『マブラヴ ガールズガーデン』のメインストーリー5章「混沌のパラディグマ」を読み返そうって記事!(今回の内容は「ユリア・バーンズ」ルートに準拠します)
※前回のストーリーはこちら
①混沌の乙女たち

シリウスシュガーの敗北以降、カオスメイデンの連携には少しずつ齟齬が生まれ始めていた。
そのために公式MG競技でも予期せぬ敗北や、煮え切らない勝利が重なり……ユリアを筆頭に、カオスメイデンには重苦しい空気が漂っていた。
そんなあるとき、翠蘭の居ぬ間にユリアたちが無断でMGを動かし……トレブルクインテットとの仕事を終えたばかりの指揮官を誘拐してしまう!
本来ならば退学ものだが……「双頭の斧」の動きが活発化する今、神楽としても彼女らを失いたくはない。翠蘭からの報告を受け、神楽はシリウスシュガーに指揮官の奪還を依頼するのだった。
②島の外
指揮官の誘拐を主導したのはユリアだ。戦っても楽しくない、だからパイロットを続ける意味もない……ユリアは現状に不満を抱き、子供じみた癇癪を起こしているようだった。
翠蘭とシリウスシュガーがただちに救出に現れるも、指揮官はあえてそれを退け、ひとまずユリアを宥めることに。いま彼女らをスカラ校舎に戻しても、問題は解決しない……。
「楽しいこと」を求め続けるユリアに対し、指揮官は島の外に行ってみてはどうか、と提案する。するとユリアたちは、その言葉にひどく仰天するではないか。
まるで「島の外にも世界がある」という発想を、生まれてから一度もしたことがないというような……。
指揮官はその反応に強い違和感を覚えるが、ともかくユリアは好奇心から元気を取り戻すのだった。
③ユリアと翠蘭

一行が海を目指してMGを飛ばしていると、やがてシリウスシュガーが追い付いてくる!
戦いの末、ユリアと翠蘭は一騎打ちへとなだれ込む。感情を爆発させるユリアに対し、翠蘭は彼女が「自身の気持ちを伝えなかった」こと、そして「周りを頼らなかった」ことを叱咤する。
「ユリアはワガママで、自分勝手で、言う事も聞かない!勝手に暴走して迷惑をかける問題児で……!」
「でも、そんなユリアは私にとって最高のパイロットで、 誰よりも自由で素敵な憧れの人なんです!」
「望むなら、どこまでだってついていきます!地の果てだろうが、どこだってユリアが輝けるようにしてみせます」
「なのに―なのに、あなたが輝くのを諦めてどうするんですか!!」
翠蘭は初めてユリアの戦いを見た時に、その輝きに心奪われた。彼女が最も輝く姿を、最も近くで見たいから、翠蘭は「カオスメイデン」で在り続けているのだ。
そして互いに全力と本音を出し尽くした二人は、MGを降りて泣きながら抱きしめ合うのだった。
④メイズラッシュ

ザルトゥーム学園に帰還した指揮官らに対し、神楽は新たな公式競技「メイズラッシュ」の創設を告げる。
それはメイズ内でのチーム戦。メイズの深層まで潜り、データを持ち帰ったチームが勝者となる。メイズシフターの個体数増加を抑制するため、生徒会はこれを定期的なイベントとして開催する予定らしい。
ユリアと翠蘭の仲直りはできたが、それでカオスメイデンがスランプを脱せるというわけではない。神楽はこの度の「第1回メイズラッシュ」において、カオスメイデンを上位に導くよう指揮官に命じるのだった。
そして指揮官はカオスメイデンの5人それぞれと話す場を設け、彼女らが自身の悩みと向き合えるよう仕向けるのであった。
⑤フィーの選択
第1回メイズラッシュが始まった!カラフルブーケとの戦いは翠蘭の「型破り」な機転で切り抜け、トリニティ・ジュエルとの戦いではアニスの無茶苦茶な攪乱が功を奏した。
そしてトレブルクインテットとの戦い。どんなパイロットの「役」を演じてもフルートには敵わず、フィーは自身の無力を痛感する。
しかしそこでフィーは指揮官に気付かされる……自分は「役になりきる」ばかりで、自らの意志で何かを選び取ってこなかったのだと。選択と、それに伴う責任が恐ろしいからと。
この世の誰しもが、何かになるため藻掻いて苦しみ、選び取っているのだ。それを避けているばかりでは、フィーが本当の自分を見つけ出せるはずがない!
フィーはそこで「カオスメイデンの皆で勝ちたい」という自分の奥底の願いに向き合い、捨て身の戦法でフルートを破ってみせるのだった。
⑥煌晶帯(クリスタル・ベルト)
そしてカオスメイデンは、原生帯のその先―煌晶帯(クリスタル・ベルト)へと降下する。そこは重力異常の影響も大きく、選りすぐりのチームしか辿り着けないとされる領域であった。
シリウスシュガーの面々も同じく煌晶帯へと降りてくるが、そこで煌晶帯特有のメイズシフター……穿光(プラズマ)属種が攻撃を仕掛けてくる!
穿光属種はその身体構造によっていわゆる「ビーム」を照射することが可能となっており、カオスメイデンとシリウスシュガーは敵の群れを前に窮地に追いやられることに。
そこでユリアは道を切り拓こうとするも、まるで思うような動きができない。ユリアは……恐怖していたのだ。
ユリアは翠蘭とぶつかり、和解し、「かけがえない仲間」の存在を真に認識した。同時に、ユリアはそれを失う恐怖を……自分の行動の責任を理解してしまったのだ。
もはや以前のように、無邪気に戦うことはできない……。愕然とするユリアだったが、指揮官は彼女が「過去のユリア」に拘りすぎていると指摘するのだった。
⑦新たなユリア

幻滅されたくない、負けて嫌な空気になりたくない。だから「楽しくやりたい」……そんな自分でいなければならない。そうやってユリアは己を縛り付け、思うように動けなくなっていたのだ。
しかしカオスメイデンの皆はとっくに彼女を受け入れている。彼女が成長し、「昔のユリア」のままでいられなくなったからといって、見放すことはない。何があっても、絶対についてきてくれる。
だからユリアは―全力で遊んでいいのだ!!!
恐怖から解き放たれたユリアは、その自由な輝きを存分に放って敵を蹴散らしていく。そして全てが終わった後、生徒会によって編成された救助チームが駆け付け、2チームは地上への帰還を果たすのだった。

かくして……第1回メイズラッシュの準優勝はシリウスシュガー、優勝はカオスメイデンと相成った。
指揮官には神楽の抱える秘密……彼女が備えている「何か」もまた気がかりであったが、それが明かされる日もそう遠くないように感じていた。