ぽむぜろアーカイブ

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限界オタクが推しコンテンツの思い出を記録していきます

ホシノという名の罪

ギャップ萌え__
それは宇宙をつらぬく真理の言葉。

ブルアカ生徒ギャップ最高理論

よく来てくれたね助手君。今日はキミに、わたしの唱える「ブルアカ生徒ギャップ最高理論」を紹介したいと思うのだ。

ときにキミは、小鳥遊ホシノが好きかね?わたしは大好きだ。
わたしが小鳥遊ホシノに心奪われてしまったのは、彼女がいくつかの愛すべき「ギャップ」を持っているからといえよう。

そしてそれは、決して彼女に限った話ではない……。ブルーアーカイブの生徒はみな大なり小なりのギャップを有していて、それが魅力に繋がっていることが多い。

それもそのはず……生徒とは、子供」と「大人」の過渡期に位置する概念だからだ!

生徒はその内側に子供っぽい部分大人らしい部分を抱えており、それは分かちがたく混ざり合っている。その混沌(chaos)こそが思春期の不安定さであり、そして思春期ならではのかがやきを形作っている。とわたしは思う。

不安定であるがゆえに、生徒は時々によって異なる側面を見せる。
普段は大人びて見える子でも、ときに幼い本音を吐露することもあるだろう。逆に子供っぽい体躯と侮っていたら、ずっとクレバーな内面に驚かされることもあるかもしれない。

未成熟と成熟のはざま。外見や内面に残る幼さと、大人へと近づきつつある部分とのギャップが、彼女たちに人間的な深みをもたらしている。

大人ではなく、しかし子供ではない。
心理学者クルト・レヴィンはそのような曖昧な領域に生きる若者を指してマージナルマン(境界人)と呼んだ。そうした境界をさまよう在り方にこそ、生徒の魅力が宿っているのだろうな。

では、「子供っぽさ」「大人っぽさ」の判断基準とは何か?それらを示すキャラクターの特徴は多々にあるが、わたしの思いつく限りを並べてみよう。

子供っぽさを示す記号や属性は
「かわいらしい」「ちんまい」「あほあほ」
「やわらかい」「元気いっぱい」「わんぱく」
「よわい」「だらけ」「陽気」
「純粋」「無邪気」「好奇心旺盛」
といったかんじ。

大人っぽさを示す記号や属性は
「かっこいい」「美人」「スタイルが良い」
「クール」
「かしこい」「かたい」
「おとなしい」「つよい」
「責任感」
「マジメ」「眼鏡」
といった感じだ。眼鏡ってクール!

メインストーリーでの先生を見ていると、何度も「大人の責任」という言葉を強調して、先生自身それを果たすためにいろいろやってる感じがあるだろう?それを果たすことが自分の使命だと理解し、その使命に殉じようとしているところさえある……。
つまり、「責任を負い、それを果たそうとするもの」大人であるともいえるな。

大人っぽい属性のひとつに「責任感」を挙げたのはそれで、責任感を持ってる子というのはマジメに振る舞うものだ。思えばヒナちゃんやリオは「組織の長」という役職に大きく縛られ、責任感に苦しめられていたように思うな。だがそれは彼女らの立派さともいえる……𝑳𝒐𝒗𝒆…。

では助手君。ここで推し生徒の姿を想像してほしい。
彼女は「子供っぽい」属性と「大人っぽい」属性、どちらを持っているかね?

……おそらく、その両方を兼ね備えていたのではないかな?

クール系のかっこいい見た目をしているのに、喋ってみると意外と柔らかくて。かわいい部分がいっぱい出てきたり。
ちんまくて元気元気な振る舞いをしているのに、実は内側にシリアスな悩みを抱えていたり。
そんな予想外のギャップがあるから、人は人を知りたいと思うし、愛おしいと思うのだろうな。

それでは次に、この「ブルアカ生徒ギャップ最高理論」を使って小鳥遊ホシノの魅力を探っていこう!
いざ実践編だ~!!

検証①:小鳥遊ホシノの魅力(Orange

小鳥遊ホシノ。アビドス高等学校唯一の3年生であり、廃校対策委員会の委員長を務めている少女だ。

まずは小鳥遊ホシノの外見的な魅力から探っていこう。
ギャップを生み出す大きな要素のひとつ、それは身長だ。ホシノの身長は145cm。対策委員会の中では最も小柄といえる。ちっちゃ……。

身長比較したったー|身長の比較図が作れる便利ツール

コハル(148cm)よりも小さいというのだから驚きだ。最年長だが最も小柄……というのも、ひとつのギャップであるな。

髪色はうすピンクと𝒈𝒊𝒓𝒍𝒚。大きなアホ毛とケモミミめいた外ハネが幼めな印象を醸し出している。ちらりとのぞく八重歯が愛らしい。
ネクタイの締め方はゆるく、本人の言動とあいまって「だらしなさ」「だらけ感」の演出に寄与している。
このようにホシノの外見はかわいいベースで構成されており、すなわち「子供っぽい」記号に溢れているといえる。
水着みてこれ。手足ほっそ……。

そして先に触れた言動についてだが、ホシノは自分のことを「おじさん」などと称し、しょちゅう昼寝をしてだらけている。うへうへ言いながらゆる~い雰囲気を醸し出している。後輩にツッコまれることもしばしばで、そのやり取りが微笑ましくもあったりする。
」を多用する間延びした話し方や、そのゆるりとした空気感は癒しに満ちていて、一生一緒にいてくれやという可愛さがある。
ちいさくてかわいい、それが小鳥遊ホシノという生き物なのだ。

……それはひとつの真実であり、ある意味でまったく真実ではない。

これらの外面的な特徴は、内面とのギャップを生み出す土壌に過ぎない。
もちろんホシノはちいさくてかわいい。ちいさくてかわいい、だけど……?
この「だけど」「なのに」にこそ、小鳥遊ホシノという少女の本質的な魅力が現れてくる。

検証②:小鳥遊ホシノの魅力(Blue

ここではホシノの内面的な特徴を掘り下げていくぞ!
検証①で確認したホシノの言動はおちゃらけていて、ネクタイ同様に緩みきったものだった。しかし、先生は知っているな。小鳥遊ホシノという少女が、その胸中で様々な思考を巡らせていることを……。

ホシノがしょちゅう昼寝をするのは、夜間にアビドス自治区のパトロールを行っているから。そしてホシノは、その事実を部員たちに知られたくないと思っている。より正確には、自分のマジメな部分をことさら強調したくないという思いがあるのだろう。
後輩にはシリアスな自分よりも、「お昼寝好きなおじさん委員長」を見せていたい……といった気持ちが。

小鳥遊ホシノにはシリアスにならざるを得ない過去があった。廃校寸前のアビドスで、生徒会メンバーは自分とユメ先輩のたった二人。
しかし当のユメは楽観主義者であり、彼女を諫め窘める立場であったホシノは、対照的にクールでリアリスティックな性格を育てた。環境によって「大人びる」ことを強要された人物といえるだろうな。

そしてホシノは、ユメと死別した。

そこから何があったかは、分からない。しかしホシノはいかにしてか立ち上がり、ノノミとシロコ、セリカやアヤネと出会い、そして今に至っている。今の「彼女」へと至っている。

かつてのホシノは攻撃的な戦闘スタイルを得意としており、ゲヘナの情報部からも危険視されていたという。しかし今の彼女は、おおよそその体躯に不釣り合いな大きな盾を構えて、「守る」ことを主体とした戦法を取っている。かつての苛烈さも、リアリストぶりも鳴りを潜め、おじさんと化したホシノ……何が彼女を変えたのだろうか?

なんにせよ、ホシノは特別に「マジメな自分」を嫌っているわけではないと思う。ただ、”そうしたくて”おじさんをしているのだろう。
それは廃校の迫るアビドスにあって、いくばくか明るく振る舞おうとする心遣いゆえか?先輩としての役割を引き受けているのか?あるいは……彼女自身の秘された過去に関係しているのか?

分かりはしない。しかし言えるのは、理由やきっかけがどんなものであろうとも、今の「お昼寝好きなおじさん委員長」は決して偽りではないということだ。

無理をして、演じているわけではない。もちろん、初めはそうであったかもしれないけれど。

今のホシノの中には歴史が渦巻いていて、その渦巻きが、かつてのホシノと「おじさん」のホシノを渾然一体と混ぜ合わせている。

マジメなホシノと、ふざけているホシノはおなじ「小鳥遊ホシノ」なのだ。

結論:「小鳥遊ホシノ」の魅力Orange&Blue

ホシノの特徴をブルアカ生徒ギャップ最高理論にあてはめて振り返ってみよう。
ホシノは「ちんまい」「かわいらしい」見た目をしており、「だらけ」きった「やわらかい」喋り方をする生徒だ。それゆえ、他者に対しては子供っぽい第一印象を与えやすいといえる。

だがその内側には、先輩としての、委員長としての「責任感」が燃えている。
それはアビドスを守りたい自分がアビドスを守らなければならないという執着的な使命感でもあり、対策委員会編2章ではそこを黒服らにつけ込まれる形となった。

が、その一件を乗り越えたいま、彼女は「人を頼ること」を覚え__さらに強くなった。アビドスリゾートではすっかり後輩たちに背中を預けており、確かな成長が感じられる。

人は自分を作ってきた過去と不可分であり、小鳥遊ホシノの中には「かつてのホシノ」のマジメさクールさが今なお息づいている。それは悪いことではなくて、むしろ彼女の強さと魅力を大きく底上げしているように思うのだ。

「かつてのホシノ」という土台の上に、「今のホシノ」が築かれた。土台を捨て去っては、今のホシノも成り立たないだろう。

強くてかっこいい、誰かを守るために戦える先輩。

誰かに手を差し伸べてやれる、優しい先輩。

それは確かに、過去が生んだのだ。

メインストーリー内で意図せず1億円を得てしまった際、ホシノはためらいなくそれを手放した。このような手段を一度でも認めれば、倫理観が少しずつ歪んでしまうだろうと。

ノノミのカードを借金返済に使わせないのも、近い理由だ。学校の問題は自分たちの力で解決すべきである……そのように考える生真面目さもまた、過去より続くホシノの本質なのだろう。

そして。ここまで触れてこなかった、ホシノの大きな魅力。橙と青のオッドアイ
この2色の瞳は、小鳥遊ホシノという人間そのものを象徴しているようだ。のんびりと明るく、かわいらしいホシノ強くてクールで、かっこいいホシノ。その二つの色を、一つの身体に併せ持つのが「小鳥遊ホシノ」なのである。

ゆえに彼女のオッドアイは、「子供っぽさと大人っぽさの同居」を表しているといえよう!子供っぽい外見から繰り出される大人びた内面。そのギャップが生み出す衝撃はすさまじく、輝くエネルギーの奔流となってわれわれに襲いかかる。その破壊力に勝てようものか!
だからわたしは、小鳥遊ホシノが大好きだ。たまらなく愛おしいと思うのだ!

これこそがギャップ萌え__宇宙をつらぬく真理の言葉、なのだ。

 

おわりに

ということで、ブルアカ生徒ギャップ最高理論を使ってホシノの魅力を探究したぞ。
いっぱい見つかってわたしはホクホクだ!ホシノのことをもっともっと好きになれたように思うぞ。
皆が推しの魅力を探ったり語ったりするとき、この記事がなにか少しでもお役に立てば幸いである。

それでは__また会おう、助手君!