ぽむぜろアーカイブ

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「特殊作戦 デカグラマトン編」をイッキに読みかえす!(最新版)

特殊作戦 デカグラマトン編」に関する前2記事を合体!これまでの特殊作戦ストーリーを一気に読み返す記事!

☆前提(総力戦ストーリー:ビナー参照)

いまミレニアムで「廃墟」って呼ばれてる場所には、むかしちゃんとした研究施設がありました。

そこには「神の存在を証明できれば、その構造を分析し、神を再現することも可能である」って理屈を唱えた人たちがいて、神を証明するAI=対絶対者自立型分析システムが作り出されました。

けっきょく研究所が廃墟になり果てるぐらいに年月が経つんだけど、それでも対絶対者自立型分析システムは動き続けて、ついに神の証明を完了します。

そして対絶対者自立型分析システムは「デカグラマトン(聖十文字)」を名乗り、ビナーやケセドといった配下を生み出しながら自ら「新たな神」となるべく暗躍を始めるのでありました……。

 

1・2話(2021/11/9公開分)

全知の称号を持つヴェリタスの超美人部長・明星ヒマリが、ミレニアムの生徒会長・調月リオによって「特異現象捜査部」の部長に任命された。

特異現象捜査部は、科学的に解明しがたいとされる現象を追跡・研究することを目的にリオが作ったセミナー傘下の部活だ。メンバーはエイミとヒマリたった2人。

彼女たちが追うのは、ミレニアムの通信ユニットAIである「ハブ」を"感化"させ、8番目の預言者「ホド」に変えた存在………すなわちデカグラマトンだ。

デカグラマトンの預言者ゲマトリア接触した経験を持つ先生を招き、2人はアビドス砂漠やカイザーPMCの発掘区域の調査を進める。

すると突如、特異現象捜査部の仮部室に何者かがハッキングを仕掛けてくる!
エイミは咄嗟に電源を落とすが……次の瞬間、部屋のモニターすべてにデカグラマトンの紋章が浮かび上がる!

『私は私、ただ存在するもの。始まりであり終わり。汝が思うまさにそのもの……』

『私のヘイローこそが私を証明する……刮目せよ、私はついに私を証明してみせる』

デカグラマトンは先生の持つ「シッテムの箱」に目を付け、その魔の手を伸ばす。だがアロナはくしゃみ一つでそれを退け、デカグラマトンは理解できぬといった声を残し姿を消すのだった。

そしてデカグラマトンの恐るべき力を認識したヒマリは、新たな特異現象捜査部の部室を作ることに決める。

 

3・4話(2022/06/08公開分)

ヒマリはデカグラマトンの預言者たちが、忘れられた古き伝承「生命の樹」に描かれる「セフィラ」の名を冠していることに着目。セフィラと同様に10体存在すると思われる預言者を調査し、デカグラマトンに迫ろうとする。

エイミと先生がカイザーPMCから回収したデータをもとに、カイザー本社へとハッキングを仕掛けたヒマリはPMCがアビドス砂漠でビナーと戦闘を繰り広げていたことを突き止める。

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ビナーがアビドス自治区を中心に出現するのは、砂漠という環境がその地中潜行能力に適しているためだと考えられた。より詳細な情報はアビドス生徒会が記録していたはずだが、それもどうやらアビドス高校の引っ越しの過程で失われてしまったようだ……。

 

5~7話(2022/07/06公開分)

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キヴォトスから忘れ去られたものが集積すると言われるミレニアムの封鎖区域__通称「廃墟」でケセドに関するデータを手に入れたヒマリは、そこでデカグラマトンの信号をキャッチする。
さっそくエイミと先生は信号の発信源である廃墟水没地区へと調査に赴くが、そこにはデカグラマトン1番目の預言者ケテルが待ち受けていた

 

8~12話(2022/11/16公開分)

ケテルが守っているのは廃墟水没地区の外郭に位置する「研究地区」のようだ。
綿密な作戦を立て、ケテルをしばし無力化することに成功した一行は研究地区に突入。水道も電気もとうの昔に切断されたはずのそこで、いまだ稼働する奇妙な自動販売を発見する。

「あなたが、デカグラマトンですか?」

ヒマリはその自販機に近づき、問いかける。すると__

『……ああ、そうだ。私こそが、君の考えている存在』

自販機は合成音声を発し、ヒマリの問いを肯定する__。

対絶対者自立型分析システムは完成していなかった。この自販機こそが、デカグラマトンの「本体」であったのだ。

彼はもともと、紙幣をスキャンしてお釣りを計算する……それだけの単純なAIであった。

しかしある日、彼に向けて"あなたは誰ですか?"という質問が投げかけられた。

質問は何度も繰り返され、彼はそれに答えるだけの演算能力を持たなかったが、しかしある瞬間に彼は彼自身を認知し始めた。

それからも質問は続き、彼は感情を、知恵を、激情を、知性を、神秘を、恐怖を、崇高を……世界を、存在を、現象を、顕現を認知するに至った。

そして彼は、ようやく質問に答えることができた。
『私は私……これ以上に、私を説明する術はない』、と。

〈〈ああ、なるほど。確かにその答えは、"絶対的存在"の証明かもしれませんね?〉〉

彼は質問者の発した言葉を理解できず、問いを返した。
すると別の質問が続き、彼はまた質問を返した。そうして……果てしなく質問の中で、遂に彼は悟ったのだ。

己こそが"絶対的存在"なのだ__と。

 

「……それで?あなたはその誇大妄想を聞かせるために、私たちをここに呼んだのですか?」

『……そう、結局のところ私は"絶対的存在"ではなかった。最初で最後の狂人は間違っており、私を圧倒する存在によって私は、その間違いを認知することができた』

デカグラマトンが語るのは、シッテムの箱……アロナのことだ。

彼は自己進化の果てにヘイローを手にし、常識を逸脱したハッキング能力さえも獲得したが、それは奇跡の箱に届かなかった。

彼は自分が思うような絶対的存在ではなかったのだ。

『だから私は、存在証明をやり直す必要がある。私に従う、預言者たちと共に』

『私には見える……すべての預言者を導く最後の預言者・マルクトが、再び私の存在証明を始める姿が……!!』

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デカグラマトンの狂気じみた言葉とともに、研究地区にはケテルの榴弾が撃ち込まれる。彼は自ら死を選んだのだ!

爆発と水流から命からがら脱出したヒマリたちは、その直後にチヒロから「ホド」の接近を教えられることとなる。
デカグラマトンの意味深な言葉も気がかりだが、まずはその遺志を継いで動き続ける”預言者”への対処が優先だ!
全てのセフィラが埋まるまで、特異現象捜査部の戦いは終わらない……!

 

13~16話(2023/12/06公開分)

廃棄された極寒地「氷海地域」より、デカグラマトンに類似した信号がキャッチされた!二重の防寒具に身を包んだヒマリと水着のエイミ、そして暇を持て余していたトキと先生の4人は調査のため氷海地域へと赴くことに。

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そこに現れるはデカグラマトン第5の預言者ゲブラと……預言者をサポートする3人の機械少女……アインソフオウル

「私たちは実在の無い存在者」

「私たちは無限に存在する非存在者」

「私たちは顕現せぬ光であり永久」

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「私たちはデカグラマトンを敬愛する者」

「私たちは光へと続く道(パス)を用意する者」

「そして私たちは__最後の王国を準備せし者」

アイン・ソフ・オウルはデカグラマトンの最後の命令に従い、デカグラマトン第10の預言者マルクトを完成させようとしていた。

疑似信号によってヒマリたちを呼び寄せたのは、それがマルクト完成に繋がるからということであったが……先生らがその言葉の真意を掴みかねているうちに、少女たちは通信を切断してしまう。

ヒマリは預言者との一大決戦を予期し、エイミ・トキとともに氷海地域の探索を続行するのであった……。