ぽむぜろアーカイブ

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イベントストーリー「龍武同舟 ~思い描くは、ひとつの未来~」を読みかえす!【Scenario Archive】

キサキ様……待望の本格登場!山海経イベント第2弾「龍武同舟」を読み返そうって記事!
本編は2023/05/24に公開された。

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山海経におけるグルメの聖地・玄武商会は、生徒会「玄龍門」の厳しい監視下に置かれていた。山海経外部の食材を取り扱う玄武商会は、かねてから義と伝統を重んじる玄龍門より目の敵にされていた……が、今回についてはまた少し事情が異なる。玄武商会には、山海経でしか採れない希少な植物「萬年参」を無許可で外部に流通させた疑いが掛けられていたのだ。

調査の名目で玄龍門の構成員が居座るようになってからというもの、玄武商会への客足は遠のく一方。そこで商会長・朱城ルミとその護衛・鹿山レイジョは、先生の協力を得て玄龍門の本拠・六和閣(りくわかく)へ乗り込むことに!

玄龍門の門主竜華(りゅうげ)キサキは、玄武商会で扱っているダンボールが密輸に用いられていたことを嫌疑の論拠とし、ルミたちに反証の提示を要求してくる。
商会の無実を証明するため、ルミはまずサヤの知恵を頼る。彼女によれば、萬年参を素材とした薬には「一時的に集中力が大きく高まる」「並外れた動体視力が手に入る」などといった効果があるようだが……その管理方法や製造プロセスは複雑かつ難解なものであり、わざわざ萬年参を求める人物などいないように思われた。

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サヤの情報を頼りに崑崙山に向かった一行は、そこで玄龍門執行部長・近衛ミナ待ち伏せを受ける。ミナは相変わらず玄武商会に対して強い不信感を抱いている様子であった。

しかし山海経の2大勢力である玄龍門と玄武商会をもってしても密輸ルートが掴めないとはどうしたことか?そこでルミは、双方の監視を受けない組織の存在に思い至る。幼児たちの教育機関梅花園だ!黒幕はあろうことか、「荷物の運搬依頼」と称して何も知らない子供たちを密輸に利用したのだ!

 

その夜、先生のもとにお忍びでキサキが現れる。
キサキによれば、彼女とルミは昔からの知り合い__いわゆる“腐れ縁”なのだという。彼女自身はルミや玄武商会を嫌ってはいない。しかし、門主といえども「組織」のいち構成員に過ぎないのだ。組織は力の集合体であり、その在り方をいち個人が決定することはできない。組織を束ね、率いるのは決して容易なことではないのである。それはルミも同じこと……二人はそれぞれ、「組織」の長としての立場に縛られていた。キサキは先生に対し、ルミやレイジョたちを守ってやって欲しいと頼み込むのであった。

荷物の中身を入れ替えることでブローカーの居場所を特定したルミたちは、そこで玄龍門下級幹部の姿を目の当たりにする。キサキを強く慕う彼女は、玄龍門ナンバー2であるミナを陥れるために密輸で多額の資金を得ようとしたのだ。

取引相手の名は、申谷(しんたに)カイ。秘薬の密輸に関与した容疑で山海経から永久追放された錬丹術研究会の元会長__「七囚人」の一人・“五塵の獼猴(びこう)”であった。

新たな脅威の存在は気がかりだが、ひとまずこれで玄武商会の潔白は証明された。キサキは玄龍門を代表して一行に謝罪し、一般生徒たちの不安を取り除くための大々的なパーティーを開くことに。ルミは久しぶりに見るキサキの笑顔に頬を緩ませ、そんな二人の様子に先生は山海経の安泰を確信するのであった。