ぽむぜろアーカイブ

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メインストーリーVol.3 エデン条約編1章「補習授業部、スタート!」を読みかえす!【Scenario Archive】

エデン条約編1章のストーリーを読み返す記事!
本編は2021/05/27、10/12に分けて公開された。

⓪プロローグ/夢の語り部

キヴォトスの七つの古則、その五つ目。

「楽園に辿り着きし者の真実を、証明することはできるのか」

もし楽園が存在するならば、そこに辿り着いた者は永遠に楽園の外に出ることはない。
もし楽園の外に出たのであれば、つまりそこは真の悦楽を得られるような「本物の楽園」ではなかったということだ。
楽園に到達した者が、楽園の外で観測されることはない。
存在しない者の真実を確かめることはできるのか?これは初めから証明することができない「不可能な問い」だ。
しかし__証明できない真実は無価値なのだろうか?

セイアは、先生を物語の開幕へと誘う。

①3人の生徒会長

トリニティ総合学園は、かつて存在した様々な学園が合併する形で生まれたキヴォトス随一のマンモス校だ。
パテルフィリウスサンクトゥス……それら3つの学園を筆頭に各分派はティーパーテ ィーを開き、諍いを収め、統合への道を辿っていったのである。そうした歴史から、トリニティの生徒会はティーパーティと呼ばれ、 各派閥を代表する3人の生徒会長が交替しながらホストを担うという特殊な形式を取っていた。

現在のティーパーティーを構成するのは桐藤ナギサ聖園ミカ百合園セイアの3人。現ホストのセイアは入院中であるため、ナギサがその業務を代行していた。

そんなナギサミカの依頼によって、先生はトリニティに新設された「補習授業部」の顧問を任されることとなる。補習授業部とは__成績の振るわない4人の生徒を救済するため、シャーレの超法規的権限を借りる形で特殊に創設された部活動である。
ナギサたちは 「エデン条約」の準備で忙しいらしく、先生に4人の面倒を見て欲しいというのだ。

②補習授業部、スタート!

落第の危機にある4人の生徒。 その一人は、なんとアビドスの一件で行動を共にした阿慈谷ヒフミだった。可もなく不可もなく……な成績の彼女だが、ペロロのゲリラ公演に参加するため試験をサボタージュしてしまったのだという。
先生は臨時部長に任命されたヒフミと共に、残る3人……白洲アズサ浦和ハナコ下江コハルと合流する。放課後に集まって勉強を行い、三度ある特別学力試験のいずれかに全員合格することができれば晴れて落第回避だ。

昼間から水着で学校を徘徊し、正義実現委員会に監禁されていたというハナコ。そんな彼女は意外にも知識が豊富で、アズサにも丁寧に勉強を教えていた。正義実現委員会と激しい戦闘を繰り広げたというアズサも、勉強には不慣れな様子だったがとても学習意欲が高い。コハルはこれまで3度も赤点を取っていたが、それは自らのエリート性を証明するため2年生用のテストを受け続けた結果であるという。1年生用のテストを受ければ余裕で合格できる!そう豪語するコハルにヒフミは安堵していたが……。

『ヒフミ:72点』
『アズサ:32点』
『コハル:11点』
ハナコ:2点』

「2点!!?!?!?」

第1次特別学力試験で合格点に達していたのはヒフミだけであった。ヒフミはふらふらとその場に倒れ込む。

③エデン条約

「そもそも補習授業部は、生徒を退学させるために作ったものですから」

三回の特別学力試験に合格できなければ、補習授業部の4人はトリニティを退学となる……先生に対して、衝撃的な事実を告げるナギサ。本来ならばありえない措置だが、彼女はシャーレの権限を組み込むことで校則をクリアしたのだ。

ナギサによれば、4人の中にエデン条約の締結阻止を企てる裏切り者が存在するのだと いう。ナギサはそれを、先生に見つけ出して欲しいというのだ。

エデン条約__それは長年に渡り敵対関係にあったゲヘナとトリニティの間に結ばれる不可侵条約である。双方の中心メンバーから構成される 「エデン条約機構 (ETO)」を発足し、学園間の紛争へ介入することで全面戦争を回避する。それが条約の目的だ。
連邦生徒会長の失踪で空中分解しかけたものをナギサがどうにか立て直し、ついに締結目前まで漕ぎ着けたのだが......。

ナギサはシャーレの力を借りて「ゴミ箱」を作った。そして先生は裏切り者の動きを牽制するための”蓋”だ。いざとなれば、ナギサは補習授業部というゴミ箱ごと裏切り者を排除することも躊躇わないという。

④合宿スタート!

一週間後の第2次特別学力試験に向けて、別館での合宿を指示された補習授業部。
結果を出すため、ヒフミは先生と共に模擬試験を用意。今後の学習方針を打ち立て、モチベーション向上のためお気に入りのモモフレンズグッズを景品としてもうける。するとアズサは目を輝かせ、その意欲をますます燃え上がらせるのだった。

その矢先にヒフミは、1年時のハナコの回答を発見してしまう。なんと彼女は、去年の段階で3年生の秀才クラスでも難しいとされる課程を含めすべての試験で満点を叩き出していたのだ!つまり彼女は今……わざと試験に落ちている。先生と同じく、ナギサから「裏切り者」の捜索を命じられていたヒフミは複雑な思いを抱く。

その頃、先生は別館に現れたミカから「裏切り者」の正体がアズサであることを告げられていた__。