忍術研究部が初登場!百鬼イベ「不忍ノ心(しのばずのこころ)」を読み返そう!
本編は2022/4/27に公開された。
①忍術研究部現る!
シャーレの部室に突如として色付きの風が!意気揚々エントリーしてきたのは……ミチル・ツクヨ・イズナ……忍術研究部の3人だ!!
彼女らが先生に会いにきたのは、部活の認可に関する推薦状を書いてもらうためであった。すると時を同じくして、陰陽部の副部長・カホが現れる。
カホによって陰陽部に招かれた先生は、部長……つまり百鬼夜行の実質的な生徒会長であるニヤと対面する。彼女の頼みとは、今度百鬼夜行渦巻映画村で行われるゲヘナ学園との交流会で大人気公演「和楽姫」のサポートを任せたいというものだった。
和楽姫とは__悪党たちに攫われたお姫様(=チセ)を助け出すため、各ゲスト自身が主人公となり、映画村のあちこちにある試練を乗り越えていくという体験型アトラクションである。
先生は依頼を引き受け、そこで公演を無事に終えることができれば忍術研究部に認可を下してあげて欲しいと交渉する。そもそも他の部活からの推薦状があれば認可の申請は出せるはずなのだが……疑問を抱くカホの傍ら、ニヤはそれをあっさりと受け入れる。
②忍者の約束
そんな訳で公演スタッフに加わったミチルたち。陰陽部と万魔殿の間で何らかの決定があったらしく、和楽姫はイブキが務めることとなる。
停電トラブルに見舞われ不安げな表情を浮かべるイブキを案じ、ミチルは「忍者ニンペロくん」のグッズを渡して「何があっても絶対助けにいく」と約束する。
イブキが安堵し、電気も復旧……した次の瞬間、魑魅一座・気まぐれ流が現れてイブキを攫ってしまう!交流会を掻き乱し、陰陽部の地位を失墜させることが目的なのだ!!
交流会で万魔殿メンバーの身が危険に晒されたとあっては、百鬼夜行とゲヘナの外交問題に発展しかねない。現場に居合わせたイロハは、外部に知られぬまま内々に事態を解決するべきだと告げる。
ニヤは魑魅一座を公演の「悪役」に仕立て上げることでイベントのつつがない進行を偽装したようだ。忍術研究部とイロハ、そして先生の5人はイブキ救出に乗り出すことになる。
③不忍ノ心
第一関門のシズコとフィーナ、第二関門のツバキ、第三関門のミモリを突破した一行は、第四関門のトラップハウスに挑むことになる。無策で突っ込んだミチルは床下に落とされ、彼女を落下から守った先生は足を挫いてしまう。ミチルは思い詰め、涙を浮かべる。
忍者を広めたいのは本当だが、他の生徒たちは果たしてそれを笑わずに受け入れてくれるだろうか。もし後ろ指を差されるようなことになったら、もしイズナやツクヨにまでその被害が及んだら……。ミチルはそうした恐怖から、他の部活からの推薦状無しに認可を得ようとしていたのだ。
千載一遇のチャンスを逃す訳にはいかないと、外部への通報を敢えて行わなかった。だが、そのためにイブキが泣いているのだとしたら、この我儘は許されてはならない……。
だがツクヨもイズナも、尊敬する部長の決断を信じ、ついて行くつもりでいた。後輩たちの想いを受け取り吹っ切れたミチルは、イロハの戦車・虎丸に乗り込んで映画村を爆走する。
そして天守閣で魑魅一座と対峙し、見事イブキを救い出すのだった。
「何があっても絶対に助けにいく」……忍者の約束を果たすことができたのだ!
④エピローグ
「イブキ、手に持ってるそれは何だ?見たことないオモチャだが」
「忍者のおねえちゃんたちがくれたの!忍者だよ!!」
「忍者とは、漫画やらドラマに出てくる、あれのことか?」
「忍者は本当にいるんだよ、すっごくかっこ良いの!あとでイブキがお話してあげる!」
ミチルは認可についての決断を保留し、ツクヨとイズナはそれを尊重した。先生は彼女たちを労うため、ニンペロくんグッズをプレゼントすることに。これで事件は一件落着!
……とはいかない。魑魅一座を唆し、誘導していた黒幕の正体がニヤであったからだ。彼女は先生の力を試すため、交流会の舞台を利用したのである。ニヤは先生に正座させられ、みっちりお説教を受けることとなるのだった。
~𝑭𝑰𝑵~