ぽむぜろアーカイブ

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メインストーリーVol.4 カルバノグの兎編1章「RABBIT小隊始動!」を読みかえす!【Scenario Archive】

SRT、ヴァルキューレ、連邦生徒会をめぐるメインストーリー新編「カルバノグの兎編」!その1章を読み返そう!
2022/3/23に前編が、4/6に後編が公開された。

①RABBIT小隊

先生がリンから提出書類の不備についてお小言を貰っていると、アユムが緊急の連絡を伝えにやってくる。「SRT特殊学園」の撤去に際し、一個小隊規模の生徒が公園を占拠してデモを開始したというのだ。
リンはヴァルキューレの警備局や公安局を派遣するが、SRTの強力な火器とトラップによっていずれも返り討ちにされてしまう。先生は書類仕事から逃げる意味でも、現場へ急行することに。

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公安局長カンナによれば、もはやヴァルキューレが動かせる人員は生活安全局のキリノフブキしか残っていないのだという。
相手はSRTの1年生チーム「RABBIT小隊」……ミヤコサキモエミユの4人だ。しかし先生は生活安全局を指揮し、戦闘のプロフェッショナルである彼女たちを制圧してみせる。

SRTの厳格な規則の中で生きたいというサキ。SRTの保有する超火力を好き放題したいというモエ。今の仲間たちと離れ、新しく人間関係を築くことに怯えるミユ。学園間の利害に左右されないSRTの屈強な「正義」を愛するミヤコ。
彼女たちはそれぞれの理由で、ヴァルキューレへの編入を拒んでいた。

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②失われたSRT

連邦生徒会はリンの管轄である「統括室」と11の区分けからなる「行政委員会」によって構成されている。そんな行政委員会の一つ、防衛室室長のカヤが先生にSRTの有り様を説明する。

キヴォトスでの犯罪は、基本的に各自治区の治安維持組織(※ゲヘナの風紀委員会やトリニティの正義実現委員会など)が取り締まる。それ以外の場所での犯罪はヴァルキューレの管轄となるのだが、その生徒が別の学園自治区に逃走したりどこかの生徒会と結託してしまうと逮捕が難しくなってしまう。

そこで連邦生徒会長により創設されたのがSRT特殊学園だ。SRT所属の生徒たちにはあらゆる犯罪に対して即時の対応が認められており、実際に3年生チームFOX小隊」は狐坂ワカモの確保に成功するなど目覚ましい功績を上げていた。

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しかしその矢先に__責任者である連邦生徒会長が行方不明となってしまった。

彼女はいつ帰ってくるとも分からない。身動きが取れなくなったSRTは存在意義を失い、連邦生徒会内では学園閉鎖の話が持ち上がることとなる。するとそれを察知したFOX小隊が閉鎖推進派のメンバーを襲撃し、サンクトゥムタワーの一部施設を全焼させたのだ!それに加えて今回のデモ活動……このままではRABBIT小隊は学籍データを抹消され、どこの学園にも所属できないまま当てもなく彷徨うこととなるだろう。

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SRTは選び抜かれた戦闘のエキスパートたちだ。みな失うには惜しい人材である……。カヤは先生に4人の説得を依頼するが、先生は「生徒が望まない進路を強制することはできない」と返答。その言葉に納得したカヤは、RABBIT小隊の処分を先生へと一任する。

③ウサギ茹で

そんなこんなで釈放されたRABBIT小隊は、D.U.の子ウサギ公園を拠点に抗議活動を継続することに。だが学校の口座を止められている彼女たちに資金は無く、隠し切れない空腹に喘ぐことに。そんな4人を見かねた先生は、彼女たちにシャーレ1階のコンビニ「エンジェル24」を紹介する。店員のソラから廃棄弁当を受け取ったミヤコは、屈辱に肩を震わせるのだった。

さらに公園でテント生活を送る彼女たちは、長らくシャワーを浴びることもできずにいた。先生はシャーレのシャワー室を勧めるが、軽蔑の眼差しと共に断られる。
そこで先生は「ドラム缶風呂」を提案!4人はそれを採用し、D.U.港湾地区から廃棄予定のドラム缶を回収することに。

警備員たちに追われながらもなんとか子ウサギ公園まで帰還した一行は、さっそく久しぶりの湯船を堪能する。なんとなくの流れで「見張り」をしていた先生は、またしても軽蔑の眼差しを向けられるのだった……。

④折れない信念

先生はあるとき、武装浮浪者集団「所確幸(=所有せずとも確かな幸せを探す集い)」のリーダー・デカルトによって拉致される。

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「生存に必要な最低限のもの以外を手放し、無為自然の在り方を維持することでこそ真の幸福に辿り着ける」……というのがデカルトの自論だ。無所有を実践する彼らもまた廃棄弁当を食糧としており、新たに現れたRABBIT小隊に怒り心頭らしい。デカルトは先生を人質に、彼女たちから焼肉弁当を譲って貰おうと考えていたのだ。

しかし先生にそもそも興味が無い彼女たちが話に応じるはずもなかった。「和牛ステーキ弁当を見つけた」という先生の言葉にようやく飛んできたRABBIT小隊は、どういうわけか最新式の武器を保有していた所確幸メンバーたちと交戦することとなる。

 

大雨の日。落雷によってテントの支柱が折れ、水に濡れた弾薬や通信機器類はとうとう使い物にならなくなってしまう。

……こんな生活を続けて意味があるのか。浅ましくも廃棄品の弁当を探し回る今の自分たちが、SRTの正義や理念を実行できているとは到底思えない。決定的な出来事に、サキたちの心はついに折れようとしていた。

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だがミヤコだけは諦めていなかった。諦めきれなかった……。排水路に詰まった土砂を必死に取り除こうとするミヤコ。先生はそれを手助けし、やがてサキたちも加わって、どうにか公園全体の浸水を回避する。

 

「RABBIT小隊とシャーレの先生、あそこまで仲良くなるとは思ってもみませんでしたねぇ。お互いに傷を作って、自然と離れると思っていたのですが」

⑤SRTの意義

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先生が人気の減った商店街を不思議に思いながら歩いていると、いなり寿司売りの少女と出会う。彼女によれば、カイザーコンストラクションが進める再開発計画により、子ウサギタウンの店は閉店を余儀なくされているのだとか。だが所確幸の妨害やRABBIT小隊のデモ活動の影響で上手くいっていないというのも現状らしい。

「何故そんなエリートの生徒たちが、公園を占拠して生活しているのか」

「これは推測でしかありませんが……」

「夢を見ているのかもしれませんね。温室育ちの花が見るような……淡くて優しい、叶わない夢を」

「そんな夢に浸った生徒たちを導く立場にいる方は、それはもう大変でしょうね」

しかし先生は、「生徒たちの夢を応援するのは導く側の義務」だと考えていた。少女は変な人ですねと呟くと、売れ残ったいなり寿司を先生に渡し去るのだった。

いなり寿司を食べながら、ミヤコたちは失った弾薬の補充について考える。カイザーインダストリーに「物々交換」を申し出たモエだが、カイザーインダストリーの武器は既に何者かに買い尽くされた後であった。
中古品を売り、なんとか資金と装備を獲得したRABBIT小隊。しかしそこに、ヴァルキューレの公安局が立ち退きの警告に現れる。彼女らが手に持つそれはカイザーインダストリーの武器ではないか!

恐らくは、カイザーコンストラクションが再開発によって得られるであろう利益をカイザーが事前に武器として還元し、公安局に流しているのだ。故に公安局は、その対価として子ウサギタウン内の浮浪者たちを退去させている。警察機関が私企業と結託し、不法行為を行おうとしているのだ!

ヴァルキューレでトラブルがあった時、これを調査する上位機関がSRTである。奮起したミヤコたちは、「クローバー作戦」を決行する!

⑥クローバー作戦!

ヴァルキューレ本館の保管庫に侵入し、公安局とカイザーインダストリーの取引が記された帳簿を発見したRABBIT小隊。ミヤコは小隊長として皆を指揮し、警備局の追っ手を撃退していく。だがヘリでの逃走を間際にして、外壁をよじ登ってきたというカンナが現れる。

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ミヤコは取引記録を突きつけるが、カンナは「手を汚さずに正義を掲げ続けることはできない」と苦い表情を浮かべる。

「信念を貫くのは大変かもしれない。それでも……」

「最終的に自分の未来は、自分で判断し続けていくものだよ」

先生はRABBIT小隊が過酷な状況の中で、それでも自ら決めた「進路」を曲げず、諦めなかったこと知っていた。

「どんな判断をし続けてきたのか、それがきっと……私たちと、あなたの違いです」

「それでは失礼します、公安局長。次回はできれば、もっと良い形で」

そう言い放つと、ミヤコたちはヘリに乗ってヴァルキューレを脱出するのだった。

後日。ヴァルキューレには連邦生徒会の調査チームが派遣されることとなり、カイザーコンストラクションも再開発からあっさりと手を引いた。モエはその"早すぎる動き"に疑念を抱く。

 

「……やはりこうなってしまいましたか」

「とはいえ、カイザーとこちら側についての件は見つかってないようですし……」

「そういえば、あなたの後輩たち……中々良さそうですね?」

「私たちのクーデター計画に、彼女たちも参加させる……というのはどうでしょうか?」

カヤは柔和な笑みを浮かべ、語りかける。相手はユキノニコオトギクルミ……「FOX小隊」の4人だ。

「全ては、SRTの復活。そして__」

「シャーレ廃絶のために」