ぽむぜろアーカイブ

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【感想】特殊作戦 デカグラマトン編(13~16話)【Scenario Archive】

特殊作戦 デカグラマトン編」がついに1年ぶりの更新!!
急展開に心躍りまくりなので感想を書き出していきます!

・前回までのあらすじ

キヴォトス各地に「預言者」を生み出していくデカグラマトン。その正体は異常進化した自販機AIだった!アロナに敗れたことで自分が神でないと悟ったデカグラマトンは、預言者たちに証明を託して自爆する。

 

・ストーリー要約(2023/12/06公開分)

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廃棄された極寒地「氷海地域」より、デカグラマトンに類似した信号がキャッチされた!二重の防寒具に身を包んだヒマリと水着のエイミ、そして暇を持て余していたトキと先生の4人は調査のため氷海地域へと赴くことに。

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そこに現れるはデカグラマトン第5の預言者ゲブラと……預言者をサポートする3人の少女……アインソフオウル

「私たちは実在の無い存在者」

「私たちは無限に存在する非存在者」

「私たちは顕現せぬ光であり永久」

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「私たちはデカグラマトンを敬愛する者」

「私たちは光へと続く道(パス)を用意する者」

「そして私たちは__最後の王国を準備せし者」

アイン・ソフ・オウルはデカグラマトンの最後の命令に従い、デカグラマトン第10の預言者マルクトを完成させようとしていた。疑似信号によってヒマリたちを呼び寄せたのは、それがマルクト完成に繋がるからということであったが……先生らがその言葉の真意を掴みかねているうちに、少女たちは通信を切断してしまう。

ヒマリは預言者との一大決戦を予期し、エイミ・トキとともに氷海地域の探索を続行するのであった……。

 

・感想

アイン・ソフ・オウルちゃん!!!?

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癖です。今回すっかりマルクトちゃん出てくるものだと思ってたから新キャラのシルエット3人もでてきたところで大興奮しちゃった!!めっちゃよい。シュロちゃんに続く敵キャラガールラッシュがうれしい。敵キャラの子には敵キャラだけの味わいというものがあるのです……!

 

アイン・ソフ・オウルは、セフィラと同様に生命の樹にまつわるカバラ思想の概念だ!

「私たちは実在の無い存在者」

「私たちは無限に存在する非存在者」

「私たちは顕現せぬ光であり永久」

これはアイン・ソフ・オウルの特徴を語っている。

アインとは「無(0)」だ。そこからアイン・ソフ=無限(00)が生じ、アイン・ソフ・オウル=無限光(000)が生じて、存在するもの……第一のセフィラ「ケテル」の誕生へと繋がっていく。

アイン・ソフは無限なるもの……すなわち神と考えていい。アイン・ソフ・オウルは、その神からもたらされる光だ!

「私たちは光へと続く道(パス)を用意する者」

アイン・ソフ・オウルは人間に感知することができず、その見えざる神聖な光が集中することでケテル(王冠)が誕生するのである。

 

・セフィロト解説

セフィロトは上から下にかけて4つの段階=世界を形成している。

上から順に。

●アツィルト

流出界(アイン・ソフ・オウルの流出によって形成された世界)。
神や人間の理想形アダム・カドモンが存在するという完全な領域。カバラ思想はアダム・カドモンの到達を掲げていたりする。

●ブリアー

創造界。大天使が支配する世界で、「他者」という概念が生まれた。

●イェツィラー

形成界。「性別」が生じる。エデンの園はここにあるとされる。

●アッシャー

物質界。人間の世界。

人間はその意識を拡大し、アッシャー→イェツィラー→ブリアー→アツィルトという感じでなんか己を高めていくべきだ、というのがセフィロトの解釈のひとつである。

セフィロトは色んな解釈があり、色んな象徴性や意味を持たされている。ブルアカにおいては「神に至る手順」として用いられてるみたい。

 

「そして私たちは__最後の王国を準備せし者」

最下部のセフィラ、マルクトは「王国」を意味する。最も物質的であり、人間的なセフィラだ。その預言者が人間型だっていうのはまた…なんとも示唆的!

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ちなみに今回登場した「ゲブラ」のセフィラは、峻厳を意味する。なので、これまでの流れからしてゲブラくんのパスと異名には「峻厳」の文字が含まれることになるはず。

これはまめちなんだけど、ゲブラはビナー・ホドと一緒にセフィロトの左柱「峻厳の柱」を形成する。あとケテル・ティファレト・イェソド・マルクトからなる中央柱「均衡の柱」と、コクマー・ケセド・ネツァクからなる右柱「慈悲の柱」がある。

 

・残された謎

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ヒマリたちを招いたことで「お姉様の完成条件は揃った」らしいけど、これどういう意味だろうね?

本編内でヒマリが挙げた3つの可能性は「アビ・エシュフ」「シッテムの箱」「全知」だ。

アイン・ソフ・オウルはアビ・エシュフについて、無名の司祭のテクノロジーが用いられていることを知っていたみたいだけど、「興味深いからまた研究してみよう」ってスタンスを取っていた。あんまり深い関心の対象じゃないかんじ。

じゃあシッテムの箱?たしかにデカグラマトンはアロナに敗れて「証明もう一回やるぞ!みんなまかせた!」ってなったわけだし、アロナを超えるためにアロナのデータが必要でもおかしくない。でもアイン・ソフ・オウルにとって先生が現れることは想定外だったとか。

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え!!?じゃあなに……ほんとに全知……???でもギャグっぽい選択肢が逆に本当……みたいな展開もあるよね……。

今回の更新でデカグラマトンの預言者たちがかなり大きな脅威になったかんじある。最終編(第二部)とかで決戦してもおかしくないぐらいのスケール感でてきてる。ワクワクしてきた……!!!

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そういえばもこもこ全知かわいかったです。超天才病弱美少女ハッカーは冬にも映える!!最強!!