ぽむぜろアーカイブ

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メインストーリーVol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編 1章「レトロチック・ロマン」を読みかえす!【Scenario Archive】

ブルーアーカイブ パヴァーヌ編1章の内容を簡単にふりかえる記事!
本編は2021/03/25 に公開された。

①ぼうけんのはじまり

「勇者よ、どうか私たちを助けてください!」

あるとき、シャーレに珍妙な書き出しの手紙が届く。
どうやらミレニアムサイエンススクールゲーム開発部が、生徒会からの廃部命令を受けて存続の危機にあるというのだ。ゲーム開発部の部室に足を運んだ先生は、才羽モモイ才羽ミドリの双子姉妹に出迎えられる。

廃部命令の理由だが……生徒会「セミナー」会計のユウカによれば、ゲーム開発部は部費を要求するばかりで活動を証明できるような成果をまるで上げていないのだという。
彼女たちが作ったテイルズ・サガ・クロニクルは今年のクソゲーランキング第1位に輝いたこともあるほどだ。
廃部を回避するには、部員数成果のどちらかの問題をクリアしなければならない。だがモモイには、それに関して策があるようだった。

廃墟”__それは連邦生徒会長が出入りを制限していた、ミレニアム近郊に位置する謎の領域だ。ヴェリタスの天才部長・ヒマリに言わせれば「キヴォトスから消えて忘れ去られたものが集まる時代の下水道」らしい。

不気味なロボット兵たちが徘徊するそこでモモイたちが探し求めるのは、ミレニアムの伝説的ゲームクリエイターが書き残したとされる神ゲーマニュアル「G.Bible」だ。なんでも、そこには最高のゲームを作る方法が記されているとかなんとか……!

廃墟に足を踏み入れたモモイ、ミドリ、先生の3人は、襲い来るロボット兵たちを振り切るようにしてとある廃工場内に逃げ込む。すると途端、謎の電子音声が響き……先生を"有資格者”と認めて秘匿された扉を開く!

その先で一行が見たのは、人形のように白い肌を持つ裸体の少女だった。傍らには「AL-1S」の文字……これが彼女の名前なのだろうか?ミドリがひとまず服を着せると、接触に反応して少女が目を覚ます。

「本機の自我、記憶、目的は消失状態であることを確認。データがありません」

画像出典:ブルーアーカイブ -Blue Archive-

②夢見るアンドロイド

モモイはロボット少女を「アリス」と名付けると、ゲーム開発部の部室に連れ帰る。彼女の身分を偽装し、部員に仕立て上げるつもりなのだ!

モモイとミドリは、ゲームを通じてアリスに言葉を教えることに。そんなわけで「テイルズ・サガ・クロニクル」のプレイを開始したアリスだったが……チュートリアルに仕掛けられた数々の即死罠、"腹違いの友人”をはじめとする致命的に破綻したテキスト……クソゲーランキング第1位の称号に違わぬクソゲーっぷりに晒されながら、何度もエラー発生と再起動を繰り返していく。

そしてついに『TSC』を終えたとき__アリスは一筋の涙を流していた。

「プレイを進めれば進めるほど……まるで、別の世界を旅しているような…...夢を見ているような、そんな気分……もう一度……もう一度……」

それを見たゲーム開発部部長・ユズは、嬉しさのあまりロッカーの外に姿を現すのだった。

③引き抜け、勇者の剣!

「ようやく気が付いたか……。無事に目を覚ましたようで何よりだ」

3人からオススメされたレトロゲームに夜を徹して取り組んだアリスは、ますます口調に磨きがかかっていく。

ヴェリタスのハッキングで「天童アリス」の名は生徒名簿に書き加えられた。”転校してきたばかりで受講申請のタイミングを逃してしまったため、まだ授業の登録はできていない”……この設定ならば、不自然さも少ないだろう。

生徒証明書の次は、個人用の武器を調達する必要がある。エンジニア部の工房を訪れたアリスは、そこで宇宙戦艦搭載用レールガンに目を留める。予算のほとんどを注ぎ込み作られたというそのロマン武器の名は「光の剣:スーパーノヴァ」!

光の剣と聞いて目を輝かせるアリスだが、なんとその基本重量は140kg。キヴォトスの生徒といえど到底扱えるものではない。しかしアリスは、凄まじい反動をものともせず易々と光の剣を取り扱ってみせる!それを見たエンジニア部部長ウタハは、彼女がナノマシンによる自己修復機能を持つ「戦闘用」ロボットなのではないかと推察する。

出典:ブルーアーカイブ -Blue Archive-

エンジニア部の試験をクリアし、見事武器を手に入れたアリス。ユウカはアリスの経歴に不審なものを感じながらも、彼女がゲームを心から愛していることを知ってゲーム開発部の部員として認める。部の規定人数を満たしたことで、ついにゲーム開発部は廃部の危機を脱したのだ!喜ぶモモイとミドリだったが......なんと以前の部長会議で成果物の提出が必須事項になっていたことが発覚する。欠席していたゲーム開発部だけがこれを知らなかったのだ。猶予は今月末まで!

④Divi:Sion System/やがて慈悲となるもの

廃部を回避するためには、ミレニアムの一大コンテスト「ミレニアムプライス」にゲームを出品し、評価を得るほかない。ユズは現在の状況に責任を感じ、皆と共に廃墟へ向かう。
アリスは前世の記憶に導かれるかのように、すいすいと工場の中を進んでいく。すると彼女らの前に、一台のコンピューターが現れる。

[Divi:Sion System へ、ようこそお越しくださいました]
[お探しの項目を入力してください]

アリスがキーボードに"G,Bible”と打ち込もうとしたそのとき、ディビジョンシステムが彼女を認識する。

[おかえりなさいませ、AL-1S]

驚く一行。アリスはディビジョンに尋ねる。

「あなたは AL-1S について知っているのですか?」

だがディビジョンの動作はそこでいきなり鈍くなる。電力限界だ!
シャットダウンが開始される中、ディビジョンは自身の中にG.Bible が存在することを明かし、外部保存媒体へのデータ移行を推奨する。そしてモモイのセーブデータを犠牲に、ゲーム機にはG.Bibleのexeファイルが転送されるのだった。

ヴェリタスのマキをもってしてもG.Bibleのパスワード解所は叶わなかった。だが、ヒマリの作ったハッキングツール"Optimums Mirror System"__通称「」を用いれば、セキュリティファイルを取り除いて丸ごとコピーすることも可能だろう。問題は、コタマがそれを先生のスマホに用いようとしてセミナーに没収されてしまったことだが……。そこでゲーム開発部は、ヴェリタス、そしてエンジニア部と組んで「鏡」の奪回作戦を決行することに。

一方で、ヒマリから襲撃作戦を知らされたユウカはミレニアムの戦闘集団……メイド部こと「C&C」に警護任務を依頼していた。

出典:ブルーアーカイブ -Blue Archive-

⑤レッツ、パーティーバトル!

目指すはミレニアムタワーの最上階・差押品保管所!アリスはエレベーターの指紋認証システムを突破するため扉を撃ち破り、セミナーに確保された……だがこれは作戦通りだ。セキュリティの入れ替えを強いられたセミナーは、エンジニア部が偽名で登録したシステムを導入することとなった。作動するヴェリタスの罠!アカネノアたちはシャッターによって分断され、先生やモモイたちを追うことができない。

だが保管所の前にはアスナが待ち受けていた!そのデタラメな戦闘能力に苦しめられる双子。ウタハたちが引き付けていたカリンは復帰し、シャッターを爆成したアカネも駆けつける。双子が包囲されたその時、警備が手薄になった隙をついてアリスが脱出!光の剣を炸裂させ、アスナを行動不能に陥らせる。
試練は……仲間と共に乗り越えるものなのだ!

⑥シナリオはつづくよ

ミレニアム最強のエージェント・ネルが戻ってきたとき、セミナー会長のリオから依頼の撤回が通告される。リオ、そしてヒマリの目的はアリスの真価を確かめることにあったようだ。

回収された「鏡」によってついに開かれる G.Bible。だがそこには、「ゲームを愛しなさい」というメッセージしか記されていなかった。打ちひしがれ、悲観に暮れるモモイたち。
しかしアリスは語る。3人の愛が込められた TSCの世界。そこで仲間と一緒に世界を旅する経験は、ロボットであるアリスに夢を見る感覚を教えてくれたのだと。その夢から、覚めたくはないと……。
そんなアリスの言葉に、ユズもまた同意する。
__6 ヶ月前、TSC のプロトタイプがネット上で酷評され、心を病んでしまっていたユズのもとにモモイとミドリが現れた。ユズのように面白いゲームを作ってみたいのだと。その後に3人で完成させた TSCクソゲーの汚名を受けることとなったが、それもアリスが面白いと言ってくれた。
大事な仲間たちと一緒にゲームを作り、誰かに面白いと言ってもらう。一人で思い描いていただけの夢が、こうして叶ったのだ。この夢を終わらせたくない.....!
ユズの想いを受けてモモイ・ミドリも奮起し、『TSC2』の制作に着手。どうにか完成まで漕ぎ着け、ミレニアムプライスへの出品に成功する。

出典:ブルーアーカイブ -Blue Archive-

ネルに一騎打ちを挑まれ、敗北したアリスがメイド服へのトラウマを覚えていた頃、ミレニアムプライスの結果が発表されることに。
だが TSC2の名は上位7位に含まれていなかった。モモイは思わずディスプレイを吹き飛ばすが、直後にユウカが祝福に現れる。なんと TSC2は「特別賞」に選ばれていたのだ!正式な受賞ではないが、セミナーはこれを認め廃部を来学期まで保留することに決定したという。

アリスはこのまま、ゲーム開発部にいて良いのだ。アリスは涙ながらに笑顔を浮かべるのだった。

「これからも、よろしくお願いします.....!」

 

G.Bible の中に紛れ込んでいた<Key> という名の不可解なファイル。それは密かに、モモイのゲーム機の中で起動を果たしていた。

[AL-1S……いえ……]

[アリス……私の……]

[私の、大事な…………!]