。

けど伝統に固執してる勢力もいて、そういう人たちは「なんでキサキ様は玄武商会ゆるしてるんだ!」ってモヤモヤしてた。

実際のところ、キサキさまは玄武商会のルミ会長と幼なじみだし、このまま閉じこもってたら山海経に未来はないって考えてた。けど立場的には慎重に動かざるを得なくて、いろいろジレンマ。

いざ動いてみるとやっぱり反発もあって、それ利用してカイも復讐果たそうとするし、てんやわんや!でも最終的には丸く収まって、ようやく山海経も外に開かれていくのでした……というのが現時点でのまとめ!

これはさいかわな山海経イラスト

【雑記】青春、ゼンゼロ、推しウサギ

ブログなんだからブログらしく雑記してみてもいいんじゃない?いいよね。ということで近況なりを軽くお話などしてみたり、最近のすきなものとか良きものを共有してみたりする記事です。

ストーリーアーカイブ(一旦)完了!

このブログではブルアカのストーリーを自分なりにまとめてるんだけど、それがついに!ようやく!リアタイに追いつきました!!!やったーー!!!!すごくない??自分でがんばったと思う。

いろいろ大変だったし、でも……楽しかった!!ブルアカのストーリーがほんとに大好きだから……!記事つくるたびに本編見直して、毎回泣いてた。

バカみたいなギャグ……重すぎるシリアス展開……どこにでもあるちっちゃな悩み……そういうのをごったまぜにして、「青春」っていう一つのきらめきを描き出してるブルアカが大好きです。

青春は思っているよりぐちゃぐちゃで、言葉で受ける印象よりも爽やかなばっかりじゃないし、よくよく覗き込んでみるとすっごいカオスなマーブル模様をしてる。でもそんなごちゃ混ぜっぷりが懐かしくて、愛おしくて、かけがえなくて、やっぱり輝いてるんだなあって思います。

まだ扱ってないけど、いつかまとめたいなって思ってるのがバレンタインストーリー!

バレンタイン小話って生徒の魅力いっぱい溢れてるし、簡単に見返せたらいいなってずっと思ってて……これも本当に膨大な量になりそうなんだけど……もしかしたらそのうち挑戦するかもしれません。

とりあえず……ついにこれからリアタイ更新の時代がはじまる!!わけです!!うれしい!たのしい!

わっぴ~~~!!!

 

ゼンゼロのはなし

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きみはゼンゼロをしっているか。

ゼンレスゾーンゼロというゲームがあり、私は容量とかざーこざこざこざこPCなどの関係で入れれてないのですが、この雰囲気がだいぶ……かなり……好き!!!

デザインが刺さるキャラクターがすっごい多くて、ウオオ……!となりながらストーリーだけ追ってみたんだけど作品のつくりが大好き。

ホヨバース作品の崩壊3rdとかスタレは設定がかなり複雑で、世界観でぶん殴る!かんじが強かったんだけど、ゼンゼロの設定とか世界観はほどよくスッキリしてる。

ちょっとここで軽く触れてみると……

 

ゼンゼロの世界は「ホロウ」っていう謎の異空間に侵食されてほぼほぼ壊滅してる。んだけど、ホロウ内の物質・エーテルを新たなエネルギー資源にして復興を遂げた街があった。それが作品の舞台「新エリー都」!

エーテルに晒された生き物はだんだん「エーテリアス」って化け物になっていくからホロウはほんとに危険な場所。だけど比較的エーテル耐性のある人たちもいて、そういう人たちはホロウの探索とかもしてる。

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で、主人公のアキラ&リン兄妹はそうやってホロウに潜る人たちをガイド・サポートするお仕事をしてる。二人は違法なホロウ探索者からも仕事を請け負ってて、界隈では「エトー」っていう名前で伝説的に語られてたりする……。

 

っていうのがゼンゼロのベース。これさえ知ってれば作品楽しめる!ってぐらいにはシンプルな設定。舞台も新エリー都で完結してるから、へんに頭を悩ませたりする必要なくキャラクターをまっすぐかわいいかわいいすることができるのです。

とにかくキャラクターの魅力で殴ってくるかんじが楽しい!!

 

邪兎屋のはなし

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私のお気に入り陣営は「邪兎屋(じゃとや)」!いわゆるイリーガルな何でも屋さんで、便利屋68イメージしてもらえばだいたい近いかも。

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リーダーのニコちゃんは情に厚いけど友達に借金してなかなか返さない絶妙なカスさを持ってて、なんだかニクめない造形。

多少のあほっぽさとせくしーを兼ね備えてるところもアルちゃんっぽい。俗っぽさマシマシなアルちゃん。見てて楽しい。好き。

そしてなにより声がかわいい!CVは芹澤優さん。みれぃぷり!!最高~~!!

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従業員1号のアンビーはちょっとおかしな無表情キャラ!いわゆるシロコちゃんとかトキのタイプで、すなわち私の大好きなタイプです。

ハンバーガーモッモッてするし、映画の変な知識仕入れてるし、デザインさいかわだし、抜刀・納刀モーションかっこいい!し、すっごい好き!

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従業員2号のビリーは愉快な機械人(=自我持ちロボット)!特撮ドラマ好きな気さくな兄(あん)ちゃん!ってかんじで、かっこかわいい。

2丁拳銃ばっちりバリバリ使いこなすのに、これで愛嬌たっぷりだからずるい~。

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従業員3号は獣人(シリオン)の猫又。本名は猫宮又奈(ねこみやまな)っていうんだけど、自分でネコマタって名乗ってる。

動きはにゃんこにゃんこしててメチャかわなんだけど、これで意外と聡いし狡猾。そういうギャップがスーパーLOVE!

この邪兎屋のイメージソングとかもあって、歌ってるのはゲームの声優さんじゃないんだけどすっごい雰囲気寄せてて素敵!!すき!!なので、よかったら聴いてみてください。


語りたいキャラはいっぱいいて、なんなら全陣営すきまであるんだけど……これ以上は長くなりすぎそうなのでまた後日!初回から書きすぎちゃうとあとあと雑記のハードル上がりそうだし。

とりあえず青衣(チンイー)ちゃん。ちんいーちゃんはいいぞ……

ゲヘナ:『キラキラ部』『救急医学部』を解説する!

キラキラ部

帰宅部のキララ・エリカが立ち上げた「すんごいワクワクしてめーっちゃキラキラしてる」部活。やりたいことをやって、新しい友達を作ったりしながら毎日楽しく過ごす!……というのが主な活動内容。

そんなキラキラ部と救急医学部のメンバーを一挙解説する記事!

夜桜(よざくら)キララ

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2年生。16歳。159cm。誕生日は2/24。
コミュニケーション能力が高く、誰とでも出会ってすぐに友達になれる。一人称は「あたし」で、定番の挨拶は「はろはろ~!」。

おしゃれや「キラキラするもの」に強い関心を持っており、SNSも使いこなしている様子。また底抜けの善人で、困っている人を放っておけない性格。
使用武器は「チョコレート&ストロベリー」。名前はキララが一番好きなクレープのメニューから取っている。

パヴァーヌ編2章
初登場。万魔殿の議長が誰かを知らなかった。

・最終編
サツキの催眠術を面白がり、万魔殿の避難誘導に従った。

・陽ひらく彼女たちの小夜曲
ヒナを「ヒナっち」と呼んで遊びの約束を取り付けたり、イブキとかくれんぼを楽しんだりする。

・にぎにぎと ゆきゆきて
百鬼夜行への修学旅行に参加。ウミカらと積極的に交流する。

・ミニストーリー「キララとエリカのキラキラな日」
青春の定番といえば部活動なのでは!と思い立ち、エリカと共に様々な部活を体験する。万魔殿でイブキと遊んだり、給食部でジュリの料理を追いかけたり、救急医学部で患者たちと打ち解けたり……。どれも楽しかったが、だからこそ一つに絞れない。

ならぜんぶ楽しめる部活を作ったらいいんだ!ということで、日常のワクワク・キラキラを探す「キラキラ部」を立ち上げることに。

・絆ストーリー
うっかり試験範囲を間違えてしまったキララは、先生と一緒に追試対策に励むことに。ボディタッチの多いキララにドギマギしながらも、真剣な彼女を応援する先生。

そして見事追試に合格したキララは先生とのデートを楽しみ、「またテストに受かったら2人で遊ぼうね」と次回の約束を取り付けるのだった。

 

旗見(はたみ)エリカ

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2年生。16歳。166cm。誕生日は2/1。(※β版の情報)
キララの親友で、彼女とは「キララちゃん」「エリカちゃん」と呼び合う仲。初登場はパヴァーヌ編2章で、以降も必ずキララと共に登場している。

 

救急医学部

氷室(ひむろ)セナ

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3年生。17歳。155㎝。誕生日は4/7。
部長。数多くの負傷者を救ってきた経歴の持ち主だが、負傷者を「死体」と呼び間違える癖やその手荒な扱い方のせいで、一部の生徒からはやや遠巻きにされている。

表情の変化に乏しく、どことなく近寄り難い雰囲気を纏っている……が、言葉ではかなり直球に感情を表現する。

使用武器はグレネードランチャー救急用突入キット」。救急出動時の"障害物"を取り除くため用いられる。

・エデン条約編2章
初登場。美食研究会を回収するため、ヒナとともにゲヘナ・トリニティの境界に現れる。

・エデン条約編3章
エデン条約調印式がアリウスに襲撃され、先生が重傷を負った際には応急処置を行いながらトリニティへと救急搬送した。

・バレンタイン
浮ついた雰囲気の中で事件が起きないよう、先生と共にD.U.をパトロールする。

・絆ストーリー
争いの絶えないゲヘナではセナの仕事も止むことがない。そんな彼女を先生は労いに行くが……

「そうは見えないかもしれませんが、今私は結構ドキドキしています」

「先生さえよろしければ毎晩のように、こうして二人でお話がしたいとも思っています」

セナのストレートすぎる物言いに、先生は思わず赤面させられてしまうのだった。

・キヴォトス晄輪大祭
合同医療本部でセリナと交流。ヒナを休ませたりする。

・陽ひらく彼女たちの小夜曲
ヒナが鎮圧した問題児たちの治療を行う。

メインストーリーVol.1 対策委員会編3章「夢が残した足跡」を読みかえす!

歩み出すための物語。対策委員会編3章「夢が残した足跡」を読み返そうって記事!

2024/02/07にプロローグが、04/11、06/05、06/19、07/17、07/22にPART1~5が順次公開された。

⓪プロローグ

フランシスはその危険性ゆえにゲマトリアを追放された者_「地下生活者」のもとを訪ねる。

地下生活者は現在のキヴォトスが「学園都市」の様相を呈していること、「先生」の存在によってゲマトリアが解散したことを把握。そしてフランシスを殴打すると、太古の神秘が生まれた地・アビドスより新たなキヴォトスの攻略を始めるのだった。

①動き出す過去

「ウトナピシュティムの本船」を失ったカイザーグループはアビドス砂漠より撤退……アビドスの借金を債権に切り替え市場へと売り出した!対策委員会はそれを購入しようとするも、セイント・ネフティスカンパニーによって債権を買い占められてしまう。

ネフティスグループは、アビドスの全盛期を共に過ごした巨大企業だ。しかし砂漠化の進行に伴ってネフティスも没落し、砂漠横断鉄道事業の失敗によって破産直前にまで陥った。その影響は自治区全体に及び、アビドスの人口流出は決定的なものに……そしてネフティスもまたアビドスから撤退することになったのだった。

そんなネフティスが、なぜ今さらアビドスに関わろうとするのか?それも、彼らの狙いは「砂漠横断鉄道」の権利にあるようで……?

ホシノたちが困惑していると、アビドス自治区ハイランダー鉄道学園の生徒が乗り込んでくる!

クチナシの残香

ハイランダー鉄道学園は、古くからネフティスグループと協力関係にあった。ネフティスの令嬢であったノノミも、本来はそうした縁からハイランダーの生徒会長になる予定であったのだ。

そんなノノミは、かつて自身の執事を務めたネフティス幹部と再会することになる。彼によれば、ネフティスは複数の投資家に声をかけて債権購入の資金を調達したのだという。

ネフティスに応じた彼ら私募ファンドの目的は、砂漠横断鉄道の全権利だ。しかし運悪く、ハイランダーの倉庫からそれを妨げる一つの契約書が発見されてしまった。

それは梔子ユメがネフティスと交わした_「砂漠横断鉄道における関連施設の使用権」をネフティスから100万円で買い入れるという契約であった。

契約金の1万円は既に支払われているため、関連施設使用権は「売買中」扱い。契約の有効期限が切れる2日後の正午まで、私募ファンドはこれに手出しできないのだ。

そこでホシノは、ユメが失踪したその日にネフティスと契約を交わしていたことを知る。ユメの遺品は塵の一つまでかき集めたはずなのに、知らなかった彼女が今になって現れてくる_ホシノは激しく動揺し、衝動的に部屋を飛び出していくのだった。

 

「攻略法その1_既に起きた出来事は変えられない」

先生が未来をどう変えようと、過去にだけは干渉できない。ハイランダーに契約書を発見させた時から、地下生活者の計画は始まっていた。

そして翌日……アロナたちが異変を察したその直後、シャーレビルが爆破される!

「攻略法その2_奇跡の担い手とはいえ、肉体には物理的な限界がある」

「それが先生……あなたの弱点でしょう?」

「ヒヒッ、ヒッ……イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!」

雷帝の遺産

ネフティス幹部は、私募ファンドの狙いが砂漠横断鉄道の隠された姿_非対称兵器「列車砲シェマタ」にあることを明かす。

その実態は_1トン以上の爆弾を500km先まで飛ばす超長距離砲を、鉄道路線の上で稼働させるというもの。当時のゲヘナ生徒会長「雷帝」より入れ知恵を受けたアビドス生徒会が、アビドス復興のためネフティスにこの開発計画を持ちかけたのだ。

結局のところ……雷帝の設計図は時代を先取りしすぎており、当時の技術レベルで列車砲のエンジンを完成させることはできなかった。

しかし今のテクノロジーであれば、シェマタを完成させられる……それに気付いたからこそ、私募ファンドはネフティスと結託し砂漠横断鉄道の権利を求めたのだ。

今のままでは、ネフティスと私募ファンドの双方にシェマタの権利が渡ってしまう……鉄道を買い戻したかっただけのネフティスとしては、私募ファンドの恐るべき野望は阻止したいのだという。

シェマタ復活を止めるには、「ホシノが契約の引継ぎを宣言する(=アビドス生徒会がシェマタの権利を確保する)」、あるいは「ホシノとユメからなる“アビドス生徒会”は非認可の組織であったと宣言し、契約そのものを無効化する(=ネフティスが全権利を確保する)」しか手立てはない。

それも、明日の正午に開かれる債権者団体の総会にホシノが間に合えばこそ可能な話。会場であるアビドス中央駅旧庁舎には、無数の兵が待ち受けている……!

④アビドス生徒会

ホシノとユメが出会ったのは、2年前の春頃だった。

ネフティスの撤退も決まり、アビドス自治区からは人が流れ出ていくばかり。環境と共に治安も悪化し、当時のアビドスは無法地帯と言ってもよい状態になっていた。

前生徒会から会長職を押しつけられたユメは、それでもアビドスを立て直そうと懸命に活動し……不良に絡まれたところを、1年生のホシノに救われたのだ。

ユメは頭が回る方ではなかったし、すぐに騙されては危険な目に遭っていた。ホシノは馬鹿馬鹿しいと思いながらも、しかしそんな彼女を放っておけず……そしていつしか、2人は一緒にいるのが当たり前になっていた。

「疑念、不信、暴力、嘘……そういうものを当たり前だと思うようになったら、私たちもいつか、自分を見失っちゃうよ」

「そうやってアビドスを取り戻しても、それは私たちが思い描いたアビドスにはならない」

「だからね、ホシノちゃん。困ってる人がいたら、手を差し伸べるの」

「お腹を空かせたり、寒さに凍えてる人がいたら助けてあげるの」

ユメは様々な困難や悪意に晒されながらも、決して暴力に訴えかけようとはしなかった。ホシノは圧倒的な強さを持っていたが、そうした優しさ_心の強さでは、彼女には敵わなかった。

 

時が経ち。アビドス本館が砂に呑まれ、ユメとホシノは別館に引っ越すこととなった。もう、彼女たち以外はアビドスを見捨ててしまった_かつてキヴォトス最大にして最強と謳われたアビドス高校も、今やたった二人の生徒しか残されていないのだ。

そこでホシノは、ついに生徒会に入ることを決意する。ユメは大喜びして記念写真を撮り……そして、ドタバタだらけの生徒会活動が幕を開けるのだった。

お宝の気配に目を輝かせたり、水着姿で砂漠を発掘したり、失敗して一緒に悲鳴を上げたり……そんなくだらなくて楽しい日々は、あるとき突然終わりを告げた。

ユメがアビドス砂漠で死んだのだ。

⑤届かぬ言葉

「奇跡なんて起きっこないですよ、先輩。それよりも現実を見てください!」

「あなたはアビドスの生徒会長なんですよ!?もう少し、その肩に乗った責任を自覚したらどうなんですか!」

不良に襲われたユメを助けるのも、決して初めてではなかった。しかしその日のホシノは無性にイライラしてしまって、その感情をユメにぶつけてしまったのだ。アビドスの環境、無責任な大人、理想だけは高く何もできない自分……様々なものへの怒りが、彼女の中に渦巻いていた。

ホシノはすぐに謝ろうとしたが、生徒会室に戻ったとき彼女の姿はなく_それから何日経っても、どれだけ探し回ろうともユメは見つからなかった。

そして失踪から33日後。ホシノは、ようやくユメと再会する_死体となった彼女と。彼女は砂嵐に襲われ、砂漠をさまよい孤独に死んだのだ。

ユメの遺体や装備品はホシノが回収したが、彼女がホシノに託そうとしていた日記……「生徒会長手帳」だけは見つけることができなかった。

 

そしてユメの死の真相を知ろうと、何度も砂漠に向かうホシノを見ていたから_ノノミは、アビドスを放っておくことができなかった。

⑥対策委員会の始まり

季節は冬。ノノミはホシノに接触し、ネフティスの資金を引き出せる「ゴールドカード」での借金返済を持ちかける。

しかしノノミ自身がどう思おうと、それを実行した時点でアビドス高校の所有権はネフティスに移ったと見なされるだろう。「ネフティスの十六夜ノノミ」では、アビドスの力にはなれないのだ。

アビドスの衰退にトドメを刺したネフティスの人間として……罪悪感からホシノに関わり始めたノノミは、ハイランダーへの進学を控えてもなおアビドスに足を運んでいた。そんなある日、ホシノとノノミは本館跡地で記憶喪失の少女_砂狼シロコと出会う。

そしてシロコはホシノの強さを認め、アビドス入学を決意。ノノミもまた、ネフティスと袂を分かってアビドスへと進学した。アビドス廃校対策委員会は、そうして誕生したのだ。

⑦臨戦

ネフティス幹部の目的は、私募ファンドと対策委員会を衝突させ漁夫の利を得ることにあった。ネフティスもまた、シェマタの力をもって会社を立て直そうとしていたのだ!

ネフティス幹部はノノミを人質に取り、「アビドス生徒会が非認可の組織であった」と宣言するようホシノを脅す。それを受け、ホシノはネフティスと私募ファンドの壊滅、シェマタの破壊を決意。これから起こる全ての責任を引き受ける覚悟で、アビドスを飛び出していく。

そこで先生は目を覚ます。爆発に巻き込まれた先生だが、プラナの尽力によって奇跡的に一命を取り留めていたのだ。シロコ・セリカ・アヤネは先生と共にホシノを追跡。旧庁舎へと辿り着くが、そこにはカイザーグループ頭目プレジデントの姿があった!

ハイランダーの管理監督官・朝霧スオウはカイザーグループと内通していたのだ!プレジデントは私募ファンドを買収し、ノノミのゴールドカードを奪ってシェマタが眠る閉鎖地区「生徒会の谷」へ向かおうとする。

だがそこでスオウがカイザーを離反!ゴールドカードを強奪し、「生徒会の谷」でホシノに一騎打ちを仕掛ける!

紙一重の戦い

ノノミを救出したシロコたちは、ハイランダー生徒会CCCの協力を得て生徒会の谷へ急ぐ。ホシノはシェマタを破壊し、その責任を負ってアビドスを退学するつもりだ……そんな結末は認められない!

スオウを破ったホシノに戦いを仕掛け、どうにか辛勝を収めるシロコ。後輩たちや先生の説得を受け、皆の手を取ろうとするホシノだったが_

「おやおや……誰がそのような選択を許しましたか?」

そこでスオウが列車砲シェマタが起動させ、アビドス高校の破壊へと動き出す!

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地下生活者は実在と非実在が入り混じる「混沌の領域」に身を潜め、そこから現実世界へと干渉していた。スオウは知らず知らずのうちに地下生活者の傀儡とされていたのだ。

列車砲シェマタ、それはユメの理想を否定する“暴力”の象徴。そんなものがアビドスに存在してはならない。ホシノは後輩たちを突き放してシェマタを追い……その先で、ゲヘナ最強の少女・空崎ヒナと対峙することになるのだった。
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⑨原初の神格

先生からの応援要請を受けたヒナは、忌まわしき雷帝の遺産を始末するためにもホシノの足止めを買って出ることに。列車の上で繰り広げられる「最強」同士の死闘……それを制したのはヒナであった。

ユメが「砂漠横断鉄道の関連施設使用権」を購入しようとしたのは、アビドスとネフティスが自治区を蘇らせようとした証を残したかったから。シェマタの存在を知り、それを破壊しようとした訳ではない。スオウも対策委員会と先生が止めてくれた、あなたがこれ以上戦う必要はない……。

ホシノを諭そうとするヒナだったが、そこで彼女の様子がおかしいことに気付く。ホシノは地下生活者の見せる幻覚に囚われ、狂乱状態に陥っていた。

私は謝罪も感謝も伝えられないまま、彼女の最後の言葉も知らないままに生きていかねばならないのか。
そもそもあの時、私が怒らなれば、生徒会に入らなければ、私がいなければ__。

「……あぁ」

「やっぱり」

「ユメ先輩を殺したのは_私だ」

私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ。私だ……激しい自責と後悔が、ホシノの心をどす黒く塗りつぶしていく。

 

(……この苦しみは、誰にも分かるはずがない)

 

(何も知らないくせに)

 

瞬間、緋色の炎が天に向かって噴き上げる。

駆けつけた先生たちがそこで目にしたのは、腹部を撃たれ倒れるヒナと_赤黒く「反転」したホシノの姿であった。

⑩テラーVSテラー

攻略法その3、心は予測も制御もできない。
攻略法その4、小さな傷が致命傷となる。

地下生活者の「攻略」は、今ここに達成を見ようとしていた。

六つ目の古則「非有の真実は真実であるか」。我々は死という真実を観測しながらも、生きながらにそれを自ら経験し、理解することはできない。

だが、「苦しみ」なら?ホシノは耐えがたい苦しみを通じて、自らの「死」を認識した。そして死に触れた彼女は、恐怖の側面を露出し……あらゆる神聖の原点にして頂点・ホルスとしての本質を現したのだ。

さらにはそれに呼応し、かつてホルスと世界創造を巡り争った雷神「セトの憤怒」までが降臨してしまう!

そしてシロコがホシノを止める力を求めたとき、「色彩」が再びキヴォトスへと接近する。シロコはその歪んだ光へと手を伸ばしていくが_

「そんなものに手を出しちゃダメ」

もう一人のシロコがそれを阻止する!色彩の力を利用し、プラナが強制転移シーケンスを発動させたのだ!

「……分から、ない。他の人に、この苦しみは……」

「ううん。私も、よく知ってる」

シロコ*テラーはホシノの攻撃を避け、銃を構える。

「勝負しようか、ホシノ先輩」

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⑪夢が残した足跡

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ホシノはまだ完全に反転しきってはいなかった。手帳の存在が、彼女をかろうじて「小鳥遊ホシノ」に留めていたのだ。

それを悟ったプラナは、「混沌の領域」の性質を再現することでホシノに先生たちの声を届けようとする。対策委員会はシロコ*テラー、そして再起したヒナと共にホシノ*テラーに応戦。猛攻を凌ぎ切り、「シッテムの箱」をついに彼女へと接触させる!

 

シッテムの箱を介して、対策委員会の面々はホシノに言葉を届ける。ユメの死に、ホシノが罪や責任を感じて苦しみ続ける必要はないのだと。そしてまた、シロコ*テラーも「死に囚われるのではなく、思い出を未来に連れていこう」と語り掛けるが……彼女もまた、元の世界から持ってきた皆の遺品を手放せずにいた。

思い出を手放すことなど、できはしないのだ。だからホシノは、手帳を諦め切れずに……。

「彼女を一番知っているのは、ホシノなんでしょ?」

「なら、そこにはきっと……ホシノの信じる言葉が残されていたはずだよ」

「非有の真実は真実であるか」_その問いに対して先生が導き出した答えは、ただ信じることだった。事実は分からないかもしれない。けれど真実は、ホシノの中にある。存在しないとしても、それが真実であることは変わらない_!

「それが、私たちにできる唯一の選択」

「死を、時間を巻き戻せない、平凡な私たちにとって……」

「たったひとつの_奇跡だから」

 

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そしてホシノは、己の中で手帳を見つけ出す。

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「ホシノちゃん、元気にしてる?」

「3年生になったホシノちゃんは、どんな風に成長してるんだろうね」

「どうどう?良い先輩になれた?」

「後輩の面倒は見られてる?守れるくらい頼もしい先輩になれたかな?」

「困った時に手を貸してくれる友達はできた?ちゃんと未来に向かって進めてる?」

「ちゃんと、うへ~って笑えてる?」

ユメが未来のホシノに宛てて残した手紙。それこそ、ホシノが至った真実だった。

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ユメの幻影を前に、ホシノは激しく嗚咽する。彼女がいなくなって辛かったこと、それでもアビドスの、皆のためになればと思って頑張ってきたこと。なのにトラブルを起こして、後輩にも迷惑をかけてばかりいること……。誰にも言えなかった弱音を、涙ながらに吐露するホシノ。

ユメはそれを優しく受け入れながらも、彼女を前へと送り出す。

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「会いたいです……会いたいです、先輩」

「うん……知ってるよ」

「でも、ホシノちゃんにはまだやることがあるでしょ?」

「後輩を守ってあげないと、ね」

その言葉を最後に、ユメの幻はかき消える。ホシノは叫び、泣き……そして、ユメの想いを胸に立ち上がる。

「……分かりました、ユメ先輩」

「二人で過ごした幸せな時間も、一人になってからの時間も」

「……繋いでくれた全てを、大切にします」

「……ちょっぴり意地悪な後輩を、ユメ先輩が大切に思ってくれていたことも」

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「だから私は、もう立ち止まりません」

「進んでいきます」

「前に向かって、歩いていきますね」

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「……そうですよね、先輩」

「私がいることが、その証ですから」

⑫砂漠のお宝

地上へと降り注ぐセトの雷撃_それを防いだのは、ホシノの盾であった。

想定外の事態に地下生活者は動揺しながらも、神々の星座さえあれば戦局的優位は覆らない!となおも勝ち誇ろうとする。

しかしそこで、アロナ・プラナがシッテムの箱に秘められていたプロセス「ペレツ・ウザ」を解放!制約解除された「箱」と大人のカードの力をもって、先生は生徒たちと共にセトの憤怒を撃破するのだった。

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すると拡散したプラズマに地中の鉱物が反応。ぱちぱちと火花を放ち、幻想的な光で夜空を包み込んでいく。

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ユメの言った通り、砂漠にお宝はあったのだ……感慨に浸るホシノであったが、ヒナの一言によってその鉱石の恐るべき価値が明らかに!せめて少しでも持ち帰らないと!とセリカたちは大慌て。さらには2人のシロコによる喧嘩も勃発し、一行は騒がしい夜明けを迎えることとなるのだった。

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「おじさんがカッコつけようとすると、いつもこんな感じだよね~」

「……うへ~」

 

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後日。ホシノは皆に謝罪と感謝を述べ、アビドス生徒会長の役目を引き受けることに決めた。スオウは正気を取り戻し、列車砲もまたヒナとマコトによって徹底的に爆破解体された。

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そしてシロコ*テラーに脅された地下生活者は現世との繋がりを断ち切り、ひとり死の恐怖に震える日々へと戻ることになるのだった。

⑬Signal of Abydos

ネフティスとハイランダーが砂漠横断鉄道事業を一部再開したことで、アビドス自治区にも少しずつ活気が戻り始めていた。しかし人が増えれば、それだけトラブルも増える……。

窃盗犯を追った先生は、そこで偶然にもシロコ*テラーと再会を果たす。彼女は廃品を売って生計を立てつつ、ひそかに自警団として活動しているようであった。

「この苦しみも、幸せも、私の人生にとってどれも大切なもの」

「だから……苦しんで、後悔して、立ち止まるんじゃなくて……前に進むべきなんだ」

「いつまでも後ろを見てたら……みんなが差し伸べてくれた手を、握り返せないからね」

そんなホシノの言葉を受けたシロコは、仲間の遺品を手放し前へ進んでいくことに決めたようだ。先生は彼女の決心を悟り、クズノハの捜索を諦めることに。シロコはとっくに、「今」を生きているのだ。

一歩一歩は小さくとも、必ず変わっていける。そんな先生の応援にシロコは微笑み、不定形で可能性に満ちた未来へと歩み出していくのだった。

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_「目視できる距離まで来ました!」

デカグラマトンの預言者・ビナーがアビドスの市街地に現れた!対策委員会が現場に急行すると、そこには「アビドス生徒会」の新メンバーであるシロコ*テラーの姿が!

「ん、今回だけ」

すると彼女は真顔で覆面を装着し、“作戦B”の実行を告げる。

「……って何よそれ」

「うんうん!セリカちゃんも早く準備してください~☆」

「遊んでる場合じゃありません!ビナーがこちらに気づいたようです!」

「アヤネちゃんも遊んでるじゃない……」

「う、うーん……」

「この覆面はあげないよ。大切なものだから」

そして6人は賑やかに、新たな戦いへと挑んでいくのであった。

「よし、それじゃ……」

「アビドス、行くよ!」

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トリニティ:『補習授業部』を解説する!

補習授業部

落第の危機にある生徒を救済するため臨時的に設けられた部活動。シャーレの先生が顧問を務める。

そんな補習授業部のメンバーを一挙解説する記事!
※本記事にはエデン条約編1~4章、最終編の内容が含まれます。未読の方はご注意を!

阿慈谷(あじたに)ヒフミ

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2年生。16歳。158㎝。誕生日は11/27。
部長。「モモフレンズ」のキャラクター・ペロロ様をこよなく愛する女の子。穏やかで思いやりのある性格のために友人が多く、ティーパーティーのナギサとも交流がある。自身の平凡さを気にしているが、好きなものにかける情熱と行動力はきわめて非凡。

使用武器はピンク色のアサルトライフルマイ・ネセシティ」。他のお気に入りグッズと同様、外出時には欠かせないヒフミにとっての“必需品”である。
先生との初対面は対策委員会編1章。

・対策委員会編1~2章
ペロロ様の限定グッズを求め、校則で立ち入りが禁止されているブラックマーケットに足を踏み入れる。

そこで偶然居合わせた対策委員会にピンチを救われ、彼女らの頼みでブラックマーケットを案内することに。流れで銀行襲撃にも参加し、「覆面水着団のリーダー・ファウスト」という妙な設定を付けられてしまう。

その後アビドスの窮状をナギサに告げ、借り受けた牽引式榴弾砲を用いて対策委員会のホシノ救出を支援した。

なおこの際、「ファウスト」の名と覆面(たい焼きの紙袋)を用いることでトリニティとの無関係を装っている。

・絆ストーリー
どこかひねくれていたり、変な所があったりするモモフレンズのキャラクター。しかしヒフミは、むしろそうした「普通ではない」部分に憧れてしまうのだという。

・エデン条約編1~2章
ブラックマーケットに赴き、銀行強盗団のリーダーとして活動していたことがナギサの耳に入り「補習授業部」に入部させられる。(※表向きには、ペロロ様のゲリラ公演を優先して定期試験をサボったことが補習授業部入りの理由となっている。)

勉強については特別得意でも苦手でもないという塩梅で、部長に任命されたこともあり先生と協力して学習計画の立案や模試の作成などに取り組んでいた。
ナギサから「裏切者」の捜索を依頼されながらも、皆を信じ全員での合格を目指そうとする。

・夏空のウィッシュリスト
アズサが海に行ったことがないと知り、彼女に最高の夏を体験してもらうため学園の戦車(クルセイダーちゃん)を無許可で拝借しようとする。

そこで正義実現委員会との戦闘になるも、ハスミから「ツルギとマシロを同行させる」ことを条件に貸出許可を与えられることに。

なぜかその後クルセイダーちゃんを私物化している。ドラテクがすごいらしい。

・絆ストーリー(水着)

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水着を選びにショッピングモールへ赴いたヒフミは、自分の地味さを気にするあまり過激な牛柄水着を手に取ろうとする。しかし先生に窘められ、フリルの付いたガーリーな水着を購入することに。

・エデン条約編3章

サオリの殺害を決意したアズサから「もう同じ世界にはいられない」と唐突に別れを告げられ、自分には何もできないのかと悲嘆に暮れる。

しかしハナコやコハル、先生の言葉を受けて奮起。対策委員会の協力を仰ぎ、「犯罪組織のリーダー・ファウスト」の名を自ら名乗ることでアズサの傍に並び立とうとする。そして「自分たちの物語は自分たちで描いていく」のだと言い放ち、アズサを勝利に導いた。

事件解決後はまたもペロロ様のコンサートを優先して試験を休んでしまい、補習授業部に舞い戻ることに。

・キヴォトス晄輪大祭
キャタピラレースに出場。二人三脚(難易度・普通)ではアズサと息の合った走りを見せ、勝利を収めた。
障害物競走ではペロロ様グッズを追いかけて1位に。

・最終編
クルセイダーちゃんに乗り、アズサとともにD.U.シラトリ区を巡回。美食研究会やカイテンジャーと共闘したのち、生のペロロジラを目の当たりにすることとなった。

 

白洲アズサ

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2年生。16歳。149㎝。誕生日は12/26。
とある学校を中退し、トリニティに転校してきた少女。
転校当初は「自分の存在は周りに迷惑をかけてしまうのではないか」という恐れから人との関わりを避けていたため、氷の魔女などと噂されていた。

しかし根は寂しがり屋であり、さらには可愛いものに目がない。現在はヒフミに勧められたモモフレンズのキャラクターに熱中している。

使用武器はアサルトライフル「Et Omnia Vanitas」。銃身には「Vanitas vanitatum et omnia vanitas.(全ては虚しい。どこまで行こうとも、全てはただ虚しいものだ。)」の文字が刻まれている。

その正体はアリウス分校の訓練を受けたゲリラ戦のプロフェッショナル。

アリウスの歪んだ教育に晒されながらも、かつて見た”コンクリートに咲く花”に強く影響を受けそれがたとえ虚しいことであっても、抵抗することを止めるべきではない」という独自の思考に辿り着いている。
先生との初対面はエデン条約編1章。

・エデン条約編4章(過去エピソード)
アリウスの教官に反抗的な態度を取り、体罰に晒されていたところをサオリに救われる。サオリからゲリラ戦術を叩き込まれ、のちにアリウススクワッドの一員となった。

が、サオリによれば「スクワッドの仲間にさえ心を開かず、孤独を貫いていた」らしい。

やがてサオリからトリニティとの和解の象徴となる任務を与えられ、転入に向けた準備を進めることに。しかしベアトリーチェの意向により、蓄えた知識をセイア襲撃に用いることとなる。

・エデン条約編3章(過去エピソード)
サオリから「ヘイローを破壊する爆弾」を渡され、セイア暗殺作戦に投入される。

しかし予知夢によって襲撃を察知していたセイアから、心の奥の迷いを見抜かれ助言を受けることに。セイアの指示に従い、彼女の部屋を爆破。作戦の成功を演出し、セイアの身柄をミネに託した。

その後、ミカの手引きによりスパイとしてトリニティに転入させられるも、ナギサ襲撃を阻止すべくアリウスには偽の情報を流し続けていた。

・エデン条約編1~2章
ほどなくして、不自然な経歴をナギサに疑われ「補習授業部」に入部。

アリウスでは殺人術しか学んでこなかったため当初は成績が振るわなかったが、ヒフミやハナコに勉強を教わるなかでみるみる知識を吸収していった。
またこの際、ヒフミから貰ったモモフレンズのキャラクターに一目惚れしている。

やがて絆を深めた補習授業部の仲間たちに自身の正体を明かし、共にナギサ暗殺を阻止してみせる。

・絆ストーリー
アリウスでの習慣を捨てきれないアズサは、トリニティに少しでも馴染むためにと先生に街の案内を依頼する。

スイーツ店やゲームセンター、フードコートにカラオケ、映画館……ショッピングモールを巡るなかで、アズサは様々な「初めて」と出会い、目を輝かせていく。

そして先生に勧められ、モモフレンズのぬいぐるみショップにおずおずと入店したアズサは、ぬいぐるみの可愛さに思わず悶絶するのだった。

・夏空のウィッシュリスト
ヒフミに連れられ、人生初の海へ。マシロと意気投合し、砂の城塞を築いたりスイカを狙撃するなどして遊ぶ。

・絆ストーリー(水着)

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初めての海に緊張してしまうアズサだったが、先生の言葉を受けて次第に心から楽しめるようになっていく。 限定焼きそばを一緒に食べたり、“何もない”贅沢な時間を噛み締めたり……。そして夕焼けに煌めく海を見つめながら、アズサは「先生がいてくれるから今は全然不安じゃない」と笑みを零すのであった。

・エデン条約編3章

事態収拾の術が条約の主体たるサオリの抹殺しかないと悟り、ヒフミに別れを告げて「人殺し」に堕ちる覚悟を固める。

ヒフミから貰ったペロロ博士のぬいぐるみに「ヘイローを破壊する爆弾」を仕込み、サオリを強襲。大切な友情の証を人殺しの道具としてしまったことで一度は心挫けそうになるも、「それでも諦める理由にはならない」と立ち上がる。

自身の戦術を知り尽くすサオリに圧倒されるも、ヒフミをはじめとする大切な友人たちに支えられて奮起。古聖堂地下でサオリと一騎打ちを繰り広げ、ついに勝利を収めた。

事態の収束後には「次の試験範囲の内容は習っていない」ということで再び落第スレスレの点数を叩き出してしまい、補習授業部に舞い戻ることに。

・エデン条約編4章
「敵対することにはなったが、それでも確かに家族だったから」とアリウス修復作戦に協力。シスターフッドらにカタコンベの情報を提供する。

・最終編
ヒフミと一緒にD.U.シラトリ区を巡回。ペロロジラに驚愕する。

 

浦和ハナコ

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2年生。16歳。161㎝。誕生日は1/3。
清楚な見た目とは裏腹に、堂々と下ネタを連発する危険な少女。先生やヒフミたちはいつも気が気でない。
使用武器はアサルトライフルオネストウィッシュ」。その名の由来は、彼女自身にしか分からない。
先生との初対面はエデン条約編1章。

・エデン条約編2章(過去エピソード)
試験では満点以外取ったことのない学園きっての才女で、トリニティ上層部からも注目を浴びていた。その高い知性と品性は次期ティーパーティーとしても申し分なく、トリニティの各勢力から引っ張りだこの状態であった。

しかし望んでいたのは、何の変哲もない女子高生の青春。嘘と美辞麗句に塗れた政治の世界などでは決してなかった。

ただ人より少し頭が回るというだけで、望まぬ世界を押し付けられてしまう……その状況に絶望したハナコは、やがて水着で学園を徘徊するなどの奇行に及ぶようになる。

試験ではあえて赤点ばかりを取り、見放されようとした。陰鬱で暗澹とした学園生活を送るくらいなら、いっそ退学してしまおうと……。

・エデン条約編1~2章
その豹変ぶりをナギサに疑われ、補習授業部に入部。
やはり意図的に赤点を取っていたが、合宿を通じて他の部員たちと絆を深め、本心からの笑顔を取り戻していく。

そしてナギサの目論みを知ると、ふざけてはいられないと本領発揮。満点ばかりを叩き出し、アズサやコハルに対しても積極的に勉強を教えるようになる。

そしてミカこそが真の裏切り者であるという結論に達すると、シスターフッドに協力を要請。ナギサ暗殺を阻止し、ミカに投降を促した。

・絆ストーリー
ハナコのイタズラに翻弄され続ける先生は、そんなある日にベンチでひとり佇む彼女を目撃する。どうやら彼女はまたも虚飾で彩られた言葉を受け取り、憂鬱な気分に陥っていたようだ……。

しかしハナコはそうした「息苦しさ」を打ち明けることができたことを喜び、これからもときおり他愛のない話に付き合ってほしいと先生にお願いするのだった。

・夏空のウィッシュリスト
シスターフッドから資料整理の手伝いを頼まれてしまい、ヒフミやアズサに同行できず。エデン条約編2章で助けてもらった際に「代わりに何か一つお願いを聞く」とサクラコに約束していたので、ぶつくさ言いながらも仕方なく作業に従事する。

・エデン条約編3章
ミカの語った動機に納得できず、彼女の本心を推し量ろうとする。その推理は当たっていたものの、ただ罰を受け入れようとするミカからは否定されてしまう。

その後、調印式爆破にともなう分派同士の衝突を鎮めるためサクラコ代行としてシスターフッドを指揮。トップを失いパニックに陥った各組織の統制を取るべく奔走する。

僅かな手がかりから事態の全貌を把握するという地頭の良さを発揮するも、自分にはそれを止める手立てがないと悟り歯噛み。しかし友人を助けたいという思いからヒフミ、コハルとともにアズサのもとに向かった。

事件解決後は、3人がまたも落第寸前であると知り点数操作。「仲間外れはいけず」などとして自ら補習授業部に復帰する。

・エデン条約編4章
趣味である深夜の水着徘徊に勤しんでいたところ、知らせを受けてアリウス自治区解放に協力。カタコンベ突破の手掛かりを求めて古書館を訪れ、ウイに聖徒会の地図復元を強いた。

・キヴォトス晄輪大祭
開会式の選手宣誓を担当し、そこで例のごとく問題発言を炸裂させた。「大玉転がし」「玉入れ」「お玉レース」では大活躍を見せる。

・最終編
「色彩」という全く未知の脅威に対抗するため、トリニティの各組織から情報を掻き集めてその正体や能力についての推論を立てていく。

記憶力に優れることから「虚妄のサンクトゥム攻略戦」においてはトリニティの代表として作戦会議に参加。

対ヒエロニムスの作戦立案も行い、アリウススクワッドからの支援の申し出も「共通の友人がいる」という理由から受け入れた。サクラコのハイレグレオタード姿に戦慄したりもする。

ウトナピシュティムの本船にもオペレーターとして乗船。リオを追い出そうとするヒマリを諭し、二者を協力させた。

・隠されし遺産を求めて
シスターフッド無人島の遺跡探索に手こずっているという情報を掴み、ウイを助けるという名目で夏の海辺に向かう。そこには、ただ一人の女の子として青春を楽しみたいという思いがあった。
調査を終えたのち、補習授業部の皆で念願の水遊びを楽しむ。

・絆ストーリー(水着)

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「……私はただ、この心地良さを手放したくないだけなのです」

「ここでは__他人にどう思われるのかとか、自分に何を求められているのかとか……そうした細々としたことを気にする必要もありません」

トリニティより離れた無人島。何も着飾らない緑と海に囲まれて、ハナコもまたありのままの自分をさらけ出す。ハナコは気恥ずかしさを振り切り、「今の私がいるのは先生のおかげ」「皆とこの島に来れてよかった」と飾らぬ本心を吐露するのだった。

「……先生。これからも、よろしくお願いしますね」

 

下江コハル

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1年生。15歳。148㎝。誕生日は4/16。
Hな雑誌を密かに集めており、日常生活においても些細な単語から妄想を膨らませては「エッチなのはダメ!死刑!」と叫んでいる。ハナコにとってはからかい甲斐のある相手。

補習授業部入りとなる前は正義実現委員会に所属しており、憧れのハスミと共に働けることに強い誇りを抱いていた。
主に押収品の管理を担っており、Hな雑誌についても「これは没収したやつだから」と頻繁に言い訳している。

プライドの高さに反して極度の人見知りで、友人もあまり多くない。

使用武器はスナイパーライフル「ジャスティス・ブラック」。
先生との初対面はエデン条約編1章。

・エデン条約編1~2章

勉強を苦手としながらも、自身のプライドを保つために「あえて上級生用のテストを受ける(そして赤点を取る)」という珍妙な行動に及んでいた。

その矢先、ナギサによって正義実現委員会の動きを牽制するための「人質」として補習授業部に入部させられる(正義実現委員としての活動は休止)。正義実現委員会のNo.2という立場にありながら、ゲヘナへの強い敵愾心を持つハスミの存在はナギサにとって無視できぬものだった。

はじめは「自身はエリートである」とかたくなに主張していたが、退学の危機が迫っていると知り、過酷な状況の中で弱音を吐露する。
補習授業部でも特に成績が低く安定しなかったが、努力を重ねた末にとうとう特別学力試験を突破してみせる。

・絆ストーリー
コハルは徹夜で仕事をしているという先生を無理やり呼びつけ、勉強を見てもらったお礼にとクッキーを手渡す。

「他意はないから!別に変なものとかも混ぜてないし……“先に一つあげるね”とかしても意味ないんだからね!?」

毎度の如く妄想を飛躍させていくコハルに対し、先生はちょっとお灸を据えてやろうと壁ドンならぬ「靴箱ドン」を行う。

(あれっ……これってまさか……もしかしてこのままだと私、先生と……!?あんなこととか、こんなこととか……!?やばいやばいやばい……!)

しかしそんな妄想とは裏腹に、先生はコハルの頭を軽く撫でただけであった。

コハルがぺたりと腰を抜かす傍ら、先生はシャーレに戻って泥のように眠るのだった。

・夏空のウィッシュリスト
熱を出していたので海に行けなかった。

・エデン条約編3章
混乱に包まれる学園の中で右往左往。しかしパテル派生徒たちによるミカへの暴行を目撃し、「いじめはダメ」と言い放つなど芯の強さも見せる。

その後、「一人でいることが悲しいと知っているから、アズサを一人にはさせられない」としてヒフミ、ハナコとともに古聖堂跡地へと向かった。

事件解決後は調子に乗って上級生用のテストを受けてしまい、補習授業部に逆戻りすることとなった。

・エデン条約編4章
焼却炉に捨てられてしまったミカの私物のうち、燃え残っていたものを密かに回収・保管していた。それらはアリウス自治区解放時にミカの手に渡り、彼女の心を救う一助となった。

・キヴォトス晄輪大祭
何を考えたのか玉入れへの出場を拒否する。

・聖堂のメリークリスマス
補習授業部の面々とクリスマスを過ごすため、正義実現委員会のパーティーは欠席したらしい。

・最終編
虚妄のサンクトゥムから溢れ出した怪物より人々を守るため、身体を震わせながらも単身立ち向かおうとする。間もなく駆けつけたミカと共闘し、敵を撃退してみせた。

・隠されし遺産を求めて
ハナコに誘われるまま、訳も分からず遺跡調査に参加。ウイやヒナタに対して人見知りを発揮する。
調査後には先生に手を引かれて合宿所のプールに。そこで水着姿の補習授業部の面々に迎えられ、思わぬサプライズに笑顔を浮かべた。

・絆ストーリー(水着)

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放っておいたら先生は他の子にぜったい変なことする!私が監視しなきゃ!という理由をつけ、先生の背中についていくコハル。

なぜだか意味もなく先生を呼び出してみたくなったり、上げ潮に驚いて泣いてしまったり。落ち着くまで先生と一緒に過ごしたり、二人きりで綺麗な夜空を見上げたり……。
そんななかで、コハルは先生への信頼を露わにする。